冬至も近い、冷え込んだ札幌の朝。
新雪に纏われた北大キャンパスを歩くと、キュキュ、キュキュッと雪が鳴る。「雪鳴り」あるいは「雪泣き」。俳句の季語となっている。
雪の帽子を被ったクラークさん、どうして雪が鳴るの?
「それは、私の後輩の中谷宇吉郎君に聞いてごらん、雪の博士だよ」。
中谷宇吉郎博士が教鞭をとった旧理学部。玄関前の「クロフネツツジ」は雪吊で守られている。
農学部、古河講堂、そしてポプラ並木。


そして十勝連峰の三段山。マイナス20度まで冷え込んでいた。雪を被った針葉樹のクリマスツリーの間を、雪を鳴らせながら登り、雪煙を蹴立てながら滑り降りる。



仲間と滑る至福の時。