2010年は異例の暑さで紅葉は遅れるものと思っていた。そして暑さで焼けた木々の葉は、無残な茶色に焼け焦げているものと思っていた。けれども訪れた9月の大雪の山々の頂近くには、素晴らしい紅葉が広がっていた。
愛山渓温泉から永山岳、安足間岳、そして愛別岳
永山岳に広がるウラシマツツジの紅葉
永山岳から望む愛別岳、この後は霧に隠れてしまった
層雲峡から黒岳へ、そしてお鉢巡り
ナナカマドの向うに凌雲岳
チングルマの赤い絨毯、その向うに北海岳
北海沢の紅葉、後の山は北海道第二の高峰、北鎮岳
冷え込んだ朝、紅いウラシマツツジの葉を霜が縁取る
紅葉を欲張った翌週の旭岳は一面の銀世界。6日前の紅葉が嘘のように葉を落とし、赤いナナカマドの実だけが秋の名残を留めていた。群青色の空、白い雪、ハイマツの緑も素晴らしかったが、すでに冬山。目指した中岳分岐では、前日に遭難・凍死事故が起こっていた。
白銀の旭岳
わずかに残る紅葉と、後方の当麻岳、安足間岳
旭岳山麓の宿「アートヴィレッジ杜季」の窓辺から、旭岳を望む