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2017年8月教室 『帯状疱疹予防ワクチン』
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帯状疱疹の予防ワクチン接種は、わが国ではまだあまり行われていません。しかしながら、帯状疱疹後神経痛のあのつらさのことを考えると、もっと普及させるべきと思います。ワクチン後進国と言われる日本の現状に対し、もっと啓発活動・行政の支援が必要と感じます。昨年、わが国で開発された水痘ワクチンが、帯状疱疹の予防ワクチンとしても認可を受け、使用できるようになりました。今年から供給体制も整い、小林皮膚科クリニックでも7月1日から接種可能となりました。

この帯状疱疹予防ワクチンについて、今回は解説を行いました。

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そして、注意すべきが帯状疱疹の合併症、さらに帯状疱疹後神経痛です。
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帯状疱疹は、50歳以降での発症が多く、年齢が高くなるにつれて帯状疱疹後神経痛の頻度も高くなります。
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このため、予防ワクチンも50歳以上の方たちが対象となります。
予防ワクチンは、帯状疱疹の発症頻度を下げると共に、重症化の予防、疱疹後神経痛の予防効果も持ちます。
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予防ワクチンの効果は一生続くわけではなく、5年を過ぎると効果は減弱しますので、5年毎の接種が勧められます。
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下記に該当する方は、接種できません。ワクチン接種ご希望の方は、この説明をお受けいただいて、同意の上で予約をしていただきます。

1.明らかな発熱(37.5℃以上)を呈している人

2.重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人

3.本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある人

4.明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する人、および免疫抑制をきたす治療を
  受けている人(水痘予防を目的として使用する場合を除く)

5.妊娠していることが明らかな人

6.上記に掲げる人のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある人

(資料は、阪大微生物学研究会・田辺三菱製薬(株)パンフレットから引用しました。)


by kobayashi-skin-c | 2017-08-24 09:22 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
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