今年のGW、細切れにしか晴間がのぞかない。昨年に続き大雪旭岳に登り、地獄谷を滑った。今年の大雪山の雪解けは早く、すでに山肌の大半は黒く土と岩が出ていた。
午前中は雨と霧。姿見の池駅舎出発の時点では、真っ白なガスの中。今日は不肖私が頼りないガイドを務めるため、衣子は不安そうである。感は良いほうであるが、地図は読めない。GPS機能付きのiPhoneが頼りである。
六合目を過ぎるころから、青空がときおり顔をのぞかせる。
七合目を過ぎると、夏道の地面が現れ始め、登りラインの雪はどんどん細くなっていった。金庫岩の手前で地獄谷へ降りるラインを見つけ、そこからドロップイン。
地獄谷の中は素晴らしいザラメ雪でスキー板が滑る、滑る! 噴気孔脇もなんなく滑り抜けた。
スリリングな斜面を滑り降り、イエッイ!
もう一つ、イエッイ!!
針葉樹の森の中を滑り抜け、今夜の山宿「杜季」へ。
ご主人の内藤さんの素晴らしいphoto artに飾られた部屋、Steinway & Sonsのグランドピアノ、そして内藤さん手作りの渓流脇の露天風呂、さらに美味しい夕食が待っている。冒険と安らぎが入り混じった素敵な休日、GWのひとときであった。
杜季のお部屋の窓から望む旭岳。また花が咲くころに。今年は早いだろうな。