山の稜線歩きで最大の楽しみが朝日と夕日。南北に伸びる日本アルプスの稜線小屋に泊まると、東の朝日、西の夕日を必ず見ることができる。もちろん、晴れていれば、のことだが。
夕日が沈むと皆寝床に帰っていく。でも、そこからまだドラマは続く。空と地球の境目は濃い茜色に染まり、その上にぽっかりと三日月、金星が浮かぶ。いつまでも見惚れているとやがて漆黒の闇となり、北極星が輝き、天の川が空を横切る。白馬山荘から旭岳のシルエット、そして月と金星。
唐松岳頂上山荘から、唐松岳と不帰の嶮と、夕焼けの水平線。
唐松岳頂上山荘から朝日を望む。