昨年春のことでした。 『おいしい映画を観て、おいしい料理を楽しむ を盛り上げる映画制作を行うため、私たちの大好きなレストラン「ラ・サンテ」での食事風景に出演してくれないか、というお誘いがあったのです。題名は「北の食景(Northen Food Story)」、監督は上杉哲也氏、登場するのは「ラ・サンテ」の他、「アグリスケープ」、「味道広路 あじどころ」、「〇鮨」、そして北海道の生産者の方々。なんと4店中3店が私たちの大好きなところです。喜んで撮影に協力することといたしました。 そして完成作品は「スペイン・サンセバスチャン国際映画祭」に出品されるとのこと。「ええっ、ひょっとしてあのレッドカーペットを歩く!!」などと妄想を膨らませましたが、私たちが登場した映画が「まさかねえ」、とあまり期待もしていませんでした。 ところが、なんと「北の食景(Northen Food Story)」が映画祭の「Culinary」部門受賞作品の一つにノミネートされた、とのニュースがすでに日本を出発していた私たちの耳に飛び込んできました。 巡礼24日目、巡礼路「Le Puyの道」の終着点Saint-Jean-Pied-de-Portから、スペインSaint Sebastián へやってきました。すぐにサンセバスチャン国際映画祭の会場へ。そこには「ラ・サンテ」の高橋シェフご夫妻、「味道広路」の酒井大将ご夫妻、そして我らがフードライター小西女史の皆さんが私たちを待ってくれていました。なんと言う奇跡のようなストーリー。食が繋いでくれたこの出会い、感激です。 さっそくレッドカーペットの上で記念撮影 そして9月25日、「北の食景(Northen Food Story)」がプレミア上映されました。会場前で上杉監督と記念撮影。 一番盛り上がっていた№10テーブル。スペイン語、日本語、バスク語で3回乾杯、それをシャンパン、白ワイン、赤ワイン、日本酒のたびに🥂🥂🥂🥂 料理の内容について、私たちの分かるかぎりを英語で説明し、英語が話せる方がスペイン語にそしてバスク語に訳してくださり、日本の食について伝えることができたと思います。皆さん興味津々、さすが「美食の街」です。このガラディナーパーティーのチケットは、ネット発売開始5分で完売であったとのことでした。 現地の食材を使ってみごとに北海道の味を引き出した「ラ・サンテ」高橋シェフ、「味道広路」酒井大将に感服です。お二人に、そしてチームの皆さんに、会場から惜しみない拍手が送られました。また映画、パーティーの企画、準備に当たられたオフィスキュー社長伊藤さん、フードライター小西さん、お見事でした、ご苦労さまでした。この思い出は私たちにとっても一生のもの。いや冥土の土産となることでしょう。ありがとうございました。
衣子の言葉、 "未来とは今想像も出来ない素敵な事が起こりうる時間空間である" 昨年6月ラ・サンテで映画の撮影時、マダムと「サンセバスチャンで一緒にレッドカーペットを歩きましょう」と冗談の様に話してた夢が現実になりました。札幌、栗山の大好きなレストランのシェフ、スタッフの方々が私達を連れて来てくれて、時間を共有できたサンセバスチャン、人生最高の思い出になりました、ありがとう! サンセバスチャンはほんとに美しい街!ビスケー湾(大西洋)から入り込む帆立の形をした入江に真っ白な砂浜が広がり、砂浜を取り囲むように街が立ち並びます。 サンセバスチャンは「美食の街」としてもたいへん有名で、ミシュランの星付きレストランがいくつもあります。食べ物好きにとって、レストランばかりではなく「バル」も人気があります。 サンセバスチャン旧市街。この道の両側にはバルのお店が立ち並びます。となりの小路も、あっちの道もバルだらけ。そこに地元の人たち、世界中の観光客が集まって来ます。 巡礼27日目、San Sebastián から再びSaint-Jean-Pied-de-Portへ。サンセバスチャンもスペイン巡礼路「北の道」の宿場町の一つなので、巡礼27日目! またバックパックを背負って、多くの思い出が詰まったサンセバスチャンの街を出発。途中短縮した巡礼路の最後をピレネー越えで終えることとしました。4泊5日でSaint-Jean-Pied-de-Portから70km先のPamplonaを目指します。 巡礼28日目、前夜には巡礼者送り出しの祝福を受け、Sain-Jean-Pied-de-Portから国境を越えてピレネー山脈の麓Valcarlosの村へ。 巡礼29日目、いよいよピレネーを越えてRoncesvalles の村へ。思いのほか軽々と峠を登り切りました。途中2000mを超える山々を望みながら、広葉樹の森、清流の小川を渡り、青空の下、Roncesvallesの教会にたどり着き、そしてPyrénées越えの乾杯! 巡礼30日目、Pyrénéesを下ってRoncesvallesからZubiriへ。巡礼も残すところ明日一日となりました。昨日のRoncesvalles 教会のミサ、夕焼けが心に残ります。 夜明けとともに歩き始めると、なんと列をなすほどの巡礼者たち!
巡礼31日目、Zubiri(スビリ)からPamplona(パンプローナ)。パンプローナと言えば「牛追い祭り」、ヘミングウェイの「日はまた昇る」でよく知られる街です。堅固な城壁に守られた城塞都市で、跳ね橋を渡り、城門をくぐり、古い街並みを進んでいると、忽然と大聖堂が現れました。今回の巡礼旅の終点です。 大聖堂でクレデンシャル(巡礼通行証)に印をいただき、その印の数は31。歩いた距離は500kmを超えました。 サンセバスチャンでの得難い体験をはじめ、コンクでの貴重な経験、そして美しい村々、広大な大地、思い出はつきません。皆んなに、すべてに感謝。とりわけ衣子には無理を強いてしまいましたが、最後まで共に歩んでくれてほんとに、ほんとにありがとう。 また、来年、サンチアゴ・デ・コンポステーラを目指しましょう。 最後までフェースブックにお目をとおしていただいた皆さま、ありがとうございました。
by kobayashi-skin-c
| 2024-11-13 17:22
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