4月14日(土)午後、札幌市かでる2・7で
乾癬の会20周年記念学習講演会が開催されました。 150名をこえる参加者があり、会場は熱気に包まれました。 大阪大学大学院教授 玉井克人先生から『皮膚は地球を救う』の講演がありました。玉井先生自らが乾癬患者であり、最初に(先生が皮膚科医になって2年目のころ)乾癬が頭に出てきたときのその診断の面白い顛末に始まり、しだいに全身に広がるようになった時のみずからの悩み、皮膚科医ならではの困ったこと、でもそればかりではなく乾癬があったために学んだこと、ありがたかったことなどを、ユーモアを交えてお話しになりました。 玉井先生は現在「表皮水疱症」と呼ばれる難病の治療に取り組んでおられます。玉井先生がまだ皮膚科医になられたばかりの頃、幼い表皮水疱症患者さんに出会われました。体中の皮膚が剥け、水疱が治った場所も大きな傷跡となり、また次第に手の指がくっついてしまったりと重症となったその患者さん(先生は「友達」と呼ばれていました)と、「治す方法をかならず見つけるからね」と約束されたそうです。遺伝子治療の開発に全力を注がれ、マウスの実験で成功をおさめ、ついに患者さんの皮膚で実際の治療が始まるところまでこぎつけられました。 記念学習講演会の会場には、「表水疱症会」の患者さん・ご家族も参加されており、玉井先生のその成果に、感嘆の声もあがっていました。 そして、「その友達との約束を果たしたあかつきには、自分の乾癬を治す治療の開発にも取り組みます」と宣言されました。 でもどうして『皮膚は地球を救う』、のでしょうか。 「表皮水疱症は、生まれてすぐに、お母さんのおなかから出てくる産道での摩擦で皮膚が剥けはじめ、ちょっとした刺激で水疱を繰り返してしまう病気です。水疱をそのままにしておくと、水疱はどんどん大きくなって、皮膚の剥けが広がってしまい、ついには傷跡となってしまいます。水疱を見つけたらすぐに水疱の中身を抜き出してあげることが必要です。だから表皮水疱症の子供のお母さんたちは、いつも子供の皮膚をよくみながら、皮膚のケアを続けて下さいます。そのスキンシップのせいでしょうか、表皮水疱症のお子さんたちはたいへん優しい人たちばかりです。私の友達も今では成人し、弘前市役所に勤めていますが、指は全部くっついてしまって不自由な手足なのに、市役所では『福祉課』に所属して、困っている人たちの手助けをしているのです。」 「『スキンシップ』が『心の優しさをはぐくむ』のです。 スキンシップによって、心に優しさが生まれます。 人の皮膚にはスキンシップを感じる受容体が存在し、 心に、脳に伝えているのです。まだ証明はできていませんが、 きっとこのスキンシップ遺伝子が私達には備わっています。 このスキンシップ遺伝子がきちんと働くかぎり、 この地球から争い、戦争もなくなるのではないでしょうか。 だから『皮膚は地球を救う』のです。」 この玉井先生の講演を聞きながら、多くの参加者の目には、小生もそうだったのですが、うっすらと涙が浮かんでいました。先生のお話しに感動の渦が生まれました。先生ご自身が乾癬のために悩んでおられるからこそ分り合える共感を、みんなに呼び醒ましたのでしょう。さらに先生のお人柄であるからこそ、みんなを暖かく包み込んだのでしょう。この大きな感動をいただいことに、あつく感謝させていただきながら、また明日からの診療に役立てたいと誓った、そんな貴重な体験でした。 ![]() ![]() 乾癬の会は、患者同志の交流を深め、乾癬についての正しい知識を広めるとともに、医師と協力して原因の追究や治療効果の向上に努めようという目的で設立された患者会です。全国にさきがけて1992年、札幌市に設立されました。毎年、定期的な学習懇談会の開催、会報「陽だまり」の発行、豊富温泉湯治ツアー、日光浴・海水浴、女性の集いなどの行事・活動を行っています。 21年目を迎える乾癬の会では、10月6-8日、恒例の豊富温泉湯治ツアーを開催いたしますが、今年は記念の第20回ツアーとなります。役員の方たちが記念となるようなイベントを計画しています。ぜひ、参加なさってください。この小林皮膚科クリニックホームページでもお知らせしてまいります。 詳しくは、乾癬の会事務局へ(011-787-6185)お問い合わせください。
4月30日(月)~5月5日(土)は、ゴールデンウイークの休診といたします。この期間中、ご不便をおかけして申し訳ございません。なお、院長は4月26日(木)~5月10日(木)の間、お休みをいただきます。
院長の怪我により、往診診療を一時中断しておりましたが、4月1日より従来どおり往診診療を再開いたします。ご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。
往診診療が必要な方は、℡011-738-5511にご連絡ください。
2011年4月1日からの担当医は以下のとおりです。
月・火・金曜日の午前、午後 :小林 仁院長・阿部由紀子副院長 木曜日の午前、午後 :阿部由紀子副院長・冨田幸希医師 土曜日の午前 :小林 仁院長・有田 賢医師 < 前のページ次のページ >
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