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2019年3月教室 『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』
ブログへの掲載が遅れ申し訳ございませんでした。2019年3月教室は副院長の有田先生が『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』と題して、小林皮膚科クリニックで昨年5月から始めたデュピクセント治療の効果、状況についてお話ししました。

デュピクセント治療については昨年の2018年4月教室『新しいアトピー性皮膚炎の治療薬:デュピクセント』に詳しく出ていますので参照してください。

デュピクセントは、画期的なアトピー性皮膚炎の治療薬です。
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アトピー性皮膚炎がどのように起こるのか、そのメカニズムが明らかになるにつれて、一番のキーポイントとなるIL4/13をピンポイントに抑えると、アトピー性皮膚炎の症状が劇的に改善することが明らかにされました。
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このIL4/13をピンポイントで抑えるのが、モノクローナル抗体製剤:デュピクセントです。
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次のような患者さんが、デュピクセント治療を受けることができる使用基準となります。
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開発試験データでは、治療開始して間もなくから湿疹、かゆみが著明に改善することが示されました。
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小林皮膚科クリニックではデュピクセント治療を発売後間もなくから開始し、
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のアトピー性皮膚炎の方たちがデュピクセント治療をお受けになっています。その効果は、
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では、いったいデュピクセント治療はいつまで続けなければならないのか、現時点でまだ明確な答えは出ていませんが、少しずつ間隔をあけていくことは可能なようです。間隔をあけながら、デュピクセント治療に頼らなくても、アトピー性皮膚炎をコントロールすることが可能となることを見つけていくことが期待されます。
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一番多い副作用は、治療開始して間もなく現れる結膜炎です。みんなに現れるわけではありませんが、
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以上、3月の健康教室で有田副院長が解説した内容について、掲載いたしました。


1月末で42名だった治療患者数も現在は70名を越えています。高額にもかかわらず多くの患者さんがデュピクセント治療を希望されるのは、従来の標準治療だけではとてもつらい思いをされていたアトピー性皮膚炎患者さんが多かったからではないでしょうか。科学、医学の発展が大きく寄与した結果に違いありません。しかしながら、高額の医療費の問題など、社会学、人文学の寄与もこれから期待されます。みんなが、平等に幸せになれるよう。

6月からは、デュピクセントの在宅注射が可能になり、3ヵ月分の注射を処方できるようになりました。病院、クリニックに通院する回数が少なくなると共に、高額療養費制度を利用することができるので、自己負担額を減らすことができます。医療費の面でデュピクセント治療を諦めていた方たちにも、若干ですが、朗報となるのではないでしょうか。高額療養費制度についても、ぜひお知りになってください。

by kobayashi-skin-c | 2019-08-06 20:26 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
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