上ホロカメットク山(かみホロカメットクやま)は、北海道上富良野町・南富良野町・新得町にまたがる標高1,920 mの山。十勝岳と富良野岳の中間にあり、夏は縦走の一環として登られることが多い。安政火口から屹立した岩山で、冬季に氷りついた爆裂火口壁が格好の氷雪クライミングルートを数多く提供する(2016年3月「氷雪の上ホロカメットク」から引用)。
3年連続のクライミングを、AGノマド宮下親分のガイドで、楽しむことができた。楽しむ?
これが上ホロカメットク北西稜。昨年、十勝岳三段山山頂から撮影した。実は昨年、この写真の翌日、上ホロカメットクは吹雪で登頂を諦めた。

中央の山頂から左下に向かってのびるのが上ホロカメットク北西稜。
今年の大雪・十勝の雪解けは早い。上の写真は4月下旬。今年は3月というのに岩がむき出しになった部分も多かったが、クライミングの朝は気温が下がり、北西稜は素晴らしいアイス状態にあった。
早朝、朝日に向かって安政火口を目指す。

安政火口の取り付きにて。晴天に雪壁が輝いている。

雪壁を登る。締まった雪面にアイゼンが音をたてながら刺さる。快感を覚える。

北西稜の核心が迫る。

ピッケル、アイゼンが確実に氷を捉え、快適なクライミング。そして何より宮下親分のサポートが心強い。

氷雪の壁を抜けて稜線上へ。爆風が待ち受けていた。氷と雪の破片が飛び散り、顔に痛い。

宮下親分、ありがとう。背後に十勝岳山頂がのぞいている。

上ホロカメットク山頂。

取り付き地点まで戻って、今日登ったルートを振り返る。美しい。

感謝、感謝。
宮下親分に、衣子に、
そして包み込み、受け入れてくれた
上ホロカメットクに。
また来よう。