2018年9月 『大雪・十勝連峰の秋』 September 2018 "Autumn Color in Mt Taisetsu & Mt Tokachi"
2018年の山の紅葉は、ダラダラと続く高温のせいか、台風で木々が叩かれたせいか、残念ながらいまひとつであった。それでも秋の山の空気は素晴らしい。大好きな吹上温泉「白銀荘」に泊まり、素敵な美瑛のレストラン「ビ・ブレ」でランチをいただき、至福のときを過ごした。

銀泉台から赤岳、白雲岳へ。まだ紅葉に早いのかとも思ったが、多くの葉はすでに地面に落ち、枝に残っている葉も、紅葉しないまま茶色く枯れていた。
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第3雪渓脇の紅葉、いまひとつかな。
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かろうじて赤いナナカマド、ウラシマツツジを見つける。
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赤岳山頂はこうして写真に写すとかっこいいが、お腹から飛びだした「でべそ」のような山頂です。赤岳から白雲岳まではまさに天上の遊歩道。
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上富良野町営の温泉宿泊施設「白銀荘」。自炊であるところがまた良い。そして何よりここの露天風呂は最高!泉質は、鉄分を含むが透明の単純泉で肌に優しい。
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HPから引用した冬の白銀荘全景。冬はバックカントリースキー、春は残雪登山、夏は花の名山富良野岳への登山基地、秋は紅葉の十勝連峰の展望地と一年を通じてお世話になっている。
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この日は、上ホロカメットクから富良野岳へのミニ縦走。前半戦は強風とガスに見舞われ意気があがらなかったが、富良野岳山頂を目前にガスが晴れ、十勝連峰の絶景に見惚れた。
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美瑛のレストラン「ビ・ブレ」にて。

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# by kobayashi-skin-c | 2018-11-18 12:55 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年9月 『自然の猛威、自然の驚異』 September 2018 "Terrible Typhoon & Spectacular Sunset"
西日本豪雨、北海道胆振東部大地震の体験について前回のブログに掲載したが、9月、北海道は台風21号、25号にも立て続けに襲われた。豪雨も、大地震も、そして台風も地球の営みの一つ、大自然の一現象に過ぎないとも言える。その大自然は人間の描写をはるかに超える美しい姿も見せる。


大地震の2日後に現れた夕焼け、感動的であった。
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9月、北海道を台風21号、25号が立て続けに襲った。21号は「風台風」で関西空港はじめ近畿地方各地に甚大な被害を引き起こしたことで、まだ記憶に新しいことと思う。北海道の町、山にも強風が走りぬけ、木々をなぎ倒した。
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9月、好天の日、当初は空沼岳散歩の予定であった。しかし登山口までの道路が車も歩行者も完全閉鎖。急遽恵庭岳に切り替えて登り始めたところ、登山道はこの惨状。はやばやと引き返してきた青年とすれちがった。「この先、とても無理です」と教えられたが、我々は突入。倒れた木々をくぐり、跨ぎ、迂回し、何とか第2展望台まで登りきった。頂上ドームへはながらく登頂禁止措置が続いているため、踏み跡も不明瞭となり、登頂することはできなかった。

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衣子は楽しんでいました。
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第2展望台にて。支笏湖を眼下に望む。
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2018年9月、台風21号による北海道大学北18条通りの惨状。大きなポプラの木が根こそぎ倒れ、太い幹がぽっきりと折れていた。2004年の台風18号(北大農場のポプラ並木に甚大な被害をもたらした)の記憶がよみがえった。
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2004年9月、台風18号による北大農場ポプラ並木の被害。半数近くの老ポプラが根こそぎ倒れた。その後植えられた若木が今は大きく育っている。今回の台風ではポプラ並木に被害は出なかった。風向きによるのだろう。
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自然の回復力に驚嘆する。
そして人間の不屈の精神にも頭が下がる思いだ。
西日本豪雨災害、胆振東部地震からの復旧は急速に進んでいる。


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# by kobayashi-skin-c | 2018-11-18 11:42 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年9月 『北海道胆振東部地震』 September 2018 "Earthquake in Hokkaido-Iburi"
2018年9月6日未明、広島市内のホテルのベッドで寝ていた私は、何気なく目を覚ましiPhoneの画面を覗いた。「北海道で大地震」の文字が目に飛び込んできた。

9月5日、私たち北海道広島県人会の一行は「西日本豪雨災害義援金」を湯崎広島県知事に届けた。知事に豪雨災害のお見舞いを述べ、知事からは労いの言葉を頂戴した。そしてその夜は広島マツダスタジアムで広島カープ松田オーナーを表敬訪問し、カープの試合を観戦した。カープは惜しくも試合に敗れたが、私たちは義援金を届けた安堵感とともに、楽しくやすらいだ気分でホテルにもどった。

6日未明から地震のニュースはテレビで流され続け、被害がとてつもなく大きいことに愕然とした。札幌市内でも震度6を記録したとのこと、また北海道全域の停電が生じたことに大きな不安を感じた。家族、クリニックスタッフの安否が気遣われたが、連絡はなかなか取れなかった。電話がつながったスタッフに、まず自分の身の回りの安全を確保し、集まれるものだけで皆の安否、クリニックの様子を確認するよう伝えた。私自身も気が動転し、電話でうまく伝えられたかどうか不安であったが、それ以上に札幌にいる家族・スタッフはどんなに不安であったろうか、どんなに怖かったであろうか、と思うと申し訳なく現場に居合わせなかった自分を歯がゆく思った。

9月6日は北海道のほぼ全域が終日停電であり、新千歳空港は閉鎖、JRもすべて運休の模様であった。さいわいに家族もスタッフも全員が無事であることが確認できたが、今度は自分たちがどうやって札幌に帰ることができるのか心配になった。7日に入って少しずつ電気の復旧があり、新千歳空港も午後から再開する模様であることがテレビで伝えられたので、朝からまず広島空港に向かった。驚いたことに、新千歳への10:50発直行便は定刻どおりの運行であった。ただ新千歳空港へのJR、バスすべてが運休であるとのアナウンスがあった。息子に「空港まで迎えにくることはできないか」との電話を入れたが、「ガソリンがない!」とのことであった。

9月7日13:00、新千歳空港に到着し驚いた。空港全体が難民収容所の体。待合室にもロビーにも、廊下にも、さらに空港外の歩道にも人が座りこみ寝転がっていた。アナウンスどおりJR、バスはすべて運休。ただ車は空港内にたくさん乗り入れていた。「タクシー?」と思っていたところに、空港係員が「札幌ご希望ですか?」と声を掛けてくれ、もう一人の方と一緒に三名でタクシーに乗り込むことができた。札幌までの道中、信号機のほとんどが作動しておらず、交差点内での事故も幾度か目撃したが、1時間あまりで無事自宅に辿り着いた。電気の復旧を期待していたが、自宅マンションはまだ停電のままであった。

さて自宅はマンションの39階、真っ暗な非常階段を、携帯の灯りを頼りにエッチラオッチラと登った。ところどころに人が休んでいる。声を掛け合う。普段のマンション生活ではない人とのふれあいである。日ごろから山に登っている私たちは、さほどの疲れもないまま一気に39階を登りきった。「部屋の中はどうなっているのだろうか、家具は倒れ、食器は散乱・・・?」とおそるおそる玄関を開けると、意外にも本棚の絵皿が一枚床に落ちて割れていただけで、食器棚も、本棚も、すべて元のままであり、ほっと安堵した。

日頃から緊急時への対策は、????、まったく怠っていた。ただ山行の道具、食料はあったので、あとは水のみ。また39階を下り、避難所の水を分けていただき、コンビニを訪ねたが食料品は皆無で、39階に戻った。日が暮れて、あちこちの灯りがともり始めたが、わがマンションは停電のままで、山用のヘッドランプ、カンテラを用意して「さあ、万全」と思っていたところに電気が回復した。現代生活の便利さ、危うさを再認識するとともに、広島の豪雨にしても、北海道の大地震にしても、災害は誰にでも、どこにでも起こりえるものであることを身をもって実感した。大自然の恩恵を受けながら私たち人間は生きている。しかし反面、大自然の脅威とともに私たちは生きている。大自然に感謝、畏怖し、謙虚であることが大切であると、深く思った。

「西日本豪雨災害」、「北海道胆振東部地震」被災者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。

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9月5日、広島県庁に湯崎県知事を訪ね、北海道広島県人会で集めた義援金をお渡しした。その夜は広島マツダスタジアムにおもむき、広島カープ松田オーナーを表敬訪問するとともに、広島カープ戦を観戦した。
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9月7日、なんとか札幌に戻り、停電で真っ暗な自宅マンションの階段を、携帯の灯りを頼りに登った。
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自宅には何の被害もなかったが、クリニックでは、ビル屋上の貯水槽の配管が破れ、9階の事務室・院長室前の廊下の天井が水漏れで抜け落ちた。
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我家では緊急時の備えは皆無。地域指定の避難所に赴き、水を分けていただいた。避難所には多くの方(とくに外国人)が身を寄せていた。
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近所のコンビニに寄ると、食料品はすべて売り尽くされ入荷予定も不明のことであった。
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その夜の我家の全財産。山行のための食料、コンロ、ヘッドランプ、カンテラがあり不安は感じなかった。
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さまざまな教訓を学んだが、強く感じたことは「大自然に対する感謝・畏怖」そして「人と人の絆」であった。

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# by kobayashi-skin-c | 2018-11-16 13:23 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年8月教室 『アルプスの盟主 マッターホルン挑戦』
2016年に登頂できなかった憧れの山「マッターホルン」に再度挑戦。2回目の挑戦をするからには、より難易度の高いイタリア側からのルート(リオン稜)をとることとした。8月1日未明に日本を出発し、アルプスに向かいました。

詳細と数々の写真はブログ「PHOTO & ESSAY」に三部作で掲載されていますので、ご覧ください。

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# by kobayashi-skin-c | 2018-08-30 17:50 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2018年6月教室 『乾癬の新治療薬:生物学的製剤と外用剤』
今月から乾癬の治療に、新しい二つの薬が加わりました。一つは、7番目となる生物学的製剤トレムフィア(グセルクマブ)、もう一つが活性型ビタミンD3とステロイドの配合薬ドボベットゲルです。

ドラえもんの四次元ポケットも、はちきれんばかりですね。
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今日の健康教室で紹介するのは、赤い字で書かれた二つの薬剤です。


まずはトレムフィアです。乾癬では第7番目の生物学的製剤となります。トレムフィアが標的とするのは「IL23p19」。乾癬が皮膚で発症するメインのストリーム「TipDC - Th17 Axis」を制御するサイトカインで、いままでに発売されていた2種類の抗TNFα剤(レミケード、ヒュミラ)、抗IL12/23p40(ステラーラ)、3種類の抗IL17製剤(コセンティクス、ルミセフ、トルツ)とは異なるサイトカインを標的とします。
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投与方法は、皮下注射で
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2カ月おきに注射することにより、
PASIスコアがベースラインから90%以上、100%改善した患者さんの割合(以下、PASI90PASI100)は、投与16週後でPASI9069.8%、PASI10027.0%であり、主要評価項目の一つである投与16週後のPASI90でプラセボ投与群(16週後でPASI900%)に比べて統計学的に有意に高い結果となりました。さらに投与52週後の観察においても、PASI9077.8%、PASI10047.6%で、効果の継続が確認されました。

トレムフィアの適応症は、
既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症です。


次に紹介するのは、活性型ビタミンD3とステロイドの配合薬ドボベットゲルです。すでにドボベット軟膏が発売になっていましたが、より塗りやすさを重視した、べとつかないゲル製剤です。外用剤は乾癬の皮膚局所に薬が塗られるため、効果面でも副作用面でも優れているのですが、薬を塗る面倒さ、うっとうしさが皆さんの治療意欲を減退させています。
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ドボベットゲルは、とくに治りづらかった頭部の乾癬に最適です。もちろん体の乾癬にも有効です。べとつきがいやで塗り薬をためらっていた方に朗報です。

頭の乾癬に対するドボベットゲルの効果。
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体の乾癬に対するドボベットゲルの効果。
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ますます充実してきた乾癬治療ですが、まだ多くの方たちがこれらの新しい治療薬について詳しい情報を得ておられないと思います。主治医の先生にご相談下さい。

生物学的製剤であるトレムフィアがたいへん高額であることは想像つくことと思いますが、ドボベットゲルも乾癬外用薬の中ではもっとも高価です。申し訳ございません。

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# by kobayashi-skin-c | 2018-08-30 17:45 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)