毎年5月下旬、札幌ではライラック祭りが開かれる。今年のライラックは例年よりも2週間早く、かぐわしい香りとともに薄紫色の花房を咲かせた。北海道大学構内、ポプラ並木のたもとにて。
野草たちも足早に花をつけ、恵迪の森のオオバナノエンレイソウ(大花延齢草)はすでに萎れかかり、わずかに一輪が美しい姿を見せてくれた。かわりに恵迪の森は一面のニリンソウで覆われていた。

この季節、札幌の庭々はあでやかな色に染まる。これはいったい何でしょう?

正解は、シバザクラ(芝桜、phlox)の花。別名ハナツメクサ。原産は北米。園芸種として日本に持ち込まれ、花の絨毯を作ることから、公園や庭に好んで植えられるようになった、とのこと。自転車で走っている途中、農家さんの裏山が真っ赤に染まっているのに気付き、無断で撮影させていただいた。すみません。