アルプス・オートルートから帰国して、ゴールデンウィーク入り。
札幌市内ではすでに桜が満開。
しかしゴールデンウィーク中、平地でも降雪をみるほどの悪天候が続いた。
連休初日は羊蹄山へ。登山口まで雪が残っていたが、天気はいまいち。風が強く斜面はカチカチ。標高1200mで諦めて下山。下山後はレストラン『マッカリーナ』のアスパラと時鮭の初物が待っていた。美味しかった。


翌日には、ノマドのオダッチに連れられて、『トムラウシ・ワンデイアタック』に挑戦。
トムラウシ温泉・東大雪荘に宿泊。翌朝3:00am出発で頂上を目指す!、はずだったのだが、吹雪・強風!! 5:00am出発に変更。東大雪荘の前からスキー、シールを履き冬尾根を登った。


「頂上2000m付近は風速20m/秒の強風の予報です。あと3時間半登ると頂上ですが、今日はコマドリ沢のパウダーで遊びましょう」、とオダッチの指示。ホッとしたやら、無念やら。



気温は-12℃、膝までのパウダー。これが5月か!! ツリーランも素晴らしかった。
翌日は快晴の朝を迎え、白く輝く日高山脈の連なりに感動。しかしトムラウシは雪雲に隠されたまま。「また、おいで」ということか。
天候に恵まれなかった北海道のゴールデンウィーク。ただ一日、晴天の日があった。トムラウシのリベンジに、大雪旭岳へと向かった。


雲一つない青空に胸が躍る。ロープウェイからみる斜面はパウダーっぽい。期待に胸が膨らむ。
「姿見の池」に到着すると白銀の世界が待ち受けていた。地獄谷の噴気孔から上がる蒸気はまっすぐに空に向かっている。無風だ。

雪はたっぷり、夏道登山道もすべて雪に覆われており、頂上までスキー・シールで登ることができた。

トムラウシ山頂がくっきりと見えているのが、少し恨めしい。
頂上からは360度の白銀の展望。頂上の杭にはすごい「えびの尻尾」。一昨日はここもすごい強風と吹雪が吹き荒れていたのだろうな、と実感。

「さあ、旭岳北斜面の大滑降」と勇んで滑り始めたが、パウダーどころか、ガチガチのアイスバーン。斜面が青く光るところも! 我々の顔も真っ青!!


それでも果敢に突っ込む。
ところどころの沢斜面にはパウダーが残っており大感激。
無事に下山。素晴らしい一日でした。感謝、感謝。