2024年7月10日に発行された『陽だまり』乾癬の会だより 92号に掲載された記事を転載いたします。
豊富温泉の皮膚病疾患に対する治療効果の科学的検証
6月12日、岐阜大学皮膚科教授岩田浩明先生から嬉しい連絡がありました。
「こんにちは、お久しぶりです。お忙しくされている毎日かと思います。 僕は岐阜に戻り、少しずつですが生活も落ち着き研究室も動き始めたところです。 先生よりあずかりました豊富温泉の原油を用いた研究は、実験助手の田中加蓉子さんが非常に熱心にすすめてくれており、結果が増えています。 昨年は研究内容で日本健康財団の研究助成をいただき、その成果発表を先日行い優秀賞を獲得しました。貴重な機会をいただけたことを改めまして感謝申し上げます。 研究助成の成果報告書が出来上がりましたのでPDFで送らせていただきます。お時間のある時に目を通しください。ご助言などいただけますと幸いです。 謝辞に先生のお名前を入れ忘れてしまったことを心よりお詫び申し上げます。 今後、さらに結果を増やして最終的には英文投稿を考えておりますので引き続きご指導ください。今後ともよろしくお願い申し上げます。 岩田浩明」
1993年の第1回乾癬の会湯治ツアーで初めて豊富温泉に出会ってからずっと、「どうして豊富温泉は乾癬に、そしてアトピー性皮膚炎に効くのだろうか」と思い続けていました。その疑問に光を当ててくれたのが「タピナロフ」という新しい乾癬治療薬の登場でした(その詳細は2022年の陽だまり85号、87号でお知らせしました。本ブログでも2022年12月記事「豊富温泉がなぜ効くか」に掲載)。「豊富温泉成分にはタピナロフと共通するものがあるに違いない」と考え、成分分析のため当時北海道大学皮膚科におられた岩田先生に豊富温泉原油をお渡ししました。まもなく先生は岐阜大学に転任されましたが、岐阜大学でも分析実験を続けられ、今回の発表にいたりました。この報告書の最後はこう締めくくられています。「本研究結果から、豊富温泉成分は炎症性皮膚病疾患においてバリア機能の回復の観点から、高い有効性が確認できた。今後、バリア機能回復の更なる詳細な機序の解明により、豊富温泉の湯治としての有効性に加えて、炎症皮膚疾患に対する新しい治療薬の開発にもつながる可能性を秘めている」と。 その報告書コピーの陽だまり掲載を岩田先生からこころよく許可いただきましたので、以下に1ページ目を掲載いたします。(記小林 仁) 左が岩田浩明先生 #
by kobayashi-skin-c
| 2024-08-06 12:56
| PHOTO & ESSAY
|
Comments(0)
久々のトレッキング。目指したのは大雪山系トムラウシ山から沼の原。ずっと歩きたいと思っていたコースですが、台風や大雨で沼の原登山口の閉鎖が続いていました。7月11日5:00am札幌の自宅を出発し新得町のトムラウシ山登山口へ。三泊四日のテント旅トレッキングです。体力にはもう自信がなくなってきているので担ぐ荷物は極力減らして、食事の大半はアルファ米、お酒もワイン1本分だけ!それでもズシリと重かった。
朝9:30、元気に登山口を出発。 午後4:15、ようやくのことトムラウシ山頂直下の南沼テント指定地に着きました。先客テントは二張。疲労困憊の私たちを見て、地元のお二人がテント設営を手伝ってくださいました。ありがとうございます。 翌朝一番でまずは山頂へ。ガスガスでした。今回が4度目のトムラウシ山頂。眺望は1勝3敗。 雨が降ったりやんだり、二日目の宿泊地ヒサゴ沼では避難小屋に寝床を確保しようとしたのですが、避難小屋に入ると2:00pmにもかかわらず人でいっぱい。さらにここからトムラウシ山頂ピストンをする人たちの寝袋が置きっぱなし。とても快適なスペース確保は無理と判断し、小雨の中、濡れた地面にテント設営。テントの中でゆっくり休息、と思ったが暗くなるころから強い雨と風。風でテントが飛ばないか、雨で水浸しにならないか、ヒヤヒヤ。打ちつける雨音で衣子の声も聞こえないほど。その模様はYouTubeで! 翌朝三日目。ヒサゴ沼は霧の中。雨でびっしょりと濡れたテント。ザックの重さに重い心はさらに沈み込む。ところが化雲岳、五色岳を過ぎて五色ヶ原にかかるころ、陽射しが、青空が、トムラウシ山が!五色ヶ原は色とりどりのお花畑。 大好きなエゾコザクラも微笑みかけてくれました。泥んこ道もなんのその。 そしていよいよ沼の原。あまりの美しさに、今までの悲しい道のりもすっかり明るい思い出となりました。 そして四日目の朝、まばゆい日の出を迎えました。 また来ようね #
by kobayashi-skin-c
| 2024-08-05 20:57
| PHOTO & ESSAY
|
Comments(0)
毎度お馴染み、お好み焼「電光石火」に舌鼓 広島からは鳥取県までレンタカーで足を延ばしました。一度はチャレンジしたものの強風のため登れなかった伯耆大山です。梅雨の晴れ間、絶好の好天に恵まれ無事登頂しました。私たちの百名山33座目。登山道わきのヤマアジサイがとてもきれいでした。 下山後は広島に戻り義兄の家を訪ね、姉、姪たちが作る故郷の味に舌鼓。義兄の家の庭には、姉が丹精込めて育てたアジサイが咲き乱れていました。
#
by kobayashi-skin-c
| 2024-08-05 14:55
| PHOTO & ESSAY
|
Comments(0)
次に北陸道を走り滋賀県へ。目的は伊吹山登山。 伊吹山は滋賀県、岐阜県にまたがる堂々した山容で、深田久弥の日本百名山の一つに数えられている(標高1377m)。日本書紀、古事記にも登場する歴史豊かな山であり、麓には「不破の関」、「関ヶ原」がある。1600年、関ヶ原の戦いに敗れた石田三成が伊吹山に逃げ込んだものの捕らえられ、京都六条河原で斬首された、そんな歴史も持つ山である。 次に向かったのは彦根城。ヒコニャンに会いました。彦根城は全国に残る12現存天守閣を持つ城の一つで、国宝にもなっています。私にとって、百名山はまだまだ遠い道のりですが、12現存天守閣は犬山城と丸岡城を残すのみとなりました。 彦根から長浜に向かい、船で琵琶湖の竹生島を訪ねました。琵琶湖は「海」とも称えられますが、なるほど大きいですね。 この日の夕食は琵琶湖の海の恵みをいただきました。発酵食品として名高い「鮒ずし」を初めて口にしました。こくとうまみが凝縮されたその味に驚きました。鮒の切り身をベーコンに、発酵したコメをチーズに見立てたスパゲッティカルボナーラ風の「鮒ボナーラ」が印象的! まだまだ知らないところだらけの日本。もう少し旅してみたい。 #
by kobayashi-skin-c
| 2024-08-01 17:46
| PHOTO & ESSAY
|
Comments(0)
三つの小旅行に出かけました。
函館へ、北陸から近江の国へ、そして中国地方へ。それは登山だったのか、食の探訪だったのか、観光だったのか、・・・・・・・ まずは山の友を誘って函館、恵山へ。 ツツジが咲き乱れる恵山公園、恵山登山。ハイキング気分で登れる名山です。 恵山は元気のいい活火山。火山性蒸気がいたるところで噴出しています。 太平洋を望みながらゆっくりと登ります。山道脇にはイソツツジの白い花がいっぱい。恵山山頂は618mですが、渡島半島の東端にあり、眺望は抜群です。 今年上映され大人気の「名探偵コナン:百万ドルの五稜星」をご存知ですか? 孫4人を連れて(連れられて)札幌の映画館で観たのですが、ストーリーはサッパリ分かりませんでした。舞台は函館で名所巡りのようなストーリーでした。函館の街は今「コナン」だらけ! 年甲斐もなくはしゃいでいます 函館の締めは「朝市のイカ刺身定食」。イカさんごめんなさい、ごちそうさま! Youtubeの動画でご覧ください。 函館の次に向かったのが北陸、富山。一番の目的が、下のポスターでした。この夢のような競演は札幌では開催されませんでした。イケメンで東大卒で抜群の音楽センスを持つ角野隼斗、いわゆる「追っかけ」です(もちろん衣子の)。
まずは「ふじ居」さん。私の大好物の鱒寿司がふるまわれました。学生時代、富山から北大に進学していたH君からの土産で知った味でした。 #
by kobayashi-skin-c
| 2024-07-20 12:35
| PHOTO & ESSAY
|
Comments(0)
|
リンク
カテゴリ
最新の記事
以前の記事
2024年 08月 2024年 07月 2024年 05月 2024年 04月 2024年 03月 2024年 01月 2023年 12月 2023年 11月 2023年 10月 2023年 09月 2023年 07月 2023年 06月 2023年 04月 2023年 01月 2022年 12月 2022年 10月 2022年 06月 2022年 03月 2022年 02月 2022年 01月 2021年 12月 2021年 11月 2021年 10月 2021年 09月 2021年 08月 2021年 07月 2021年 04月 2021年 03月 2021年 02月 2020年 12月 2020年 11月 2020年 09月 2020年 08月 2020年 06月 2020年 05月 2020年 04月 2020年 03月 2020年 01月 2019年 12月 2019年 08月 2019年 07月 2019年 06月 2019年 05月 2019年 02月 2019年 01月 2018年 12月 2018年 11月 2018年 08月 2018年 07月 2018年 05月 2018年 04月 2018年 03月 2018年 01月 2017年 10月 2017年 09月 2017年 08月 2017年 07月 2017年 05月 2017年 04月 2017年 03月 2017年 02月 2017年 01月 2016年 12月 2016年 11月 2016年 10月 2016年 09月 2016年 08月 2016年 06月 2016年 05月 2016年 04月 2016年 03月 2016年 02月 2016年 01月 2015年 12月 2015年 11月 2015年 10月 2015年 09月 2015年 08月 2015年 07月 2015年 06月 2015年 05月 2015年 04月 2015年 03月 2015年 02月 2015年 01月 2014年 12月 2014年 11月 2014年 09月 2014年 07月 2014年 06月 2014年 05月 2014年 04月 2014年 03月 2014年 01月 2013年 11月 2013年 10月 2013年 09月 2013年 08月 2013年 07月 2013年 06月 2013年 05月 2013年 03月 2013年 02月 2013年 01月 2012年 12月 2012年 11月 2012年 08月 2012年 07月 2012年 05月 2012年 04月 2012年 03月 2012年 01月 2011年 12月 2011年 11月 2011年 10月 2011年 09月 2011年 08月 2011年 06月 2011年 05月 2011年 03月 2011年 02月 2011年 01月 2010年 12月 2010年 10月 2010年 09月 2010年 08月 2010年 07月 2010年 06月 2010年 05月 2010年 02月 2010年 01月 2009年 12月 ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||