四国遍路「菩提の道場」伊予の国中編です。
5月1日、26日目
お遍路に 太陽を連れて やってきた
これぞ五月晴れ!衣子が合流して、一昨日の大雨が噓のよう。

伊予大洲から内子の町へ。内子も古い町並みが残された素敵な町です。途中、お大師様が橋の下で一夜を過ごしたという遺跡「十夜ヶ橋」があり、お大師様の寝姿の像が安置されています。お遍路はこの橋を渡るときは、お大師様の眠りを妨げないよう杖をつかない約束となっています。

二人一緒に、はいポーズ!

静かでやすらぐ町です。肱川の中州にかかる橋。爽やかな風に乗って鯉のぼりがはためきます。


古い町家がお遍路ハウスとなっていました。今日はここに宿泊。

一昨日札を打った43番明石寺から次の44番までは70.5㎞の長丁場。この日はのんびり英気を養いました。
5月2日、27日目
名にしおう 岩屋の寺の よじ登り
この日は札を打つ順番を44番から45番岩屋寺に変更し、標高の高い岩屋寺から逆に明日44番霊場大宝寺を回ることとしました。岩屋寺は奇岩の聳える標高670mの山の中、厳しくもおごそかな山寺でした。
5月3日、28日目
千年の 杉木立 四十四番寺
久万高原の山中にある宿は食事が出ないため、町のスーパーでビール、じゃこ天、タケノコ、巻き寿司、いなり寿司を仕入れて晩御飯。標高が高いため夜は冷える。囲炉裏と薪ストーブが備えられていたのが嬉しかった。

5月4日、29日目
峠越え 瀬戸内の海 わがふるさと
久万高原から三坂峠を越えると、眼前に松山平野、瀬戸内海が広がった。太平洋とはまったく異なる、宇和の海とも違う。穏やかな海だ。
句(うた)を詠む 心に響け 子規(ほととぎす)
5月5日、30日目
今日は「こどもの日」。札幌を出発してちょうど1ヶ月が経った。幸い体調は良く、怪我をした左足首も大丈夫だ。お遍路途次に見上げた鯉のぼり三景(高知県安芸市、高知県久礼、愛媛県内子町)。
松山の町が近付いて霊場が次々に続く。



そして、今日の宿泊地道後温泉に到着した。

コロナが一段落したためか、連休のためか、道後温泉は人でごった返していた。ここは別世界か
⁉
別世界 こっちか遍路か とまどう我
5月6日、31日目
休息をかねて、今日は松山市内をのんびりと観光です。
まず朝一番「道後温泉本館」へ。激込み、と聞いていたので5時半に行くと、すでに長蛇の列。結局11時の予約整理券を手に入れた。

道後温泉本館は令和の大改修工事中。建物全体がすっぽりとラッピングされていました。お遍路中の私にとって、やはりこの光景が「別世界」ですね。
道後温泉入浴シーンの撮影は無理ですが、…………

明日、衣子は札幌に帰ります。