予期に反して今年の大雪山の紅葉は素晴らしかった。
北海道では異例の暑さと雨不足の夏を終え、木々は弱り、紅葉への期待も少なかったが、自然の力は偉大である。そんな人間の心配をよそに、一段ときれいな山の姿を見せてくれた。赤の色がことのほか鮮やかであった。
9月中ごろ、まずは銀泉台登山口から赤岳に登り、白雲岳避難小屋キャンプ指定地でテントに泊まり、あたりの紅葉を愛でた。
まず目に飛び込んでくるのが登山口付近の山裾の紅葉。赤に、黄に、緑に、錦模様。
誰もが足を止める駒草平の「神の池」。そうここは「カムイミンタラ(神々の遊ぶ庭)」
そして誰もが目を奪われる第三雪渓の紅葉。溶けた雪渓を囲む赤い帯が美しい。

紅葉に見惚れながらも山頂を踏むことも忘れなかった。



このコースは赤岳、白雲岳、緑岳と巡るので、赤、白、緑のトリコロール縦走と呼ばれる。そう言えば、7月のお花の季節にも同じコースを巡った(2021年7月『花の楽園 - 大雪山 -』をご参照ください)。
このコースのもう一つの魅力が、「白雲岳避難小屋」。避難小屋なのだが「絵になる山小屋」である!遠くにトムラウシ山を見晴らす秋色の白雲岳避難小屋。


ちなみに下は7月の写真。雪渓に囲まれる夏色も素晴らしい! 冬色も見てみたいものだ。

朝日を迎え、またしばし紅葉を楽しんだ。




今年の紅葉を楽しもう。
さらに表大雪の山々を巡ります。