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2015年9月『錦織りなす大雪山』 September 2015 "Autumn Colour in Taisetsu Mountains"
シルバー連休後半、あっちに行こうか、こっちに行こうか、天気は?人の込み具合は?。悩んだ挙句、3日分の食料を担いで大雪に向かった。交通規制の銀泉台へシャトルバス、登山口から赤岳へ。さっそく錦の絨毯が目の前に広がった。
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紅葉まっさかりの麓に比べ、赤岳山頂付近の紅葉はすでに盛りを過ぎていた。山頂付近からは強風が吹き荒れ、やっとの思いで白雲岳避難小屋に到着した。
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夜は満天の星が広がり、翌朝晴天の空に迎えられた。
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予定を変更して緑岳、高原沼を目指すこととした。リュックさえ担いでいれば、東も西も、足が向くまま気の向くままに。緑岳山頂も強風で体を支えるのがやっと。
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そして、緑岳山頂の向こう、眼下には赤に黄色に緑に、錦織りなす大雪の秋の絨毯が広がっていた。
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高原温泉に下山後、ヒグマセンターで入山届けを提出し、高原沼めぐりに出発。錦の森に囲まれた沼、沼が次々と現れ、そのたびに感嘆の声を漏らした。
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見上げると高根ヶ原の崖も紅葉に染まっていた。空沼は名のとおり水が干上がり、草紅葉で埋まっていた。
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秋の草花も憐れなり。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-25 07:42 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年9月 『ピンネシリ、ウドン』 September 2015 "Pinnecilli & Udong"
同僚のS先生から、当別(札幌の北東約20km)に美味しいうどん屋があると聞いた。「よし、行こう」。でも、食べるからには登らなくては。

札幌の町から当別の方向に見える山々、樺戸山群である。その主峰がピンネシリ。「山」とも「岳」とも言わない。それもそのはず、「ピンネシリ」がアイヌの人々の言葉で「男山」。「ピンネ」が「男」、「シリ」が「山」の意か。ちなみに「女山」は「マチネシリ」。「ピンネ」と「マチネ」か。味わい深い。
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標高は1100m。けっして高山ではないが森の懐深くにあり、頂上付近は急坂で、なかなか山らしい。秋晴れの空に恵まれ、頂上からは北海道の半分は見えるのではないか、と思うぐらいの眺望に恵まれた。日本海から、石狩平野の全貌、その向こうには太平洋も広がっていた。芦別岳、夕張岳がすぐ向こうに。大雪十勝連峰の連なりが見える。増毛の山々が日本海の前に横たわっている。蝦夷富士(羊蹄山)の頂も見える。
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麓の里ではもう稲刈りの真っ最中。黄金色に輝く稲穂が重そうに垂れていた。今年も豊作に違いない。
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そして、うどんのお店。c0219616_21174442.jpg
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S先生から、うどん屋の近くに石釜で焼くパン屋があることも聞いた。
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収穫の秋、「天高く、馬肥ゆる秋」。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-17 21:22 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年9月『ニセコ初秋』 September 2015 "Niseko in the autumn"
お盆から、羊蹄山、大雪旭岳、支笏湖風不死岳と毎週山通い。そして先週はニセコ。晩夏から初秋へ、山の風が、木々が、草花が移り行く。ニセコでは、五色温泉に宿をとった。実に40年ぶりの宿泊である。昔の宿の面影はどこにもなかったが、露天風呂から仰ぎ見るアンヌプリの峰の美しさは少しも変わっていなかった。

5日、午前中の診療が終わって車で五色温泉に移動。夕食までの時間、イワオヌプリに登った。積丹の海岸線、日本海に沈む夕日、夕陽に照らされるアンヌプリ、羊蹄山が美しかった。山頂とその雄大な景色を独り占めした。
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五色温泉の夕食を孫と囲み、翌朝は孫とともにアンヌプリに登った。山頂では、ご近所のU先生のグループにお会いし、家族の写真を撮影していただいた。一日、のんびりとニセコを楽しんだ。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-10 17:25 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年8月 『晩夏の大雪旭岳』 August 2015 "Taisetsu-Asahidake in the late summer"
大雪の山の上には秋風がたっていた。
山肌には、キキョウ、リンドウの花々が秋のいろどりをそえていた。
好天に誘われて、麓の旭岳温泉からロープウエーで姿見の池駅へ、旭岳山頂を踏み、後旭岳を経て間宮岳分岐、左に曲がってお鉢を右に眺めながら進み、中岳分岐、また左折して中岳温泉から裾合平へ、裾合分岐をまた左折して、そして姿見の池駅舎に戻った。
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札幌に戻ると秋の夕暮れが目の前に広がった。「いまはもう秋」。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-02 22:37 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年8月 『羊蹄山の夕日、朝日』 August 2015 "Sunset and Sunrise from Mt Yotei"
お盆の最終日、羊蹄山避難小屋のお世話になった。登山口から7合目までは雨の中を歩いたが、9合目の避難小屋は青空の下。夕日を見ながら山のご飯を楽しんだ。
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避難小屋には私たちを含め11名が宿泊していた。翌朝の山頂、11名全員が揃ってご来光を迎えた。
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雲海の上からの景色は羊蹄山ならでは。まるで天上か。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-02 22:28 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年7月 『シャモニー・モンブランにて』 July 2015 "in Chamonix/Mont Blanc"
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モンブランから下山し、Auberge du Boi Prinにチェックインした。モンブラン山群を見渡す絶景のホテル。Christopheとともに登頂を祝してシャンパーニュで乾杯した。


山々を望みながら、のんびりとハイキングを楽しみ、疲れを癒した。
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夕食のとき、奇跡のような夕景をみた。シャモニー針峰群、ボソン氷河が赤く焼けた。
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翌朝にはモンブランの朝焼けも見ることができた。
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La Floria。歩いて登ったものだけに与えられる絶景と、絶品のケーキ。
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La Floriaのマダムいわく、このブルーベリータルトの名は「モンブラン!」
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シャモニーの町には山と人の歴史が満ち溢れている。
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次はこの山か、あの山か、・・・・
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-02 22:12 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年7月 『モンブランの頂き』 July 2015 "The Summit of Mont Blanc"
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2015年7月19日早朝。Amira、Matteoに別れを告げ、Christopheの車でChamonixに向かった。途中イタリア国内も横切った。

Chamonixを目前にしてChristopheが、「残念なニュースだ。Refuge de Gouterが閉鎖された。クラシックルートでの登頂はできない。行くとしたらvariation routeのAiguille du MidiからRefuge des Cosmiques。一泊して翌日一気に登頂、下山することは可能だ。しかし厳しいルートだ。どうするか?」と私たちに告げた。「私たちで可能か?」「もちろん可能だ」とChristopheが答えた。「よし行こう」。Christopheが携帯電話でまず今晩のRefuge des Cosmiqueをおさえ、Refuge Tete Rousseをキャンセルした。

賽は投げられたが、不安もある。予定よりも一日早くの登頂となる。Chamonixの町では、variation route用に60mのロープを新たに購入した。

7月19日14:30、ロープウェイでAiguille du Midi山頂駅へ。観光客の列からはなれ、立入り禁止の柵を乗り越えて氷河上に出る。クランポンを履き、ピッケルを手に、ロープを繋ぎ、ついに出発のとき。いくぶん緊張する。Col de Midiに向かって、細いスノーリッジを下った。
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Col de Midiの向こうの岩の上に目指すRefuge des Cosmiques(コスミック小屋)があった。
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ここで初めてvariation routeの概要が掴めた。
明日はRefuge de Cosmiques (3613m)からCol de Midi (3532m)に下り、まずMt Blanc du Tacul (4248m)に登る。Col Maudit (4035m)に少し下り、今度はMt Maudit (4465m)に登る。ふたたびCol de la Brenva (4303m)に下り、そして4810mのMont Blanc頂上へと一気に登る。帰路はまったく同じコースを下る。強いクライマーだと7-8時間で往復するとのこと。天気予報は晴れ、山頂の最高気温は0℃に達するとのこと。下山を早くするためには、1:00朝食、出発予定である。

7月20日深夜0:45に、同室の人たちに迷惑をかけないよう、静かに静かに起きるつもりでいたが、0:30ごろからほぼ全員ガサゴソと起きだして、出発の身支度を整え始めた。そう、同室者全員が1:00の朝食をとり、頂上に向かうのだ!Christopheも今日は遅れずに食堂に顔を現した。朝食時間は、1:00、5:00、7:00と決められている。その日の行動計画で時刻を選ぶのだろう。山小屋の人もきちんと時刻どおりに、朝食の準備をしてくれるが、パンとシリアル、ジャムに、チーズの簡単なもの。熱いコーヒー、紅茶は嬉しかった。
 すぐにハーネス、靴、クランポンを履き、トーチを灯し、忘れ物がないか確認をして、Refuge de Cosmiques (3613m)からCol de Midi (3532m)に下り始めた。20人ぐらいのトーチの灯りが点々と一列に並んでいる。そしてMt Blanc du Tacul (4248m)の雪壁へと取り付いた。とにかく足元しか見えない。ジグザグ、ジグザグに高度を上げる。途中鉄梯子が現れた。垂直に立つ鉄梯子は、今までなら、山歩きの中で一番緊張する場面だったのだが、このMont Blanc Programが始まってからと言うもの、もっとも安心感のあるルートとなった。クレバスが現れた。Christopheがしっかりロープで確保してくれる。

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何とかMt Blanc du Tacul (4248m)の脇を抜けてCol Maudit (4035m)に少し下り、今度はMt Maudit (4465m)へ。東の空が明るくなり、Mt Mauditへの急斜面を登るころ、行く手の氷壁がオレンジ色に染まった。
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まさに氷壁!ピッケルのピック部をガツンガツンと打ちつけ、クランポンの前爪をしっかりとキックインで氷壁面に蹴りこみ、体を引き上げて登る。先行のパーティーからは無数の氷片が降り注いでくる。上を向くと顔にもろに当たって痛い。ヘルメットで受け止めるようにする。

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大きなクレバスが現れ、先行パーティーで渋滞している。Christopheはあわてず、ゆっくりと時間をとって我々を確保するようにロープワークを行う。ここで、しかし、「彼が指示するロープのほどきかたが分からない!」。私の苦手とするロープワーク。Christopheが怒ったように降りてきて説明しようとしたところ、雪面に差してあったChristopheのピッケルがクレバスの中に落ちてしまった。一生懸命にChristopheはクレバスの中を覗き込むが、何度も何度も「Shit! Shit!」と繰り返すのみ。Christopheのピッケルが失われたことは、Mont Blanc登頂を諦めなくてはならないことを意味する。ここから下山するにしても極めて危ないこととなるだろう。「いったい、どうなるのだろう、Christopheはどんな決断をするのだろう」と思っていた矢先、我々の後続パーティーの一人が、予備のピッケルをChristopheに渡した。感謝感激である。そうして難所を登りきり、Mt Mauditを越えた。

しかし、しかし、しかし!いまや眼前に見えているはずのMont Blanc頂上は、まだまだ遠いではないか。ここから標高差500m。少し落胆。
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Mont Blancへの長い斜面を登り始めるころ、もう降りてきたパーティーもいた。昨晩の食事で一緒になったノルウェーの若者カップルだ。元気いっぱいに下っていった。Col de la Brenvaから山頂への登りは、やはり高度の影響か、かなり苦しかった。Christopheは、「苦しいときは、ロープで引っ張るから遠慮するな」と言ってくれたが、さすがに自分で頑張ろうと思った。
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傾斜が少しゆるくなった。Christopheが大きく手を広げて、「Congratulations!」と声をかけてくれた。いつの間にか斜面が平らになり、広々とした雪原のようになっていた。何の標識も立っていないが、ここがMont Blanc山頂。もう登らなくていい。衣子と抱き合った。Christopheと抱き合った。

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頂上は暖かく、30分以上眺望を楽しみ、登頂の感激に浸った。

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Refuge de Cosmiques(コスミック小屋)までとにかく命を失うことなく下山した。その間の記憶は少ない。

翌朝(7月21日)、ゆっくりとした気持ちでアルプスの夜明けを迎えた。
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グランド・ジョラス北壁が朝日でシルエットとなり美しい。Aiguille du Midiが朝日に照らされた。
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朝食の後、コスミック小屋を出発しAiguille du Midiのロープウェイ山頂駅へと戻った。昨日登ったルートの全貌を見渡すことができた。また来ることはあるだろうか、さようならモンブラン。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-02 19:04 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年7月 『アルプス、エクラン国立公園に咲く花々』 July 2015 "Flowers in Des Ecrins of the Alps"
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スイスアルプスを歩いたときは、アルプ(牧草地)に咲いているべき花々が、牛さんに食べられてしまい、特別保護区を除いてまったく花を見ることができない所もあった。ところがエクラン山群ではウシの姿を見なかった。Christopheの説明によると、「ブリアンソン地域はアルプスでも地中海気候に近く、1年間のうち300日が晴天。とくに夏季は気温も高く、牧草の生育が悪いので、牛さんたちは雨の多い山の反対側に移動している」とのことだった。

このため、山の上はお花畑でいっぱい。アルペンローゼがもう終わっていたのは残念であったが、初めての花も多かった。花の名を記したいところだが勉強不足。ご容赦願いたい。

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おっと、花ではなくて、「マーモット」

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モンブラン登山の前の休息のひと時。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-02 18:37 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2015年7月 『憧れのモンブランへ』 July, 2015 "To Mont Blanc, My Dream"
私の中学時代、1年生と3年生のときの担任は政本桂子先生。数学を担当し、熱心で少しおっかない存在の先生だった。そんな先生が、夏休みが終わった秋の授業で、「モンブラン」に登頂した話を聞かせてくれた。当時のこと、スライド写真などなかったものの、先生の話しに夢中になり、「いつかは自分も登ってみたい」と思ったものだった。小さい頃から家族でハイキングや山登りに行くことが多く、高校生になってからも、大学に入学してからも、自然と山登り、山歩きはよくしていたが、モンブランの夢はいつしか忘れてしまっていた。

4年前の夏、スイスにトレッキングに訪れた際、小さな山小屋(Lobhorn Huette)でフランスから来た山岳ガイドのChristophe Kern氏と一緒になったことで、その夢が少し現実のものに近づいてきた。最初はただ冗談交じりに”Would you take us to Mont Blanc and to Matterhorn?"と話しかけたのだが、Christopheは本気で(実は冗談交じりだったのかもしれない)、"Of course!"と返事してくれたのだ。

昨年の春、スイスアルプスの3000mを越す"Haute Route"を、スキーを履いてChristopheの案内で、最後は涙を呑んだものの、歩きとおした。そして、そのとき見た氷河の上に聳える白きたおやかな峰「Mont Blanc」!真剣に挑戦しようと決意した。

昨年の秋、Christopheとのメールのやり取りで、次のような提案があった。

Mont Blanc
The ascent of the highest peak in Europe is a challenge.
Every year hundreds of climbers trying to trample its summit with more or less success.
This project requires a very good stamina and perfect acclimatization to high altitude.
In order to greatly improve the chances of success of this great company, we invite you to regroup during the 3 days preceding the ascent of Mont Blanc a complete and balanced program that have largely proven in the Ecrins, the fantastic and the wildest massif in the French Alps.

Programme (subject to the conditions encountered)
La Grave - Ecrins Mountains
J / 1 Accueil in La Grave at 8am. Control of materials and presentation of the course. Purchase of Personal shopping and food intake of up to 3200m cable cars. Maneuvers with ropes and acclimatization glacier walking on the glacier and the Col de la Girose (3600m).
J / 2 Exercises and rope maneuvers on the rocks of Ailefroide in Vallouise valley then up to the refuge of the Glacier Blanc(2700m). Ascent of the bigest glacier of the Ecrins and reassembled at the refuge Ecrins (3100m).
J / 3 Ascension dome Ecrins (4015m), superb summit with fantastic view on the massif and the northern Alps. Long way back and night in the valley.

Chamonix Valley
J / 4 Transfer in the Chamonix valley and cable car Les Houches and appoche with
Mt Blanc train to the the Nid d'Aigle. Quiet walk to Tête Rousse hut (3167m)
J / 5 slow and careful Ascent of the Aiguille du Gouter to the Refuge du Gouter (3819 m)
The rise in the morning helps prevent rope descending and numerous rock falls
J / 6 summit of Mont Blanc
Nocturnal ascent to the Dome du Gouter (4304 m) and then in the morning we go through the Vallot hut (4362 m), a final effort on Bosses Ridge and finally the summit of Mont Blanc (4810m).
Champagne? Not yet ...
Descent Goûter to return to earth ... then after a quiet descent soup valley. Evening separation.
La montagne en pente douce Christophe Kern et guides U.I.A.G.M associés, Le village 05120 Les Vigneaux 06 86 49 83 10 Site : montagnes-ecrins.com

そして最後に、"We will invite you to my house in Ecrins." とあった。

7月8-11日、ストックホルムで開催された第4回世界乾癬・関節炎会議に出席したのち、
7月12日、朝6時、ストックホルムからパリ・シャルル・ド・ゴール空港へ飛び、空港駅からTGV(フランス新幹線)に乗り一度乗り換えたのち、リヨンのさらに南のヴァランスへ、そしてイタリア国境に近い山の町ブリアンソン(Brianson)行きローカル線に乗り換えて、Christopheが住むL’Argentiere-la-Bessee村へと向かった。ストックホルムを出発して12時間。L’Argentiere-la-Besseeの駅のホームにはChristopheの顔があった。


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L’Argentiere-la-Bessee村は、新田次郎のアルプス紀行「アルプスの谷、アルプスの村」に登場する。しかし、新田は散々なことを書いている。「窓に花のない村」の章に登場するL’Argentiere-la-Bessee(ラ・ブッセ)村は、「死にたえた村のようにいんうつに、全体的に黒ずんでいた」と表現され、そしてウインパーのこんな言葉も引用している。「宿屋よりマグサ小屋の方がはるかにましだ」と。Christopheの家は、Ecrins エクラン山群が間近に迫る村はずれにあり、夕暮れの頃はこの上もなく美しかった。そのベランダで食べる夕食は、ワイン、語らい、人情、どれをとっても極上のものだった。新田次郎には申し訳ない。Christopheの奥さんAmira、長女のEmma、長男のMatteo、次男のGaspardのみんなが優しく、私たちに興味しんしんだった。

モンブラン・プログラムが開始するまでの3日間、エクラン山塊のハイキングを楽しんだ。この辺りはLe Parc National des Ecrins エクラン国立公園で、des Ecrins(4102m)を主峰として、3000m台の山々が山塊を成す。公園の広さは91,800 ha。園内には146のハイキングコースがあり、その総延長は700km!Christopheは「好きなところへ行ったら良い」と言って本を貸してくれた。

7月13日は、Vallee de Claree(Claree渓谷)のLac Long(日本語に訳すとさしずめ「長沼」。細長い氷河湖)。Lac Rond(丸池)を歩いた。途中、Refuge des Drayeresに立ち寄った。素敵な山小屋であった。奇異な山容のPointe des Cerces (3097m)が眼前に立ち、望みながら食べた山のハム、チーズ、そしてVin Blancが美味であった。
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7月14日は、L’Argentiere-la-Bessee村からほど近いDormillouseの渓谷へ。数年前に訪れたピレネーのトレッキングに似ている。もう少しワイルドで、ここでは公共交通機関がまったくなし。登山口まで見送ってくれたChristopheから、「下山したら、ヒッチハイクで帰っていらっしゃい」との指示。「えーーーっ!」。
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7月15日は、明日から始まるプログラムを前に休息日。ブリアンソンの町を散策した。
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町外れに架かる中世のアーチ橋。
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よく見ると、
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「バンジーだ」。何でも遊びにしてしまうフランス人の冒険心に感服。

こんな時分から冒険心を鍛えられているのです。
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7月16日、いよいよモンブラン・プログラムの始まり。エクラン山群を使った高所トレーニング。
早朝、La Meije (3983m)の麓の村La Graveに向かった。途中ツールドフランスの山岳コースとして有名な「Col du Lautaret(ロータレ峠)」を通過する。La Meije (3983m)が見えてきた。見事な山容である。クライマー憧れの山であり、アルプスの名だたたる山々が19世紀には初登頂された中、La Meije だけは20世紀の後半になり(1969年)やっと制覇された岩の峰である。もちろん私たちの山ではない。
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La Graveからは古めかしいケーブルカーに乗り一気に3000mに達する。
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山頂駅の向こうは氷の大平原Glacier de la Girose。夏の太陽に照らされて白く輝いていた。ここでクランポンを装着し、Christopheとロープで結ばれる。固い氷河の上を、クランポンの爪でしっかり氷をつかまえながら快適に歩きはじめた。
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今夏のアルプスは異常な暑さ。「Heat Wave 熱波」と表現されていた。クレバスが大きな口を開ける。

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Glacier de la Giroseを登りきった稜線の向こうに、des Ecirins (4102m)があった。その頂を中心としたエクラン山群の峰々がどこまでも広がっている。

昨夜のこと、「明日は氷河歩きだけにするか、ちょっとしたピークに登るか?」とChristopheから聞かれたので、「その『ちょっとしたピーク』に登りたい」と答えておいた。氷河の端まで登りきったところで、昼食をとり、クランポンをはずし、ロープを結びなおした。『ちょっとしたピーク』はギザギザ稜線の上にあった。その『ちょっとしたピーク』の名はLe Rateau (3809m)。「岩登りの山じゃん!」とびびったが、衣子は「面白そう!」と目を輝かせている。「Mont Blanc登頂のためには何でもチャレンジだ!」。ヤケクソ気分である。
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決して垂壁ではないのだが、自分で足場を探し、指がかかる場所を探し、よじ登る。急な壁はトラバースして、岩溝を探しそこから登る。そして、幅が60センチぐらいのナイフリッジにさしかかった。ほんの数メートルだけのナイフリッジなのだが、右は数百メートルの谷底、はるか下には氷河が流れている。左は数十メートルの岩の崖。どちらに落ちても・・・・・。この登りは立ち上がることができなかった。つまり、這って登ったのである。
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(この写真はくだりのときに撮影した。くだりでは意外と斜度を感じない)

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左が錐のようなLa Meije、右が鋸のようなLe Rateau(鋸の頂点の右のピークまで登った)。今日の教訓、「ビビるな!たとえビビッたとしても、breathe、breathe(呼吸を忘れるな)!」。美しいLa Meijeをあとにした。
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7月17-18日、Programではdes Ecrins(4102m)を目指すこととなっていたが、「今年の夏は異常」のとおり、熱波のため氷河の融解が激しく、クレバスはいたるところで大きな口を開け、セラックは今にも崩れ落ちそうな気配で、エクランの氷河はとても危ないのだそうだ。目指すは、Glacier blancをはさんだエクランの向かいRoche Faurio (3730m)。Kern家から車で40分ほど谷を登ったAilefroideの村の先に登山口があった。
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眼前にMont Pelvoux (3932m)が大きく聳え、まず左側にGlacier Noirが押し出すモレーンが現れ、登るにしたがいGlacier Blancの舌端が見えてきた。すばらしい景観である。途中、池塘やお花畑も広がり、今日の目的地のRefuge Glacier Blancも見えてきた。
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Refuge Glacier Blancは素晴らしい山小屋だった。
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ほどよく疲れて美味しくビールを飲み、山の仲間たちと楽しい夕食を山小屋で囲んだ。見知らぬ仲間同士だが、食事の準備、食事の進行、食事の片付けと、じつに気持ちよく協力し合っている。ここにアルプスの山文化を感じる。子供たちの一団もある。「アルプス少年少女団か」。Christopheは「夏休みの山スクール」と説明してくれた。食事後のまだ明るい時間、「アルプス少年少女団」は山小屋の前のテラスに車座となり、ガイドと思しきおじさんの説明に聞き入っていた。
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翌朝、3:00am朝食、出発のはずだったが、Christopheが現れない。寝過ごしたようだ。ヘッドランプの灯りで歩き始める。山小屋から山道を小一時間歩いた後、氷河上へと出た。真っ暗な中、クランポンの装着、ピッケルの保持、ロープ確保の準備を整え、Christophe、衣子、私の順番で歩き始めた。ヘッドランプに照らされる足元しか見えていない。空の星は見えていた。足元はほぼ完全な氷面でクランポンが心地よく刺さり歩きやすかった。

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次第に夜が明けてきた。眼前のエクランがはっきりと見えるようになり、後ろを振り向くと黒くギザギザとした稜線上の空が暁色に輝き始めていた。やがてエクランの氷河がオレンジ色に染まり始めた。ため息が漏れるほどに美しい。
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一歩一歩、息を切らせながら氷河の上を歩いた。上部に行くほどに斜度が増し、Christopheの「Breathe, Breathe」の指示のとおり、深呼吸を繰り返す。そして、

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Roche Faurio (3730m)から氷河対岸のdes Ecrins(4102m)を望む。

雪が緩み始めたくだりはとても危険だ。クランポンに雪がくっついて、スリップしやすい。慎重に下った。
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登りでは真っ暗な中を歩いていたので分からなかったが、氷河の舌端部には大きなクレバスがいくつも口を開け、こんなにも危険なところを歩いていたのだ。

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無事山小屋まで下山。さらに一気に登山口まで。そしてL’Argentiere-la-Bessee村のChristopheの家まで戻った。今夜でChristophe一家とお別れである。

夕食のとき、Christopheが「Bad news」と言う。何度も繰り返すよう、今年のアルプスは異常気象、熱波に襲われている。Mont Blancでも今年はすでに数人が事故のため亡くなっているのだが、昨日17日、Tête Rousse hut (3167m)から the Refuge du Gouter (3819 m)への登り、クーロワールで落石のため二人が数百メートル下まで転落し、死亡したとのこと。「Very dangerous」。登頂を諦める可能性もある。
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by kobayashi-skin-c | 2015-09-02 14:42 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)