2018年2月 『アルプスを滑る、ドロミテ、コルチナ・ダンペッツォ』February 2018 "Ski in Dolomiti"

「やぁ、コルティーナ、君はドロミテの女王だ!」(ドロミテ街道のトンネルの壁に書かれてあった第一次世界大戦の無名イタリア戦士の銘)


私もドロミテに恋をしてしまった。
2013年に初めて訪れて、そして2014年に再訪。美しい岩壁の山々、白く輝く雪、緑濃い針葉樹の森、長大なスキースロープ、素敵な山小屋、すべてが私を魅了した。しかし、2014年のドロミテでは、訪れる予定であったコルチナ・ダンペッツォを雪崩のため断念せざるを得なかった。20182月、そのコルチナ・ダンペッツォを目指した。そして再びドロミテの山々に抱かれた。

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コルチナ・ダンペッツォまでは、新千歳空港から羽田へ、羽田からロンドン・ヒースロー空港経由でイタリア・ベニス空港へ、そしてバスでコルチナ・ダンペッツォへと至る
27時間の旅。疲れた、そして、さらにベニス空港では預けていたスキーが届かなかった。スキーは一便遅れで到着するが、コルチナ・ダンペッツォへの配達は明後日になる見込みとのこと。この見込みを信じていいものかどうか、そこが問題である。一気に盛り下がる。

なんとか気を取り直してスキー・ストック・ブーツ一式をレンタルすることとした。そして、晴天のドロミテが私たちを迎えてくれた。コルチナ・ダンペッツォの街を囲む3つのスキー場、ファローリア、クリスタッロ、トファーナを滑った。
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コルチナ・ダンペッツォの名を聞いて、トニー・ザイラー、猪谷千春の名を思い出す人は、もうかなりお歳の方かも知れない。1956年冬のオリンピックがこの地で開催され、トニー・ザイラーはスキー滑降、大回転、回転で三冠王に輝いた。そして猪谷千春は日本人として初の冬のオリンピックメダリストとなった。そんな由縁もある街だ。
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コルチナ・ダンペッツォの街を眼下に、ここは滑降コースの一部。



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ヨーロッパでは2月にスキーバケーションという休暇制度があり、多くの人々がスキーリゾートに集う。家族連れが多く、子供達はみなスキースクールに入ってスキーを学んでいる。ときには子供レーシングチームもいて、猛烈なスピードで滑り降りている。全員がヘルメットをかぶっている。


ドロミテ全域には12のスキーエリアがあり、450基のリフト、ロープウェイ、スキーコース全長は1200kmという。コルチナ・ダンペッツォはその12のエリアの一つで、38のリフト、120kmに及ぶスキーコースが含まれる。コースの整備は素晴らしく、またリフト、ロープウェイ、スキーバスを乗り継ぐと、異なるエリアへの移動も可能となる。まさにスキー天国!
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ロープウェイは目も眩むような岩壁を急角度で上る。
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ロープウェイ駅に貼られていたポスター。
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なんともユーモラスで、また心強い。こんなに楽しい乗り物も活躍している。
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今回のドロミテでは、三泊四日で山小屋に泊まりながらスキーを楽しむことが出来た。まさに天国。山小屋に泊まった者だけに与えられる特権が、朝一番。誰もいない、まだリフトもロープウェイも動いていない、グルーミングされたばかりのゲレンデを独り占めだ。
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思わず万歳!後ろに聳えるのは5 Torri、英語で言うとfive towerの意味だが、イタリア語では "Cinque Torri" 、チンクエ・トッリと発音する。なんだか恥ずかしい。


滑る、滑る、とにかく滑る。オフピステにもおいしそうな新雪斜面が広がる。しかし、北海道に比べると降雪量は圧倒的に少なく、この新雪もいつ積もったものやら、固く、重かった。
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リフトで上るたびに、スキーで滑るたびに、山の景観がどんどん変わる。森林限界から針葉樹の森の中に入るころ、素敵な山小屋が現れたり、青空を見上げながらのんびりと緩斜面を滑ったり、飽きることがない。
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今日一日やったね。そして夜は素敵な山小屋が待つ。
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山小屋に泊まった者でしか味わうことができない世界が、そこには待っている。

次回の報告を乞うご期待。





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by kobayashi-skin-c | 2018-03-03 05:07 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
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