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2017年8月 『鹿が落ちる、熊が吼える』 August 2017 "Falling Deer, Roaring Bear"
ノマドのYOUさんから素敵なお誘いがあった。「日高の沢を登りながら釣り糸をたらし、魚を焼きながらキャンプして、星空を見上げながらキャンプファイアの火のわきで酒を飲みましょう」と。「酒を飲みましょう」は私の思い過ごしだったかも知れない。
晴天にも恵まれ素敵な沢登り、そして初体験の渓流釣りもYOUさんの指導で、テンカラを操ることができるようになり、イワナ、オショロコマを釣上げることができた。テントも設営し火をおこし、YOUさんがさばいたイワナの刺身に舌鼓を打ち、ビールを飲みながらイワナが焼けるのを待っていたとき、とつぜん、背後の崖からドサッと、鹿が落ちてきた。
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さてここからの顛末、冷静なYOUさんの記録を引用する(Facebookから)。

「ヒグマの呻き声」

昨日、日高の沢にてキャンプ中、釣りを終えて魚を捌き、皆で焚き火を囲み山の特別な時間を楽しんでいた。突然聞こえたガサガサ音。幕営地のすぐそばにある10mはあろう岩崖から鹿が降ってきた…⤵️…ドフッ…。ボディから見事に落ちた音。

…?! 一同唖然。。。落ちた鹿は、すっくと立ち上がり、上流の方へ消えて行った。

しかし、落鹿のあと数名には崖の上に🐻が居るのが見えた…。どうりで有り得ない出来事が起きた訳だ。🐻の姿はすぐに見えなくなり、焚き火を囲んで再び和やかな時間が始まろうとしていたが、上流側の岩の間からこちらを伺っている黒い影…👀追い払おうと発見者のTさん、応戦。事無きを得たかの様に思えたのは、束の間の出来事だった…。

次の瞬間、遠くから「ぅ"ぇ〜っ!うえ〜っ!ぅぇ〜っ!!」と聞いた事もない様な呻き声がだんだんと大きくなり、明らかに近づいてきていることが分かった。背筋が凍りつくような緊張感が走る。

熊スプレーのトリガーを外し、少しずつ声の方に近づく。崖の急斜面から見下ろす2歳位の若熊🐻 こちらも大きな声を出して応戦。しばらく硬直状態が続いた後、🐻は藪の中へ消えて行った…。

身体の芯に響く様な呻き声から、短い時間に色々な事を考えさせられた。迷わず張ったテントから終わりかけていた夕飯の支度なども全てを撤収し、沢を下り林道へ戻り、最後は暗闇の中、避難小屋までヘッドランプを点けて避難した。

思うに、崖に追い詰めた獲物が落ちた先に、偶然人間が居て、横取りされたと勘違いした若熊が、鹿に執着して何とか落ちたところへ来たかったのだろう。しかしながら、その鹿は無傷ではないだろうが、すぐにどこかへ。。。その事実を知らず、最終的には呻き声を上げて威嚇をし、執念深く人間を追い払おうとしたのでは…。

呻き声からそんな執念と、起きるかもしれない有事への危機感を感じ、即座に撤退の判断を下した。

誰一人襲われる事なく、無事にツアーを終える事ができ、ホッと一安心。この間の接触事故といい、何があるか分かりませんね。
(以上、YOUさんの記録から)

さて、真っ暗な中イドンナップ山荘まで引き上げて、焼きかけのまま撤収した魚を焼きなおし、ムニエルもこしらえて、炊き上がったお釜のまま運んだご飯を食べた。話題は、もちろん熊のことでもちきり。それにしてもYOUさんの冷静な判断に感謝。下の写真は急いで撤退中の沢の中。
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翌朝はイドンナップ山荘近辺の沢に釣り糸をたらし、ふたたび沢登りと釣りを楽しんだ。初心者の私の釣り針にも、多くのイワナ、オショロコマが食いついてきた。もちろんこの日のすべてのお魚さんたちはリリース。
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ああ、楽しかった。


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by kobayashi-skin-c | 2017-09-18 08:42 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年8月 『槍ヶ岳・穂高岳縦走、憧れの大キレット、ジャンダルムを越えて』 August 2017 "Japan Alps"

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憧れの大キレット、ジャンダルムを越えて、槍ヶ岳から西穂高岳、ついでに焼岳まで縦走した。核心部の南岳から西穂高岳までの三日間だけは晴天が続いてくれたことが、何よりだった。上の写真は、南岳獅子鼻にて。ここから大キレットが始まった。

札幌から新千歳空港へ、そして羽田空港へ。電車を乗りついで新宿から松本、さらに新島々へは松本電鉄、そしてバスで上高地へと到着。いよいよ山旅の始まりである。河童橋の向こうに穂高の稜線。テクテクと徳沢に向かった。
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徳沢では運良く「氷壁の宿 徳澤園」に宿泊することができた。
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2日目、徳澤園を出発し、横尾から槍沢沿いにヒュッテ大槍を目指した。お盆休みのこの時期、横尾は、ハイキングを楽しむ人、涸沢に向かう人、槍ヶ岳に向かう人でごった返していた。
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槍沢雪渓を頑張って登ったせいか、気温が高かったせいか、天狗平分岐にさしかかるころから足がぱったりと止まってしまった。それまでの晴天も嘘のようにガスの中へ、そして雨の中。急坂のジグを繰り返しながら、やっとの思いでヒュッテ大槍に到着。残念ながら槍ヶ岳の姿はこれっぽっちも望めなかった。おまけに消耗した体はお酒をまったく受け付けず、楽しみにしていたアイスボールのカクテルは飲めなかった。ヒュッテ大槍からみる槍ヶ岳の姿はこんなであるらしい(ポスターをパチリ)。
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3日目、ヒュッテ大槍から槍の肩へ。真っ白な中、槍ヶ岳山頂を目指した。山頂はどこ?
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山頂からも眺望はなし。前途多難!?

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大喰岳、中岳、南岳を越えて南岳小屋へ。小さいながら素敵な山小屋で、大キレットを終えた人、大キレットを目指す人がこの小屋に集まる。情報交換の話しに花が咲く。夕食を終えて間もなく、外が明るくなり、皆はいっせいに外に飛び出した。今までガスに包まれていた景色は一変し、太陽が顔を見せ、獅子鼻からは大キレットの全貌を見渡すことができた。
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4日目、早朝はガスに包まれていたが、5時ころから青空が広がった。
さあ、大キレットへ出発。
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いきなり、長ーーい梯子。まあ、梯子が一番安全なんだけど、・・・・
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安定した山道に出たころ、飛騨側に虹がかかった。
行く手に「長谷川ピーク」がそそり立ち、その向こうに雲がかかる北穂高岳。
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核心部の「長谷川ピーク」、「飛騨泣き」が続く。心地よい緊張感を楽しんだ。

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そして、歓喜のゴール北穂高岳小屋に到着。
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天空のカフェには、ビールジョッキが待っていた。
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5日目、晴天の朝を迎えた。常念岳の向こうに朝日が昇る。朝日に照らされた槍ヶ岳、大キレットに感嘆する。
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大キレットに滝雲が流れた。
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北穂高岳山頂から、奥穂高岳、前穂高岳を望む。
憧れのジャンダルムも姿を見せた。
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北穂高岳から穂高岳山荘まで。この間も気の抜けない岩稜歩きが続く。岩間に咲くイワギキョウに心が和む。
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そして、穂高岳山荘に到着。明日のジャンダルム、西穂高岳縦走に備え、ゆっくりと休息した。山仲間との素敵な出会いもあった。
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6日目。いよいよ縦走も最後の難関へ。
奥穂高岳から西穂高岳へは、高橋 守ガイド(POWER ZONE)に先導された。心強かった。
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山頂から「馬の背」を降る。ナイフリッジに緊張がみなぎる。
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そして、ジャンダルムが眼前に。
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先行者が視認できる。もうすぐだ。正面のリッジを直登した。
そして「黒い天使」が待つジャンダルム山頂に至った。
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気の抜けない岩稜を歩き、西穂高岳山頂に。
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やったね、ご苦労さん、自然に笑みがこぼれる。


7日目、西穂高岳山荘から焼岳を経由して、上高地へと下山した。
無事が何より。
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焼岳山頂は、ふたたび真っ白なガスの中だった。
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念願であり、憧れであった「大キレット」、「ジャンダルム」。大好きな上高地を出発して、7日間の充実した山旅であった。天候に恵まれ、無理せず、各駅停車の山小屋泊まりをしたことが良かったのか、歩ききった自信は大きい。「POWER ZONE」の高橋ガイドさん、岩登り訓練と助言を与えてくれたノマド・宮下親分、山小屋で出会った山仲間たち、そして最後まで一緒に歩ききった衣子に、感謝、感謝、感謝。


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by kobayashi-skin-c | 2017-08-19 16:37 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月『夏、危ない大人の遊び』 July 2017 "The Summer, Dangerous Fun"
今年の札幌は暑い、と思うことがここ最近数年も続いているようだ。
そんな夏、小樽赤岩で、深川オロエン川で遊んだ。『大人の危険な遊び』、これが楽しいのだ。

まずは、赤岩西壁ノーマルをYOUさんがトップで衣子が続く。
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私は、西壁カンテを宮下親分トップにフォロー。そう、今日はノマド宮下親分、YOUさんの豪華ダブルサポートでの赤岩。安心、安心。
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頑張れ、もう一息。眼下の海が美しい。
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沖合いを豪華客船が航行する。
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赤壁クラックを衣子が果敢にチャレンジ。YOUさんのサポートでクリア。拍手、拍手。
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宮下親分は、"Tear Drop"のオーバーハングを、力技でねじ伏せる。感嘆、感嘆。
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そして、深川オロエン川の沢登りに、ノマドオダッチが連れて行ってくれた。
最初はゆるゆると浅い沢を登って行ったが、次第に核心部に、ヒャッホー!
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深い渕を泳ぎ、大きな滝を登り、瀬を跨ぎ、楽ッシイーー!!
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山登りの基本は『クライミング』、そして山遊びの原点は『沢登り』とつくづく思ってしまったのでした。
これは、やめられない、『大人の遊び』。














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by kobayashi-skin-c | 2017-08-18 11:37 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月 『幌尻岳・七つ沼カール』 July 2017 "Mt Porosiri & Nanatsu-numa Curl"

長年の夢だった。どれぐらい長年かというと、学生時代までさかのぼる。
友人の有馬 滋君から、「日高山脈には夢の楽園のような所がある」と聞かされていた(有馬 滋君については、このブログの2016年11月『晩秋、落穂ひろい』の坂本直行の記事を参照してください)。それが七つ沼カールである。広島出身の私には「カール」という言葉の理解ができなかった。「氷河圏谷」と説明されてもピンと来なかったが、「北海道」、「日高山脈」、そして「氷河」と聞くだけでワクワクした。もう40年以上も昔のことである。

憧れの七つ沼カールに下り立ち、テントを張った。

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七つ沼の辺はお花畑。我々以外には、誰もいなかった。いたのは1頭のオス熊、鹿、そしてナキウサギ(声のみ)。気付かないほうが良かったのかも知れないが、夕刻、オス熊がカールの上辺で草を食べているところを見つけてしまった。だんだんと降りてくる。鍋を鳴らすと、私たちに気付いた様子だった。しばらくこちらを視ていたが、そしらぬふうに草を食べ続けた。彼が去るまではこちらも安心できず、1時間あまり観察していた。すると彼はハイマツ林に入り込み、そのまま見えなくなってしまった。そこがねぐらだったようだ。翌朝、カールの山道にはホヤホヤの大きな糞が残されていた。

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幌尻岳の肩から俯瞰した七つ沼カール。

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池のたもとには、チングルマ、ハクサンイチゲ、アズマギク、エゾノツガザクラ、・・・。まさに夢の楽園だった。


幌尻岳は日高山脈の盟主(2053m)。

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長い林道歩きがつらく、沢登りが楽しく、そして山上に楽園が待つ。盟主にふさわしい山だと思う。その幌尻岳から戸蔦別岳へと縦走した。

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登り終えて、大きな達成感があった。つらい縦走、テント泊を経験したこと、熊に出会ったこと、そして長年の夢を果たしたこと。そして、何よりも歩ききった衣子に脱帽、そして感謝。この日が結婚42周年目の記念日だった。


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by kobayashi-skin-c | 2017-07-21 09:44 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月 『大雪山のお花畑』 July 2017 "Alpine Flowers in Mt Taisetsu, Hokkaido"
Facebook仲間、山ガイドのショウヘイ君、ミッチーさんの「今年の花は素晴らしい!」の投稿に触発されて、大雪銀泉台から、赤岳、小泉岳、緑岳へと歩いた。

ところが、しょっぱなから大きな雪渓。朝の早い時間、雪面は硬く、トラバースはおっかなかった。この雪渓の下が第一花園のはずなのだが。
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第三雪渓に至っては、まるでスキーゲレンデ並みの広さ、長さ。
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下りでは思いっきり尻セードを楽しんだが、スプーンカットの雪面がお尻にガツンガツンとぶつかり、痛かった。
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雪渓上部の黒い影は、熊ではありません。衣子です。

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第四雪渓にて、「お花畑やーーい、どこにあるの?」



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第四雪渓を登り越してから、いました、いました。花々が迎えてくれました。まずは見渡すかぎりのチングルマ。
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いつ見ても可愛いチングルマ。

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ピンク色が珍しいイワウメ。

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名前はいかついが、清楚で可憐なイワヒゲ

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鮮やかな黄色のタカネスミレ

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笑いかけてくれているようなエゾコザクラ

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可愛いぼんぼり、エゾノツガザクラ


そして今日お目当てのホソバウルップソウが小泉岳から緑岳への稜線に咲いていた。そこは楽園だった。

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少し盛りは過ぎていたのかも知れないが、コバルトブルーの花が美しい
ホソバウルップソウ

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向こうには残雪を被るトムラウシ山、そして十勝連峰。

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ホソバウルップソウ、タカネスミレ、エゾオヤマノエンドウ、・・・、まさに楽園

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そして高山植物の女王、コマクサ

そして、

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今日一日、ありがとう。


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by kobayashi-skin-c | 2017-07-17 12:57 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月 『夏、岩壁に遊ぶ。小樽赤岩』July 2017 "Red Cliff in Otaru, Hokkaido"
山の基本は「クライミング」である、と思う。昔スイスでトレッキングをしていた時、スイス人から山は好きですか?とたずねられて、"Yes, I like climbing!"と答えたら、驚嘆の目で見られた。アルプスでclimbing(クライミング)とは岩登りであり、私が歩いていたのは、トレッキングでもない、ましてやクライミングではない、「ハイキング」なのだそうだ。いささかがっかりした。

北海道に穂高や谷川岳のような大岩壁はないが、素晴らしい岩ゲレンデがある。小樽赤岩だ。昨年、ノマドの宮下親分に何度か連れられて赤岩で練習をした。そのときは、昨夏のモンブラン・マッターホルン遠征のための練習であったが、もう少し山の基本のクライミングに慣れ親しみたいと思った。なんせ、私は高所恐怖症なもんだから。

コバルトブルーの海、最近は積丹ブルーと呼ぶのだそうだ。その海から岩壁が聳えている。なんとも素晴らしい景色だ。
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5級の岩壁「火の見櫓」(5.9)は攀じ登れたが、5.10aは登り始めのオーバーハングをクリアすることができず敗退。宮下親分は5.12の岩壁を、スパイダーマンのごとく軽々と攀じ登った。かっこいい!
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ところで、札幌藻岩山に頻繁にこの看板がかかっている。クワバラ、クワバラ
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by kobayashi-skin-c | 2017-07-17 12:24 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年6月 『初夏、生き物溢れる北大キャンパス』 June 2016 "Early Summer, Hokkaido University"

初夏、北大キャンパスには夏の匂いが漂っている。夏草が生い茂り、芳香を放つ。少し、暑苦しい匂いだ。これが生きる匂いなのだろう。北大キャンパスに命が溢れている。

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オオハナウド

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ピンク色のハマナス、芳香が強い

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クロユリ

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・・・アヤメ

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オオウバユリ

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新渡戸稲造とヤマボウシ


そして、草木に育まれ生きる動物たち。
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キタキツネ、やはり野生の顔をしている。

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オシドリの子育て。12羽が孵化したが、10羽に減ってしまった。

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中央ローンにて、満開のヒナギクの中で女学生が本を読む。
学生たちも、この北大の自然に育まれながら大人になる。

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ポプラ並木でこんな生き物にも出会った、・・・・・
いや失礼! 第106代北海道大学応援団西尾和真君である。

北大は素敵である。つくづくと思う。

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ただ、こいつは厄介だ。とくに子育て中の初夏、親カラスは気が立っていて、そばを通るヒトに襲い掛かる。散歩中、執拗に威嚇され、私が足早に去ろうとした瞬間、後ろから頭をガツンとつつかれた。出血はなかったが、けっこう痛かった。カラスも必死に生きている。



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by kobayashi-skin-c | 2017-07-17 11:46 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年6月 『蕎麦懐石と八ヶ岳縦走』 June 2017 "Soba Dinner & Mt Yatsu"
上ホロカメットク山へ行ったとき、ノマド宮下親分から「八ヶ岳縦走」の計画があることを聞いた。何でも宮下親分のガイド仲間が、八ヶ岳の山麓に蕎麦のお店を開き、そこで美味しい蕎麦と酒を楽しむことができるとのこと。八ヶ岳はまあ「蕎麦のお供」程度とのお誘いであった。一にも二にも「ご一緒します!」。

かくして穂高からたった2週間後、ふたたび札幌から東京へ飛び、そして新宿駅から中央本線特急あずさ号に乗車していた。八ヶ岳山麓の茅野駅で下車。霧が峰ビーナスロード沿いにその蕎麦屋があった。
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その名は「六方庵楓林」。花々に囲まれた風情ある庵である。八ヶ岳の麓、美しい田園。そしてご主人の楓林さんが丹精をこめた料理の数々に舌鼓を打ち、美味しい蕎麦をたぐった。もちろん酒も進んだ(進み過ぎた)。
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翌朝、楓林さんも一緒に山に向かった。夏沢鉱泉からオーレン小屋、さらに夏沢峠を経て根石岳に登り、硫黄岳山頂を経て硫黄岳山荘に。
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根石岳山頂にて。後列の中央が、蕎麦名人であり名ガイドの楓林さん。

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硫黄岳山頂。そして鞍部の硫黄岳山荘に宿泊した。なんとも快適な山小屋であった。
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翌日、山は強風が吹き荒れていた。硫黄岳山荘から横岳へと向かう途中、ときおり突風が吹き抜ける。そのたびに身をかがめたが、前を歩く衣子の体が突然フワリと浮き上がり、左側に数メートル吹っ飛んでいった。しばらく起き上がれなかったが、頭も打っておらず何とか無事の様子であった(後で分かったが左側肋骨骨折の模様)。これが稜線上であれば命はなかったかも。

今回の八ヶ岳縦走には「蕎麦懐石」のほかに「満開のつくも草」の目玉もついていたが、寒さと強風で花弁は閉じたままであった。残念。
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八ヶ岳の最高峰赤岳山頂にて。

赤岳山頂を越えてからの稜線歩きが面白かった。こんなにスリリングとは!「蕎麦」と「つくも草」のお供のはずの「八ヶ岳」がこうも凄い山とは想像だにしていなかった。靴は軽登山用、バックパックにはほんの少しの着替えのみのハイカーなみ。それにしてもクサリ場、梯子の連続は楽しかった。
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キレットを越えて今日歩いた稜線を振り返る。迫力あるな。この写真に、今回の山行で一枚だけの自分が映る。左下に見える靴だ。

三日目の宿は「青年小屋」。5代目小屋主の竹内さんは、やはり宮下親分のガイド仲間。その夜、竹内さんからお酒の差し入れを受けた。「わしが國」。この「青年小屋」をお訪ねになった浩宮殿下も痛飲されたとか。有難く頂戴した。
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左:ノマド宮下親分、右:青年小屋主の竹内さん
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最終日は快晴。まさに梅雨の晴れ間。青年小屋から八ヶ岳南端の編笠山に登り、小淵沢に下山した。素敵な山々に、木々に、草花に、そして山仲間に感謝、感謝。
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by kobayashi-skin-c | 2017-07-16 22:54 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年4月 『氷雪の三段山夫婦岩ルンゼ、上ホロカメットク』April 2017 "Ice climbing to Tokachi Mountains"
厳冬期ではないが、まだ山が雪と氷で包まれるころ、訓練を兼ねて十勝連峰の三段山夫婦岩ルンゼ、上ホロカメットク山を目指した。ガイドはもちろん、ノマド宮下親分。

一日目、快晴。まずは十勝岳安政火口から三段山夫婦岩ルンゼを登った。気温が上がり、雪はざらめに近かった。
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三段山山頂、スキーでは三段山に幾度となく来ているが、山頂を踏むのは初めてであった。後ろは十勝岳。
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後ろに聳え立つのが上ホロカメットク山。昨年の4月にも、モンブラン、マッターホルン訓練のため宮下親分に連れられて登ったが、そのときは吹雪で何も見えずじまいだった。こんなきれいな山だなんて! 頂上やや左側、一直線にそそり立つのが明日目指す北西稜。闘志を掻き立てられる。

しかし翌朝。安政火口で装備を始めるころには山頂から雲が降りてきた。北西稜の核心部に近付くころには吹雪。雪も深い。宮下親分から「視界が悪く、雪を踏み抜くと危ないですね、引き返しましょう」との指示。すぐさま、大きな声で「ハイ!」と返事した。「また来るぞ!」
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by kobayashi-skin-c | 2017-07-16 21:59 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年5月 『残雪の穂高岳』 May 2017 "Mt Hotaka with spring snow"
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上高地河童橋からみる奥穂高岳。青い空、白い峰々、黒い岩壁、木々の新緑、そして透きとおった梓川。なにもかもが、心を満たしてくれる。憧れの上高地、そして穂高連峰。秋の西穂、夏の奥穂・北穂に登ったが、残雪期の穂高は初めてである。ノマドが企画した「残雪の穂高連峰縦走」に参加した。ガイドはYOUさん。
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上高地から徳沢へ、緩やかな道が続く。この季節、林床はニリンソウで埋め尽くされていた。その森でサルたちが遊んでいる。

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梓川と前穂高の岩壁。胸がわくわくする。
そして横尾から涸沢へ。本谷橋から向こうは全部、雪。アイゼンを履き、ピッケルを握る。そしてガイドの寺沢さんと、そして衣子とザイルで結ばれた。寺沢さんは横浜在住。YOUさんとは山岳ガイド試験の同期生とか。
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誰が呼んだか、涸沢劇場。そのU字谷が全部雪で埋まり、黒い岩壁に囲まれる。美しい。
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ザイテングラートの脇の急斜面を登った。アイゼンがしっかりと効き、ピッケルも気持ちよく刺さる。


そして穂高岳山荘に泊まった。我々ノマドチーム以外には二人しか泊まっていなかった。さて、翌朝。じつは、今までの写真はすべてこの朝からのもの。前日、涸沢から上はミゾレ、ときおり吹雪。そして一晩中、ゴーッゴーッと風が吹き荒れ、吹雪いていた。写真など写す余裕もなかった。この日は快晴。しかし気温は零下5℃。昨晩のミゾレ、雪はすべて氷化。奥穂高岳、前穂高岳への縦走は諦めざるを得なかった。YOUさんの判断で、穂高岳山荘から涸沢岳を往復し、ふたたび涸沢に下り上高地に戻った。
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朝の穂高岳山荘前で、アイゼンの準備を整える。



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涸沢岳山頂にて。山頂からは眼下に穂高岳山荘が望まれる。そして奥穂高岳がどっしりと聳え、ギザギザとした山稜が続く。右端がジャンダルム。
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目を転じると北穂高岳へ続く稜線、さらに遠くには槍ヶ岳の黒い岩塔が天を衝く。ずっとずっと向こうに真っ白な立山連峰、白馬連峰も見晴らすことができた。縦走はできなかったが、この展望を得ることができただけで満足とすべし。
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さらに翌々朝。ふたたび空は晴れ渡り、上高地の景色を満喫した。
大正池に映る朝焼けの焼岳とシルエットの穂高連峰。
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  いつかまた。







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by kobayashi-skin-c | 2017-07-16 21:23 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)