アルプス・オートルートから帰国したその週末、羊蹄山に登った。すでに来年のオートルート再チャレンジを目指したトレーニングである。アルプスのような山並みでなくとも、いろいろな雪面に慣れることができる。それに夏以外の羊蹄山も魅力そのもの。
5月11日、山岳ツアー社「ノマド」の小田さんに連れられて真狩(まっかり)登山口から登り始めた。麓はエゾヤマザクラが満開の時を迎えていた。

登山口から2合目まではスキーを背負って登る。そしてシールを履いて頂上直下まで続く雪渓を登った。小田さんが切る登りはキツイ。クトー(スキー用のアイゼン)を装着するが、それでもスリップが多く体力を消耗する。私たち二人は遅れ気味で、同行の男性3人に申し訳ない。
予定よりも1時間遅れで山頂に達した。雪不足、時間不足で念願の頂上火口(お釜)の滑降は断念。それにしても、いくら雪焼け防止といっても、まるで道化師の化粧みたい。
頂上直下から標高差約1000mのダウンヒル。雪はザラメに締まっており滑りやすかった。

昔からのあこがれ、羊蹄山滑降を楽しく終えて、真狩温泉の露天風呂から今日滑った雪渓のシュプールを探した。次は羊蹄山(蝦夷富士)から、ほんものの富士山にチャレンジだ。