2013年5月 May, 2013 ヒマラヤ・アンナプルナトレッキング Himalaya-Annapurna Trekking
2013年4月~5月の3週間、三度目のネパールを旅した。
4月17日、札幌から成田、そしてインド・デリーへ。
4月18日、デリーからカトマンドゥ。翌4月19日、カトマンドゥからポカラへ。
4月20日、ポカラからジョムソム(2743m)へ。ここで飛行機旅を終了し、トレッキング開始。砂漠のごとく荒涼とした大地をカリ・ガンダキに沿ってカグベニ(2807m)へ。

ジョムソム空港。後ろはニルギリ連峰。
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カリ・ガンダキの川原を行く。前方に緑のカグベニの村。
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4月21日、カグベニから聖地ムクチナ―ト。標高3800mのムクチナ―トは不思議な所。ヒンドゥー教・仏教両者の聖地であり、多くの巡礼者がこの高地を訪れる。この日は気温が低く、ミゾレまじりの雨で、地面にはまだ雪が積もっていた。
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巡礼者が聖水で沐浴する、あまりに寒いので必死で走りぬけていた。
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予定ではムクチナートに宿泊するつもりであったが、あまりに寒いのですぐに下山した。さいわいローカルバスに乗車できたが、ジョムソムまで、そしてジョムソムからラルジュンまでのジョムソム街道のバス旅行は、とんでもなく楽しかった。乗車したバスと、車内の映像(激しく揺れてピンボケ、前の座席では脚が宙に浮いている)。
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4月22日、23日、ラルジュン村の丘の上にあるナウリコット村、タサン・ビレッジ(2700m)に滞在。昨年1月以来の再訪である(2012年1月「神々が生まれ、神々が棲むところ」を参照)。電気系統が故障のため、2泊3日の間、夜は蝋燭の灯りのもと過ごした。
4月23日、晴天の朝を迎え、ダウラギリⅠ峰(8167m)を仰ぎ見ることができた。見事な朝焼けであった。
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ラルジュン村からふたたびバスでタトパニ(1189m)へ。
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タトパニからは山道を歩き始めた。まずはシーカ(1980m)で宿泊。

4月24日、シーカからゴレパニ(2853m)へ。
シーカの村からダウラギリⅠ峰(8167m)を望む。タサン・ビレッジから仰ぎ見た山容とずいぶん形が異なる。
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4月25日早朝、日が昇る前にプーンヒル(3198m)へ。この辺りで一番の展望台である。
アンナプルナ山群が朝日を背に美しいシルエットを描く。そしてダウラギリⅠ峰(8167m)が朝日に染まった。
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あたり一面は赤いシャクナゲの花が咲き乱れ、その向こうにダウラギリⅠ峰(8167m)とトゥクチェピーク(6920m)が美しく白い稜線を見せていた。
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プーンヒルから下山後、遅い朝食をとり、タダパニ(2721m)へ向かった。途中デオラリ(3103m)までの間、まさにシャクナゲ街道。白く光るヒマラヤの雪峰を背景に、山肌は真っ赤に染まっていた。
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4月26日、タダパニからチョムロン(1951m)。景色は一変し、段々畑の間を縫うように歩き、アンナプルナの山々が眼前に迫ってきた。ダウラギリの姿はもう見えない。
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左からアンナプルナ・サウス(7219m)、ヒウンチュリ(6441m)、アンナプルナⅢ(7555m)、マチャプチャレ(6993m)
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4月27日、チョムロンからドバン(2580m)。この日はチョムロンから一気に350mを下り、谷底のなが~い吊橋を渡って、今度は一気に900mを登り返す。ますますアンナプルナの峰々が近付いてきた。
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4月28日、ドバンからマチャプチャレ・ベースキャンプ(3650m)。いよいよ山懐に入る。マチャプチャレの黒い壁の真下にある。マチャプチャレ(6993m)とは、現地の言葉で「魚の尻尾(fish tail)」。頂がちょうど魚の尻尾のような双耳峰となっている。神聖な山で、今も頂きを踏むことは許可されていない。
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4月29日、マチャプチャレ・ベースキャンプから、アンナプルナ・ベースキャンプ(A.B.C. 4130m)へ。いよいよ最終目的地へ。さすがに息は切れるが高山病の症状はまったく出ない。晴天の下、青い空と白い峰々を仰ぎ見ながら、足下にはサクラソウの花が咲き乱れ、気分は高揚。申し分ない山歩きを楽しむことができた。
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念願のA.B.C.に到着。アンナプルナⅠ峰(8091m)が壁のように迫っている。
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ABCから仰ぎ見る360度のアンナプルナ連峰
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美しいマチャプチャレの夕焼けが、この日を締めくくってくれた。
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4月30日、日の出前の真っ暗な時間から、アンナプルナ南氷河を見下ろす高台に登り、夜明けを待った。下弦の月が、青白くヒウンチュリの頂きを浮かび上がらせた。やがて、山々は曙の明かりに白くはっきりと姿を現し、そしてまずアンナプルナⅠ峰が赤く照らされた。刻々と変わる大景観の移ろいに、地球の鼓動を聴く思いであった。
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アンナプルナⅠ峰は、高さこそ8000mをわずかに超えるだけだが、今も難攻不落の山として知られ、「魔の山(killer mountain)」と呼ばれている。A.B.C.には山で亡くなった大勢の人たちのケルンが立てられていた。冥福を祈り、この山に来ることができたことに感謝しつつ、A.B.C.をあとにした。
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4月30日、A.B.C.からもと来た道を引き返した。この日はドバンへ。
5月1日、ドバンからチョムロンへ。5月2日、チョムロンからトルカ。5月3日、トルカからダンプス。そして5月4日ポカラへ下った。ゆっくりと振り返り、振り返り、春の空気にかすむ峰々に別れを告げた。
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さて今回のトレッキング、まだこれで終わったわけではありません。5月5日、6日、7日には、ダディン県パタレ村をホームステイのため訪れました。その模様は、「皮膚の健康教室抄録 7月23日教室『ネパールの人々の暮らし』」でご覧ください。
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by kobayashi-skin-c | 2013-05-29 16:53 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
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