八甲田山の冬を初めて訪れた。想像以上に八甲田は美しかった。そして投宿した酸ヶ湯温泉がじつに素晴らしかった。これぞ日本、これぞ東北! そして本来の旅の目的地秋田では、乾癬治療、乾癬患者会について熱く語らせてもらった。この機会を与えていただいた秋田大学の皮膚科・形成外科教授の眞鍋 求先生に感謝。そして秋田の先生方に御礼。

千歳から青森空港に飛び、レンタカーで八甲田へ。快晴の下、ロープウエーで田茂萢岳山頂へ。すると山の上は樹氷の世界。そして北八甲田の峰々が連なる。


この日は快晴も風強く、山の上には人がいない。この景色を満喫して、いざ樹氷めがけてレッツ・ゴー。
酸ヶ湯温泉の開湯はおよそ300年前にさかのぼるという。さらに、その卓越した湯治効果から日本で初めての「国民保養温泉」に指定された。八甲田というと、どうしも「八甲田 死の彷徨」を思い出してしまうが、日本で一番の積雪も記録したのだそうだ。後ろに雄大な八甲田大岳を控え、自然の中にたたずむ温泉地を多くの人々が愛した。棟方志功もここに好んで投宿し、八甲田の自然を描いたという。

雪壁の道路の向こうに酸ヶ湯が現れた。背後に大岳。



酸ヶ湯は今も混浴。

棟方志功の書「神舞」。志功さんも神が舞うほどに混浴が好きだったのかなあ、・・・


その志功の写真が掲げられていた。
ほんとうに、ほっこりとする温泉だった。
翌日も晴天。ふたたび樹氷(スノーモンスター)を抜けてバックカントリーへ。雪はシャバシャバだったが初めての樹氷ラン、ブナの森のツリーランを体験した。





そして秋田の街へと下った。

佐竹氏が築いた久保城址。
全国に広がる乾癬患者会。東北地方ではその活動がとくに活発だ。残すは秋田県だけ。眞鍋先生、山川先生に患者会設立を託した。