2018年 12月 06日 ( 1 )
2018年11月『世界遺産、屋久島』 November 2018 "Yakushima (Yaku-Island) - World Heritage- "

世界自然遺産、屋久島。

太平洋から昇る朝日に送られて出発、東シナ海に沈む夕日に祝福されてゴール。島を横断する一泊二日の山旅を終え、言葉に言い尽くせぬほどの感動を屋久島の大自然から貰った。

まずはそのコース。屋久島の南東部にあるサン・カラホテルを出発し、淀川登山口から花ノ江河を経由して屋久島(九州地方)最高峰の宮之浦岳に登頂。つぎに二番目に高い岩の永田岳を登り越し、鹿之沢小屋で山泊。翌日は鹿之沢小屋から海抜0mの永田集落まで下山し、東シナ海に沈む夕日に迎えられた。

太平洋から昇る朝日

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屋久島には1800mを超える山が8座あり、森林限界を超えた頂上付近は小型の笹に覆われている。左端の丸い頂が宮之浦岳1936m。
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山頂には我々のほかに男性が一人。これから新高塚小屋に向かうと言う。私たちが6年前に縦走したときの経験から、高塚小屋の素晴らしさを伝えた。「今日は十五夜、月明かりに照らされる縄文杉が美しいに違いない、高塚小屋からは10分の距離ですよ」と。彼がいなくなった宮之浦岳山頂は我々だけとなった。頭上の雲と霧は消え去り、雲海に浮かぶ屋久島の高山が美しかった。
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宮之浦岳から雲海に浮かぶ永田岳を目指す。
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永田岳は岩山である。
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永田岳頂上の岩に立つ。
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永田岳から鹿之沢小屋までの下りがくせ者だった。大きな岩をくぐりながらの下り道、登山道の侵食が激しく、道が深くえぐれている。おまけにシャクナゲの枝・葉が道をふさぎ、足もとが見えない。先を歩く衣子が「キャーッ」と悲鳴を上げた。距離を開けて後を歩いていた私には何がおこったのか分からない。道を急いだが衣子の姿が見えない。「ここよ、ここよ」という声は私の足もとから聞こえてきた。シャクナゲの大きな枝を持ち上げると、その下に衣子の頭が見えた。2㍍は転落したようだ。怪我がなくてよかった。やっとの思いで鹿之沢小屋に到着。鹿之沢小屋は屋久島の避難小屋の中でも最も古くに建てられたもので、石壁でできた重厚な建物。
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翌日は、下ったり登ったり、登ったり下ったり、えんえんと8時間、ただただ歩き続けた。屋久杉の森を抜ける一帯では木々に見惚れていたが、やがてそれもなくなり、ゴールだけが待ち遠しかった。
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途中、三度の徒渉。増水時は危険が伴うが、この日の流れは穏やかだった。

有名な「くぐり杉」とは別ものだが、この杉もかなりの樹齢に違いない。
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ついに永田歩道入口に辿り着いた。ほんとうは海抜0㍍の永田集落を目指していたが、今晩の宿の送陽邸から車の迎えを受けた。
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ゴールの永田集落「いなか浜」、美しさに感嘆の声を上げた。
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そして東シナ海の水平線に沈む夕日に感動した。
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屋久島の巨木たち。

「大和杉」
ヤクスギランドから2時間の山道を歩かなくてはならないため、誰もいない。6年前の屋久島縦走のとき、石塚小屋までの辛い登りの途中で初めてこの木に対面し、あまりの感動に、そのときまたの再会を誓った。その再会がなんともうれしかった。
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「母子杉」ヤクスギランド
説明には樹齢2600年と。ただ母も子も両方の木がともに2600歳とのことで、ちょっと解しかねた。お母さんは2630歳では??
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「紀元杉」
淀川登山口手前の道路脇に立つ。安全登山を祈願して触らせていただく。
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岩崎ホテルのロビー内に立つ屋久杉。これには驚いた!
人の手によるイミテーションなのだそうだ。ロビーの向こうにモッチョム岳の岩壁が見える。
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標高1000m付近には、杉以外の巨木も数多い。なかでもヒメシャラの大きさ、太さに圧倒される。
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登山道の真ん中にいきなりこれが現れてびっくり!しげしげと見つめたが、どうしてこんなにうまく出来たものかと感心した。まさか、人が作って人が垂れ下がったわけではないよな。
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屋久島は太古の昔の火山活動で、海底の花崗岩がせり上がってできたのだそうだ。そのため島全体に巨岩、奇岩がおおく、また岩の間を流れる水の清らかさに目を奪われる。


宮之浦岳山頂近くに立つ「ウルトラマン」
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同じく宮之浦岳山頂近くにごろんと「とうふ岩」。
誰がこんなにきれいに切ったのか、どうやってここに置いたのか?
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永田岳山頂近くに立つ「ローソク岩」。
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同じく永田岳山頂付近から見えた雲海の上の奇岩。
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岩が積み重なった永田岳
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岩の隙間、チムニーを登って永田岳山頂へ。
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永田岳山頂の岩に立つ、イエイッ!!
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千尋(せんぴろ)の滝。圧倒的な花崗岩。
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大川(おおこ)の滝
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岩と水と、苔と森と、そして雨と雲と青空と、屋久島の自然とすこし会話ができた山旅でした。

もう一つ、大きな大自然に出くわしました。
また次回。

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by kobayashi-skin-c | 2018-12-06 22:12 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)