2011年12月20日教室 『お顔の赤いトラブル、「酒さ」って知っていますか?』
お顔の赤らみで困っている方、意外と多くありませんか?お酒を飲んでいるわけでもないのに、「あらどうしたの?昼っ間からお酒を飲んで!」と友達から言われた経験はありませんか。皮膚のトラブルに「酒さ」と呼ばれる皮膚の変化があります。ここでもお酒の文字が出てきます、そして俗には「酒やけ」とも呼ばれるものの、必ずしもお酒とは関係なく生じる皮膚の病気があるのです。これが意外と多い!顔の赤みで悩んでおられる方、それって「酒さ」かも。そしてそこには落とし穴もあります。皆で勉強してみましょう、顔の赤らみを。

「酒 さ」
c0219616_1803542.jpg1.「酒さ」は、30代から60代の人に多い、炎症性かつ進行性の顔の慢性疾患です。
2.「大人のニキビ」と誤って呼ばれることもありますが、「酒さ」はまったくニキビとは違う疾患で、赤み、小さな吹き出物、顔面の毛細血管の拡張などといった症状を引き起こします。
3.「酒さ」は「酒やけ」と訳されますが、お酒を飲まない人にも起こります。皮膚の加齢現象の一つであり、ストレス、日光、飲酒などが悪化させます。

「酒さ」は症状の程度により軽症(第一度)、中等症(第二度)、重症(第三度)に分けられます。
第一、二度の症状は外用薬(塗り薬)、内服薬(飲み薬)でコントロールが可能ですが、第三度では根治が難しく皮膚手術が必要となります。早いうちに気付き、適切なケア・治療を早く始めることが大切です。

軽症(第一度)
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顔が赤らみやすくなり、顔の中心部に、なかなか消えない赤みが出現します。この赤みは、皮膚の表面に近い血管が広がることによるものです。




中等症(第二度)
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この段階では、赤みに加え、赤い発疹=酒さ性ざそう(ニキビ)が鼻、頬、額、顎などに現れます。



重症(第三度)
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重症になると、鼻や、時に頬の脂腺が拡張し、皮膚の組織が密集して赤みを帯びるようになります。









「酒さ」と区別が難しい疾患
・酒さ様皮膚炎(口囲皮膚炎) 多くの場合ステロイド含有外用剤の副作用で生じるが、「酒さ」との鑑別が困難な場合が多い。
・脂漏性皮膚炎
・アトピー性皮膚炎
・接触性皮膚炎(化粧かぶれ)
・SLE(蝶形紅斑)


「酒さ」の悪化要因
日光、カフェイン、アルコール、刺激の強い食べ物、ストレス、極端な高温・低温などの悪化要因を避けるようにしたほうが良いでしょう。人により悪化要因は異なります。自分にとっての原因を見つけるために、毎日の食事や行動などを記録すると役に立つかもしれません。詳しくは皮膚科医を受診しアドバイスを受けましょう。

「酒さ」の治療
「酒さ」を完治させる治療法はありませんが、病状のコントロールは可能です。「酒さ」は慢性の疾患であるため、治療は、症状を軽くすることと、症状が出ない状態を維持することを目的としています。皮膚科で処方される薬と、皮膚科医の推奨するスキンケアにより、症状をコントロールし、悪化を防ぎます。

「酒さ」治療の実際
エビデンスレベルの高い治療
1)テトラサイクリン、ミノサイクリン内服
2)メトロニダゾール外用
3)アゼレイン酸外用
4)免疫抑制薬(プロトピック軟膏など)外用
エビデンスレベルの低い治療
1)漢方薬、2)ビタミン剤、3)NSAIDs外用
4)手術治療(第三度に対し用いられる)
5)レーザー治療など
避けるべき治療
1)ステロイド外用・内服


治療に際しての注意事項
・「酒さ」は慢性の疾患であるため、良くなったり悪くなったりくりかえします。皮膚科医のアドバイスに基づいた適切な治療とスキンケアにより、悪化した時の症状をコントロールしましょう。
・「酒さ」は顔に表れるトラブルのため、精神心理的影響が大きいものです。逆に、そのストレスがさらに症状を悪化させます。主治医にしっかりと相談しましょう。


情報・画像の一部は、インターネット(www.galderma.jp/)から引用させていただきました。
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by kobayashi-skin-c | 2011-12-25 18:01 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
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