2012年10月、11月 『広島から、鹿児島へ、そして憧れの屋久島宮之浦岳』
10月27,28日 私の郷里広島で、日本皮膚科学会西部支部学術大会が開かれた。久々の里帰り、懐かしの三段峡を散策し、学会に参加した。学会では、天谷雅行先生(慶応大学)の講演「生命の境界で何が起きているか?皮膚科学からの挑戦」に深い感銘を覚えた。今春には、玉井克人先生(大阪大学)の講演「皮膚は地球を救う」に感動し、夏には日本乾癬学会で聴いた患者会代表の方の言葉に涙した。自分自身も「皮膚科学を極め、皮膚科医療の先駆者たりたい」と願うものの、足は山へと向かう。「自然との対話」もまた素晴らしきこと。広島から、鹿児島へ、そして憧れの屋久島宮之浦岳へと足が伸びた。


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朝霧にかすむ広島の里。


広島太田川上流に刻まれた渓谷「三段峡」にて。
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鹿児島についてすぐに「霧島神宮」へ向かう。旅の安全と健康を祈願した。広島から鹿児島まで新幹線を利用したが、それにしても、新幹線が「旅の手段」ではなく、単なる「移動の手段」に過ぎないことを実感(がっかり)した。「便利」ではあるけれど、・・・・・・


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霧島えびの高原、六観音御池から霧島韓国岳を望む。


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韓国岳山頂から、高千穂の峰(奥)、新燃岳(手前の蒸気を上げる火口)を望む。


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えびの高原は、高校生時代の修学旅行以来。その時にバスガイドさんから習った歌が、レンタカーを運転しながら自然に口をついて出た。「峠越えれば高原の、・・・・・」。あの時と同じように、えびの高原はススキの穂に覆われていた。

c0219616_19433926.jpgまず、韓国岳山頂(1700m)をきわめた。「我、汝より高きこと、五尺五寸。霧島の山々を睥睨し、・・・」、頂上では大声で高らかに漢詩を吟ずる老登山家に出会った。韓国岳に登ること、二十数回と。





次に向かったのは「開聞岳」。途中、桜島が噴火する場面に驚いたが、今年はすでに700数回爆発しているとのこと。
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開聞岳(924m)
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深田久弥の言葉を借りると、「これほど完璧な円錐形もなければ、全身を海中に乗り出した、これほど卓抜な構造もあるまい。名山としてあげるのに私は躊躇しない」。


c0219616_2056356.jpgそれにしても「開聞岳、なかなかやるな!」。もっと遊歩道の続きのような山道を想像していたが、登山道は深くえぐれ、頂上に近づくにしたがい岩道となり、梯子・ロープ補助も現れた。頂上からは360度、見渡す限りの眺望を得ることができた。それにもまして感動的だったのは、頂上で出会った地元の登山者達。登山道で見つけたという「あけび」の様な美味しい果実を分けてくれた。でも、彼らが話す言葉の嵐、さっぱり理解できない。「私らの言葉、分らないでしょう、この前はこう言われたのよ、『あんた達、日本語上手だね、韓国から来たの?』」




鹿児島から屋久島まで「トッピ―(とびうお)」に乗って移動した。そして圧倒的な存在感の屋久杉達、そして洋上のアルプスへといざわなわれた。二泊三日の縦走。登り口は屋久杉ランド。石塚小屋で一泊し、花之江河を経て宮之浦岳、そして高塚小屋で二泊目を過ごし、縄文杉、ウイルソン株を経て、辻峠から白谷雲水峡へと下山した。

c0219616_14534084.jpg登山口から歩くこと約2時間、すっくと伸びる巨大な「大和杉」に遭遇した。樹齢は推定2000~3000年、人っ子一人いない山道での遭遇に畏怖というよりも、むしろ恐怖に似た感覚を覚えた。











花之江河にて
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頂上直下の「モアイ像?」
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宮之浦岳頂上から永田岳を望む
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左が翁岳、右が宮之浦岳
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縄文杉
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c0219616_2130557.jpg屋久杉に抱かれながら登る山道は、優しく、荒々しく、神秘的で哲学的であった。素晴らしい山行き、「自然との対話」に感謝する。宮之浦岳の頂上(1935m)からは「洋上のアルプス」であることを実感。360度が海に囲まれ、すぐ近くには種子島、そして荒々しい姿の薩摩硫黄島、さらに遠くには開聞岳がその円錐形の姿を見せてくれた。





「もののけ姫」の舞台では、屋久鹿がその雰囲気を盛り上げてくれた。自然の神秘に圧倒される。
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屋久島に泊まるなら「San Kara」。登山基地としても、全身のリラクセーションのためにも屋久島で最高のホテル!いや日本で最高!スタッフの方々が素晴らしい。料理が美味しい。デザートは夢みたい!また泊まりたいホテルのNo.1!c0219616_215623100.jpgc0219616_2157232.jpg





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ここのホテルも素晴らしかった「石塚小屋」。総収容人員20名、この夜の滞在者は5名。夜半には満天の星、朝には真っ青な空と冷気(一面の霜)が我々を迎えてくれた。

いま一度、屋久島へ。
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by kobayashi-skin-c | 2012-11-15 19:22 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
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