今年の北海道の天候は、暖かく、かつ荒れ模様。爆弾低気圧、双子低気圧が幾度となく北海道東海上を抜けて行った。そのたびに、道東方面では暴風雪警報が発令され、知床羅臼町では観測史上最も多い降雪、積雪をみた。異常である。
余市岳は札幌の最高峰(1488m)、森林限界を超える大きな山塊は絶好の山スキーゲレンデを提供する。しかし、ひとたび天候が崩れると方向を見失うことが多く、雪崩も多い。このため天候が安定する春が狙い目だ。しかし今年は荒れた天候により、遭難事故も相次いでいる。3月11日、キロロスキー場のバックカントリーに出かけた男性はいまだ行方不明のままだ。
晴天の今日、余市岳を目指した。10:45、キロロ・ゴンドラ山頂駅を出発。北東コルからは先行する5人のパーティーが見えた。
12:15、山頂に到着。雪が締まっていて登りやすかった。山頂付近の気温はちょうど0℃、雪は新雪が硬くパックされ、ところどころアイスバーンとなっている。
広大な斜面を一人で滑り降りた。途中雪崩跡があったので止まらずに一気に北斜面の下部に降りた。描いたシュプールを見あげながら、ぽかぽかの春の日差しをのんびりと楽しんだ。左側の稜線を滑り降りた。上部は45度ぐらいか。