2010年7月27日教室『トスカーナの休日』
『トスカーナの休日』

2010年5月、イタリア中部のトスカーナを旅しました。その旅行記を写真とともにお伝えします。
トスカーナの魅力は、連なる丘陵に広がる豊かな大地、美しい町々と芸術・文化、そして人を楽しませるワインと食事。その歴史は、紀元前8世紀ごろからエルトリア人が定住を始め、ローマ帝国領へとなる。ローマから北へ伸びるカッシア街道沿いの町として発展を始め、今でもローマ遺跡が数多く残る。ローマの庇護のもと交易で発展を遂げた町はやがて自治都市として独立し始め、海洋都市として十字軍を率いたピサが1081年にイタリアで最初の自治都市宣言(コムーネ)を行なった。そしてトスカーナの町々は次々に自治都市を名乗り、まさに群雄割拠の場所となった。アレッツォ、コルトーナ、サンジミニャーノ、シエナ、フィレンツェ、モンタルチーノ、ピエンツァ、ルッカなどの町々である。
しかし、やがてこれらの町々は互いの利益のため争いを繰り返すようになる。ことにフィレンツェとシエナの争いは、当時ヨーロッパを二分していたローマ教皇派と皇帝派の争いも絡んで複雑なものとなり、他の町々を巻き込みながら、壮絶な戦いは400年にも及んだ。同時に、この二つの町には独自の文化が花開き、文化的にもその美しさを競い合った。15世紀以降フィレンツェの町で台頭した商人組織、なかでもメディチ家が豊富な財力で実権を握り、他の町々を征服し、長年のライバルであったシエナを1555年に陥落させ、シエナ最後の砦となっていたモンタルチーノを1559年に陥落させた。そしてそれ以降メディチ家の庇護のもと、芸術復興(ルネッサンス)がフィレンツェの町に花開いた。
 町を巡りながら、歴史に思いをはせ、そしてワインに酔いしれた7日間の旅だった。写真を数葉ブログ内の『photo & essay』に掲載しました。

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by kobayashi-skin-c | 2010-07-27 18:44 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
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