今年の札幌近郊は雪がまだまだ深い。4月も中頃、例年だと雪解けの花々を愛でる時、札幌市の最高峰・余市岳に登った。最高峰と言っても1488m、そして今はキロロスキー場のゴンドラをアプローチに使うことができる。ところが、この山は侮れない。1回目のチャレンジの時は強風でゴンドラが運休。近寄ることもできなかった。2回目は、ゴンドラ駅終点からラッセルをしながら1時間余りを登るものの、ホワイトアウトのためこれ以上は方向を見失ってしまいそうで引き返した。
今日の日曜日、天気予報はお日様マークだけ。「三度目の正直に間違いなし」と思ったのが、山の上はことのほかの強風。やっとの思いで頂上を踏み、山頂からガラガラの氷斜面をスキーで下った。
頂上からは360度の展望。積丹岳の美しい吊尾根と日本海の水平線、ニセコ連峰と羊蹄山、無意根岳から支笏湖を囲む山々、増毛連山を眺めた。しかし、足許はほとんどアイスバーン。気の許せない斜面を滑り降りた。