「日本で一番早い紅葉」と言われる大雪山系。9月中旬、紅葉を求めて大雪山緑岳に登りました。
ところがなんと、緑岳は「みどりだけ!」でした。こんな遅い紅葉も初めてです。

以前に同じ場所で撮影した写真と見比べてみましょう。

今年が9月17日、下の写真は2011年9月19日です。差は歴然!
緑岳の標高は「2019.9m」。昨年の9月、つまり2019年9月登頂を試みたのですが雪と風で諦めました。ところが最近、日本国土地理院では「山の標高は小数点以下を四捨五入して表記する」と変更しました。つまり緑岳の標高は「2020m」なのです。ということで目出度く「標高年」登山となりました。紅葉のない「みどりだけ!」の「緑岳」山頂には誰も登ってなかったので、自撮りでパシャリ。


下山後は久々の大雪高原温泉に宿泊し、翌朝は沼巡り一周に出かけました。しかしながらここでも紅葉を愛でることはできませんでした。一番の名所「緑沼」は文字どおりの緑でした。

ちなみに緑沼の過去の写真を見てみましょう。2015年9月22日です。

秋の小さな花々が咲いていました。

イワギキョウ

ミヤマリンドウ

エゾオヤマノリンドウ

ヨツバヒヨドリ
紅葉の遅れも自然のなりわいですから、人知ではけっして計りしれない流転があるのでしょう。今年素晴らしい紅葉に出会えなかったからといって嘆くこともないのでしょうが、これが地球温暖化の一環だったら、と危惧しないわけでもありません。「またきっと来年出会える」と信じよう。