函館小旅行に続き、ピアニスト角野隼斗クンを富山に追っかけ、ついでに岩瀬の歴史景観地区、合掌造りの里を訪ねました(前回分)。
合掌造りの民宿に宿泊した後、白川郷から庄川をさかのぼり、白水湖、白水の滝を訪ねた。エメラルドグリーンの美しい湖で、その最奥には雪をかぶった白山がどっしりと横たわっていた。憧れの山、まだ登ったことがない。白水湖の少し下流には白水の滝があった。

次に北陸道を走り滋賀県へ。目的は伊吹山登山。
伊吹山は滋賀県、岐阜県にまたがる堂々した山容で、深田久弥の日本百名山の一つに数えられている(標高1377m)。日本書紀、古事記にも登場する歴史豊かな山であり、麓には「不破の関」、「関ヶ原」がある。1600年、関ヶ原の戦いに敗れた石田三成が伊吹山に逃げ込んだものの捕らえられ、京都六条河原で斬首された、そんな歴史も持つ山である。
この日宿泊したペンションから見上げる伊吹山。堂々とした山容である。このペンションのすぐそばに登山口があるのだが、昨年7月の大雨で登山道が崩落し、まだ閉鎖されたまま。仕方ないので、伊吹山観光道路を9合目まで車で登った。駐車場から30分で山頂!たったこれだけで二人で登る百名山32座目

伊吹山は地質学的に石灰岩を多く含むため、この山にしか見られない植物が多く、イブキを冠した草花が多く見つかっている。イブキトラノオ、イブキジャコウソウ、イブキハタザオ、イブキノエンドウ、・・・・・・

山頂に現れた狸!と思って「あっタヌキ、タヌキが出た!」と叫んだのですが、あとでアナグマと教えられた。貉(ムジナ)とも呼ばれる。なんかほっそりとした顔しているな、と思ったのですが

伊吹山から下山しては、お目当ての "Berceau"を訪ねました。大切な友が住むレストラン。すごく素敵で、おしゃれで、暖かくて、そしてもちろん美味しいのです。



素敵でしょう!
次に向かったのは彦根城。ヒコニャンに会いました。彦根城は全国に残る12現存天守閣を持つ城の一つで、国宝にもなっています。私にとって、百名山はまだまだ遠い道のりですが、12現存天守閣は犬山城と丸岡城を残すのみとなりました。


彦根から長浜に向かい、船で琵琶湖の竹生島を訪ねました。琵琶湖は「海」とも称えられますが、なるほど大きいですね。
竹生島は琵琶湖第一のパワースポットと言われ、厳かな空気が感じられました。国宝宝厳寺唐門は大坂城の唯一の生残り建築物とのことでした。


この日の夕食は琵琶湖の海の恵みをいただきました。発酵食品として名高い「鮒ずし」を初めて口にしました。こくとうまみが凝縮されたその味に驚きました。鮒の切り身をベーコンに、発酵したコメをチーズに見立てたスパゲッティカルボナーラ風の「鮒ボナーラ」が印象的!


この食事処は「湖里庵(こりあん)」。狐狸庵先生こと遠藤周作が名付け親とのこと。鮒ずしの名店「魚治(うおじ)」直営の庵でした。


湖北に位置する海津から眺める琵琶湖はのんびりと穏やかに広がっていました。

まだまだ知らないところだらけの日本。もう少し旅してみたい。