「小さい秋」を探して、9月初旬、大雪山へ。
旭岳からお鉢を巡り、黒岳石室のテント場でテン泊。翌朝はふたたびお鉢から北鎮岳へ。さらに足を伸ばして比布岳、安足間岳、当麻岳を越えて当麻乗越へ、そして旭岳姿見の池駅舎へと、縦走装備でロングコースを歩きました。
姿見の池を出発
旭岳山頂は残念ながら雲の中
お鉢(カルデラ)に出ると晴れ間がのぞいてきた。
ありました、ありました!「小さい秋」。ウラシマツツジが赤く染まっていました。ナナカマドの葉はまだ色づき始めたばかりでしたが、赤い実が秋を知らせています。
北海沢にはまだ巨大雪渓が残っています。赤石川のほとりは草紅葉が始まっていました。
お鉢を半周して今日の宿泊地黒岳石室へ。今年はコロナ禍のため避難小屋は閉鎖され、誰もいません。テント場に、この日も「アライテント・トレックライズ2」を張りました。夕食は贅沢にビールとワインで始まりました。ソーセージ、チーズ付きです。全部衣子が背負いました。「感謝、感謝!」。
この日は眩しいほどの満月でしたが、星も綺麗でした。
翌朝も空は晴れ渡り、まず西の空に沈む満月を見送り、
そして桂月岳山頂から朝日を迎えました。いつものように「万歳!」。
この日は雲一つない青空の下、雲の平からお鉢を巡り、北鎮岳山頂へ登り、その向こうの比布岳、安足間岳、当麻岳へと続く天上のスカイラインを歩きました。青空に、赤いウラシマツツジが映えていました。
誰もいない北鎮岳山頂では、慣れない自撮りで記念撮影。
大雪山の生い立ちを物語るような岩壁
そして沼の平の池塘群が眼下に広がっていました。
ミヤマリンドウ
エゾオヤマノリンドウ
タカネトウウチソウ
「小さな秋」を見つけた、美しい山行でした。
でも、縦走装備のリュックを背負ってのロングコースはさすがに疲れました。ご苦労さん。