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2016年6月 『美しい花には棘がある』 June 2016 "Thorns of Roses"
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石狩灯台。石狩川河口にある。「喜びも悲しみも幾年月」の一舞台にもなった。サイクリング道が札幌から続き、札幌近郊で私の好きな場所の一つでもある。
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灯台の周囲は砂丘となり、砂丘特有の植物が群生している。ひときわ鮮やに咲いているのが、この季節の「ハマナス(浜茄子)」。「ハマナス」バラ科の花(Rosa rugosa)。野生で咲くハマナスは濃い紅紫で、強い芳香を放つ。「北海道の花」に指定されており、皇太子妃殿下、雅子様のお印でもある。


札幌の街中、大通公園の西端にバラ園があり、各国の名花が咲き誇っている。
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あまりに綺麗なので、近付きすぎて写真を撮っていると、棘がひざを刺した。「美しい花には棘がある(No rose is without a thorn)」。


美しい岩壁「赤岩」にも棘があった。
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先週の赤岩西壁ルート登攀中、踏み出しの二歩目を踏みはずし、1メートルぐらい、下にドンと落ちた。痛みがズキッと走ったが、気にせずにその日は終わった。翌日から、寝返りや咳をすると、左胸に痛みが強くなったので、「また肋骨にひびが入ったか、まあすぐに治るだろう」と気にもしていなかった。しかし今週、またまたの赤岩通いの「2本目登攀」。途中岩に引っかかったロープを、岩にしがみつきながら、思いっ切り左手を伸ばしたり、回したりして、何とかその場を脱したが、頂上についてから左胸に息苦しいほどの痛みを覚えるようになった。この日はこれで撤退。翌日、松田整形外科の菅原先生に診察してもらったところ、「左第6肋骨亀裂骨折」の診断。レントゲン写真には、くっきりと「ひび」が入っていた。

「美しい岩壁には角がある」。無念。
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# by kobayashi-skin-c | 2016-06-24 09:06 | PHOTO & ESSAY | Trackback | Comments(0)
2016年6月 『赤岩ミステリー』 June 2016 "Mystery of Red Cliff Otaru"
3日前に来たばかりというのに、晴れ間がのぞいた平日、また赤岩を訪れた。今日は、赤岩西壁ルート(手前の黒い岩壁)。
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透きとおった碧色の海を眼下に眺め、遠く石狩湾を囲む積丹、増毛の山々を見渡すこの爽快感。攀じりきった達成感、安堵感も大きい。何よりもノマド宮下さんへの信頼感が支えである。
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こんな岩登り通いを、もし、親が知ったならどんなに悲しむだろう。
それも、平日に。
(弁解がましいが、水曜日は往診日、今日は往診の依頼が無かったのです。でもよく休んでいるよな、すみません)


宮下さんと一緒に登っていると、いろんな話しも楽しい。
ここ赤岩には岩壁ゆえの悲劇があり、そして信仰の山でもあることから神秘的な逸話もたくさんある、らしい。西壁を攀じり、懸垂下降でスタート地点に戻ったら、何というミステリー。今日の西壁には私達3人と、もう2人のみしか入っていなかったのに、デポしていたリュックが別の場所に移動し、リュックにしっかりと収めてあった品々があたりに散らばっていた。財布までもがリュックの外に転がっていた。
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岩壁を彷徨う亡霊の仕業か?天狗か?
すると傍で、カラスが「かーーーーっ」と啼いた。まさか、カラスがリュックのチャックを開けるか?宮下さん曰く、「赤岩のカラスは、足でリュックを押さえ嘴でチャックを開くことができる」のだそうだ。宮下さんは以前に靴をくわえ取られたとのこと。ところで、財布の中身やいかに?まさかカラス君、抜き取ったお札をくわえてコンビニに買い物へ、・・・・・・・。まさかね・・・・・・・・・・、ヒトの言葉も喋っていたりして、・・・・・・・謎が深まる。
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# by kobayashi-skin-c | 2016-06-15 17:37 | PHOTO & ESSAY | Trackback | Comments(0)
2016年6月 『小樽赤岩、岩を攀じる山女』 June 2016 "Otaru Red Cliff, Lady Climber"
小樽赤岩通いが続く。晴天の日曜日、多くのクライマーが訪れていた。
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積丹ブルーの海が広がり、断崖にはユリの花が咲いていた。
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こんな美しいユリの花も。
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そんなユリの花が、
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2回も落ちてぶら下がったのに、このユリの花はめげなかった。
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行く手に、3級・4級がミックスする岩壁を、アイゼン装着の靴で攀じる女性が先行していた。
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彼女も、今夏マッターホルンを目指しているとのこと。まだまだ上をいくLady Climberがいるもんだ。それにしても、こんな勇ましいユリの花、花。けっして山ガールとは呼ぶまい。『山女』(ヤマメとは読まないで。その名は"ヤ マ オ ン ナ")
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# by kobayashi-skin-c | 2016-06-12 15:33 | PHOTO & ESSAY | Trackback | Comments(0)
2016年6月 『夏の思い出、空沼岳、北大祭』 June 2016 "Memory of the summer, Hokudai Festival"
夏が来れば思い出す、はるかな、
わが青春。

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1970年6月、大学1年生の時、空沼岳万計沼に筏を浮かべる。


毎年のように、残雪の空沼岳を訪れる。あまりに雪が多く、雪渓で道を失ったこともあった。雪解け水で山道が冠水し、膝まで水に浸かることもあった。今年、リラ冷えの肌寒い日が続き、オホーツク海側では6月というのに雪が降った。そんな中、ある日晴天が広がった。
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登山口から1時間あまりで万計沼に着く。ほとりには北海道大学の「空沼小屋」が立つ。が、今は老朽化のため閉鎖されている。1970年6月、この小屋に泊まり、翌朝空沼岳に登り、札幌岳へ縦走した。それが私の北海道の初めての山だった。魅せられた。
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真簾沼。1970年、雪渓が残るこの沼で、M君とともに泳いだ。A君の「もし泳げたら、生協のランチ!」の賭けにのった。「はるかな、思い出」である。
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新緑と残雪の山(余市岳)が眩しい。
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低山だが360度の展望は素晴らしい。
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羊蹄山をバックにする65歳。あれは、46年前か。
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山の初夏、ゼンマイが葉を開き始め、
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可愛らしい蕗の薹が雪渓の脇で顔を出す。
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ツツジの赤も濃い(ムラサキヤシオ)。
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シラネアオイ(「この花は日本にしかない」、とNHKで言っていた)
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キャベツ畑と見紛うミズバショウの群落。可憐な水芭蕉も暖かくなると巨大なキャベツへと化す。英語ではその名も"Skunk Cabbage"
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地味だけど美しい、オオカメノキ(ムシカリ)
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山で見つけると嬉しいオオバナノエンレイソウ
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いまや、札幌の初夏の風物詩となった「北大祭」。晴天となった日曜日、多くの市民が訪れていた。普段は学生・教師だけが行きかう道の両側には屋台のテントが立ち並び、人で埋め尽くされていた。
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今の北大には大勢の留学生が訪れている。各国・各地の屋台が眼を引いた。なんとも、楽しそう。
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今の平和で楽しい北大祭と違い、1970年当時の北大は学生紛争の真っ只中。全学封鎖が解除され、やっとのことで入学試験が行われたが、入学式はなかった。大学祭と言っても、「革マルだ」、「民青だ」、「中核だ」のヘルメット姿と、拡声器のアジ演説の声だけだった。そんな大学祭を逃れて行ったのが「空沼岳」だった。
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夏が来れば思い出す、はるかな、わが青春。
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# by kobayashi-skin-c | 2016-06-05 21:54 | PHOTO & ESSAY | Trackback | Comments(0)
2016年5月 『小樽赤岩』 May 2016 "Red Cliff Otaru"
小樽赤岩。
岩を攀れば青い水平線。

Otaru Ocean Blueが目の前に広がる。クライミングにも少し余裕が出てきた気がするが、5級の岩壁を攀り切ることはできなかった。
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廣島の山は低くとも
夏は故郷の山が待つ
岩を攀ずれば山男
無我を悟るはこの時ぞ
(我が母校、広島高等師範学校(現広島大学附属高等学校)で歌い継がれる『山男の歌』の一節から)
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# by kobayashi-skin-c | 2016-05-29 21:40 | PHOTO & ESSAY | Trackback | Comments(0)