連休を利用して、スペイン、フランスにまたがるバスク地方、そしてスペイン・フランス国境に聳えるピレネー山脈を訪れてきました。バスク地方と言えば、バスク独立運動に代表されるよう、独自の言語を持ち、独特の衣装(ベレー帽発祥の地)、個性的な顔立ち(聖フランシスコ・ザビエルの出生地)など、一つの国のような地域です。大西洋岸の美しい町々(海バスク)、ピレネーから連なる深い山懐に抱かれた小さな村々(山バスク)を訪ねました。素朴で温かい人々、個性的で素晴らしい食べ物に感動しました。ピレネーのトレッキングでは今までに見たこともない山の姿を味わうことができました。その一端をご紹介いたします。

バスクと日本とは、ザビエル以来何かしらの縁で結ばれていたようです。司馬遼太郎もバスクを訪れた際に、その感慨を吐露しています。海バスクの街中、道端の軒先では炭火の七輪の網の上でサバが焼かれ、香ばしいにおいを放っていました。海バスクの料理には、タコやイカがふんだんにあしらわれていました。
ベレー帽はバスクが発祥の地。正装の時、赤いベレー帽に、真っ白なシャツ、真っ白なパンツ、そして赤いベルトを締めるのです。

ちなみにバスクの国旗(国ではない?)も、赤、白、緑。牛追い祭り(サンフェルミン祭)で有名なパンプロ―ナの町もバスクです。今年の祭りでもずいぶんたくさんのけが人が出たようですが、幸いに亡くなった方はいませんでした。かなり熱くなる人々なのですね。

このバスク紀行の写真は、photo & essayにも掲載いたしました。そちらもご覧ください。