2017年8月 『槍ヶ岳・穂高岳縦走、憧れの大キレット、ジャンダルムを越えて』 August 2017 "Japan Alps"

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憧れの大キレット、ジャンダルムを越えて、槍ヶ岳から西穂高岳、ついでに焼岳まで縦走した。核心部の南岳から西穂高岳までの三日間だけは晴天が続いてくれたことが、何よりだった。上の写真は、南岳獅子鼻にて。ここから大キレットが始まった。

札幌から新千歳空港へ、そして羽田空港へ。電車を乗りついで新宿から松本、さらに新島々へは松本電鉄、そしてバスで上高地へと到着。いよいよ山旅の始まりである。河童橋の向こうに穂高の稜線。テクテクと徳沢に向かった。
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徳沢では運良く「氷壁の宿 徳澤園」に宿泊することができた。
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2日目、徳澤園を出発し、横尾から槍沢沿いにヒュッテ大槍を目指した。お盆休みのこの時期、横尾は、ハイキングを楽しむ人、涸沢に向かう人、槍ヶ岳に向かう人でごった返していた。
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槍沢雪渓を頑張って登ったせいか、気温が高かったせいか、天狗平分岐にさしかかるころから足がぱったりと止まってしまった。それまでの晴天も嘘のようにガスの中へ、そして雨の中。急坂のジグを繰り返しながら、やっとの思いでヒュッテ大槍に到着。残念ながら槍ヶ岳の姿はこれっぽっちも望めなかった。おまけに消耗した体はお酒をまったく受け付けず、楽しみにしていたアイスボールのカクテルは飲めなかった。ヒュッテ大槍からみる槍ヶ岳の姿はこんなであるらしい(ポスターをパチリ)。
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3日目、ヒュッテ大槍から槍の肩へ。真っ白な中、槍ヶ岳山頂を目指した。山頂はどこ?
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山頂からも眺望はなし。前途多難!?

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大喰岳、中岳、南岳を越えて南岳小屋へ。小さいながら素敵な山小屋で、大キレットを終えた人、大キレットを目指す人がこの小屋に集まる。情報交換の話しに花が咲く。夕食を終えて間もなく、外が明るくなり、皆はいっせいに外に飛び出した。今までガスに包まれていた景色は一変し、太陽が顔を見せ、獅子鼻からは大キレットの全貌を見渡すことができた。
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4日目、早朝はガスに包まれていたが、5時ころから青空が広がった。
さあ、大キレットへ出発。
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いきなり、長ーーい梯子。まあ、梯子が一番安全なんだけど、・・・・
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安定した山道に出たころ、飛騨側に虹がかかった。
行く手に「長谷川ピーク」がそそり立ち、その向こうに雲がかかる北穂高岳。
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核心部の「長谷川ピーク」、「飛騨泣き」が続く。心地よい緊張感を楽しんだ。

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そして、歓喜のゴール北穂高岳小屋に到着。
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天空のカフェには、ビールジョッキが待っていた。
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5日目、晴天の朝を迎えた。常念岳の向こうに朝日が昇る。朝日に照らされた槍ヶ岳、大キレットに感嘆する。
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大キレットに滝雲が流れた。
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北穂高岳山頂から、奥穂高岳、前穂高岳を望む。
憧れのジャンダルムも姿を見せた。
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北穂高岳から穂高岳山荘まで。この間も気の抜けない岩稜歩きが続く。岩間に咲くイワギキョウに心が和む。
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そして、穂高岳山荘に到着。明日のジャンダルム、西穂高岳縦走に備え、ゆっくりと休息した。山仲間との素敵な出会いもあった。
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6日目。いよいよ縦走も最後の難関へ。
奥穂高岳から西穂高岳へは、高橋 守ガイド(POWER ZONE)に先導された。心強かった。
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山頂から「馬の背」を降る。ナイフリッジに緊張がみなぎる。
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そして、ジャンダルムが眼前に。
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先行者が視認できる。もうすぐだ。正面のリッジを直登した。
そして「黒い天使」が待つジャンダルム山頂に至った。
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気の抜けない岩稜を歩き、西穂高岳山頂に。
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やったね、ご苦労さん、自然に笑みがこぼれる。


7日目、西穂高岳山荘から焼岳を経由して、上高地へと下山した。
無事が何より。
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焼岳山頂は、ふたたび真っ白なガスの中だった。
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念願であり、憧れであった「大キレット」、「ジャンダルム」。大好きな上高地を出発して、7日間の充実した山旅であった。天候に恵まれ、無理せず、各駅停車の山小屋泊まりをしたことが良かったのか、歩ききった自信は大きい。「POWER ZONE」の高橋ガイドさん、岩登り訓練と助言を与えてくれたノマド・宮下親分、山小屋で出会った山仲間たち、そして最後まで一緒に歩ききった衣子に、感謝、感謝、感謝。


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# by kobayashi-skin-c | 2017-08-19 16:37 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月『夏、危ない大人の遊び』 July 2017 "The Summer, Dangerous Fun"
今年の札幌は暑い、と思うことがここ最近数年も続いているようだ。
そんな夏、小樽赤岩で、深川オロエン川で遊んだ。『大人の危険な遊び』、これが楽しいのだ。

まずは、赤岩西壁ノーマルをYOUさんがトップで衣子が続く。
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私は、西壁カンテを宮下親分トップにフォロー。そう、今日はノマド宮下親分、YOUさんの豪華ダブルサポートでの赤岩。安心、安心。
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頑張れ、もう一息。眼下の海が美しい。
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沖合いを豪華客船が航行する。
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赤壁クラックを衣子が果敢にチャレンジ。YOUさんのサポートでクリア。拍手、拍手。
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宮下親分は、"Tear Drop"のオーバーハングを、力技でねじ伏せる。感嘆、感嘆。
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そして、深川オロエン川の沢登りに、ノマドオダッチが連れて行ってくれた。
最初はゆるゆると浅い沢を登って行ったが、次第に核心部に、ヒャッホー!
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深い渕を泳ぎ、大きな滝を登り、瀬を跨ぎ、楽ッシイーー!!
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山登りの基本は『クライミング』、そして山遊びの原点は『沢登り』とつくづく思ってしまったのでした。
これは、やめられない、『大人の遊び』。














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# by kobayashi-skin-c | 2017-08-18 11:37 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月 『幌尻岳・七つ沼カール』 July 2017 "Mt Porosiri & Nanatsu-numa Curl"

長年の夢だった。どれぐらい長年かというと、学生時代までさかのぼる。
友人の有馬 滋君から、「日高山脈には夢の楽園のような所がある」と聞かされていた(有馬 滋君については、このブログの2016年11月『晩秋、落穂ひろい』の坂本直行の記事を参照してください)。それが七つ沼カールである。広島出身の私には「カール」という言葉の理解ができなかった。「氷河圏谷」と説明されてもピンと来なかったが、「北海道」、「日高山脈」、そして「氷河」と聞くだけでワクワクした。もう40年以上も昔のことである。

憧れの七つ沼カールに下り立ち、テントを張った。

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七つ沼の辺はお花畑。我々以外には、誰もいなかった。いたのは1頭のオス熊、鹿、そしてナキウサギ(声のみ)。気付かないほうが良かったのかも知れないが、夕刻、オス熊がカールの上辺で草を食べているところを見つけてしまった。だんだんと降りてくる。鍋を鳴らすと、私たちに気付いた様子だった。しばらくこちらを視ていたが、そしらぬふうに草を食べ続けた。彼が去るまではこちらも安心できず、1時間あまり観察していた。すると彼はハイマツ林に入り込み、そのまま見えなくなってしまった。そこがねぐらだったようだ。翌朝、カールの山道にはホヤホヤの大きな糞が残されていた。

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幌尻岳の肩から俯瞰した七つ沼カール。

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池のたもとには、チングルマ、ハクサンイチゲ、アズマギク、エゾノツガザクラ、・・・。まさに夢の楽園だった。


幌尻岳は日高山脈の盟主(2053m)。

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長い林道歩きがつらく、沢登りが楽しく、そして山上に楽園が待つ。盟主にふさわしい山だと思う。その幌尻岳から戸蔦別岳へと縦走した。

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登り終えて、大きな達成感があった。つらい縦走、テント泊を経験したこと、熊に出会ったこと、そして長年の夢を果たしたこと。そして、何よりも歩ききった衣子に脱帽、そして感謝。この日が結婚42周年目の記念日だった。


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# by kobayashi-skin-c | 2017-07-21 09:44 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月 『大雪山のお花畑』 July 2017 "Alpine Flowers in Mt Taisetsu, Hokkaido"
Facebook仲間、山ガイドのショウヘイ君、ミッチーさんの「今年の花は素晴らしい!」の投稿に触発されて、大雪銀泉台から、赤岳、小泉岳、緑岳へと歩いた。

ところが、しょっぱなから大きな雪渓。朝の早い時間、雪面は硬く、トラバースはおっかなかった。この雪渓の下が第一花園のはずなのだが。
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第三雪渓に至っては、まるでスキーゲレンデ並みの広さ、長さ。
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下りでは思いっきり尻セードを楽しんだが、スプーンカットの雪面がお尻にガツンガツンとぶつかり、痛かった。
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雪渓上部の黒い影は、熊ではありません。衣子です。

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第四雪渓にて、「お花畑やーーい、どこにあるの?」



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第四雪渓を登り越してから、いました、いました。花々が迎えてくれました。まずは見渡すかぎりのチングルマ。
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いつ見ても可愛いチングルマ。

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ピンク色が珍しいイワウメ。

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名前はいかついが、清楚で可憐なイワヒゲ

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鮮やかな黄色のタカネスミレ

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笑いかけてくれているようなエゾコザクラ

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可愛いぼんぼり、エゾノツガザクラ


そして今日お目当てのホソバウルップソウが小泉岳から緑岳への稜線に咲いていた。そこは楽園だった。

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少し盛りは過ぎていたのかも知れないが、コバルトブルーの花が美しい
ホソバウルップソウ

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向こうには残雪を被るトムラウシ山、そして十勝連峰。

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ホソバウルップソウ、タカネスミレ、エゾオヤマノエンドウ、・・・、まさに楽園

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そして高山植物の女王、コマクサ

そして、

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今日一日、ありがとう。


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# by kobayashi-skin-c | 2017-07-17 12:57 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年7月 『夏、岩壁に遊ぶ。小樽赤岩』July 2017 "Red Cliff in Otaru, Hokkaido"
山の基本は「クライミング」である、と思う。昔スイスでトレッキングをしていた時、スイス人から山は好きですか?とたずねられて、"Yes, I like climbing!"と答えたら、驚嘆の目で見られた。アルプスでclimbing(クライミング)とは岩登りであり、私が歩いていたのは、トレッキングでもない、ましてやクライミングではない、「ハイキング」なのだそうだ。いささかがっかりした。

北海道に穂高や谷川岳のような大岩壁はないが、素晴らしい岩ゲレンデがある。小樽赤岩だ。昨年、ノマドの宮下親分に何度か連れられて赤岩で練習をした。そのときは、昨夏のモンブラン・マッターホルン遠征のための練習であったが、もう少し山の基本のクライミングに慣れ親しみたいと思った。なんせ、私は高所恐怖症なもんだから。

コバルトブルーの海、最近は積丹ブルーと呼ぶのだそうだ。その海から岩壁が聳えている。なんとも素晴らしい景色だ。
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5級の岩壁「火の見櫓」(5.9)は攀じ登れたが、5.10aは登り始めのオーバーハングをクリアすることができず敗退。宮下親分は5.12の岩壁を、スパイダーマンのごとく軽々と攀じ登った。かっこいい!
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ところで、札幌藻岩山に頻繁にこの看板がかかっている。クワバラ、クワバラ
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# by kobayashi-skin-c | 2017-07-17 12:24 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)