2021年4月-5月 『故郷広島へ#1. まずは瀬戸内海、倉敷に寄り道』 April-May 2021 "On the Way to My Home, Hiroshi #1"ma

コロナ禍の中ですが、5月の連休は故郷広島に帰ることとしました。

3月に古希を迎え、還暦の時には考えもしなかった「残りの時間」を意識するようになり、故郷へと足が向かった次第です。

鯉のぼりのシーズンには強い広島カープの応援もかねて（こちらが主体かもしれませんが）、途中寄り道をしながら春の山陽・山陰を旅しました。

まず訪れたのが瀬戸内海に浮かぶ香川県直島。香川県と言っても岡山県児島から近く、フェリーで30分。「芸術の島」として有名。フェリーを下船すると、さっそく草間彌生の作品が迎えてくれた。ホテルの中も外も美術館となり、瀬戸内海の風景と共に、心が穏やかになる。

直島の目玉は、地中美術館。島の景観を壊さないよう、地下を掘り下げて美術館を建てた。安藤忠雄の設計である。地中美術館の入口。ここから地下へと潜っていく。
地中美術館一番の作品はモネの睡蓮。モネも十分わかりにくいのだがほかの作品はさらにわかりにくく、迷宮の世界に入り込んだよう。
一番感動したのが下の作品。わかりやすく、実用的であった。男子トイレ‼

直島の次に向かったのが倉敷。目的は大原美術館。日本屈指の美術館であり、印象派の絵画と東洋の古代美術品が充実している。美術館正面。ギリシア建築風の堂々とした建物。
そして下は館内風景。

お気に入りの4点。下は児島虎次郎の「眠れる幼きモデル」。児島虎次郎は、美術館設立者大原孫三郎の命を受けフランスにわたり、絵画の勉強と共に、西洋絵画の蒐集に当たった。上は私一番のお気に入り、セガンティー二の「アルプスの真昼」
上は大原美術館屈指のエル・グレコ「受胎告知」この絵が日本にあること自体、奇跡と言われている。
下は中国北魏時代のものとされる「一光三尊仏像」（いずれも大原美術館ホームページからコピー）

大原美術館周辺には古い町並みがそのままに保存され、そぞろ歩き、買い物、食事を楽しむことができた。上はイタリアンレストラン「はしまや」。古い呉服屋の蔵を改築した建物で、雰囲気も味も最高でした。
下は大原家別荘「有隣荘」にて

倉敷をあとにして山陰へと向かう。途中、備中松山城に立ち寄った。NHK大河ドラマ「真田丸」のオープニングに使われた、雲海に浮かぶ天守閣が有名な山城。山登り気分を楽しんだが、この季節雲海は出ていなかった。

さて、山陰はまず大山（だいせん）登山から。次回に続く。