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カテゴリ:「皮膚の健康教室」抄録( 68 )
2019年3月教室 『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』
ブログへの掲載が遅れ申し訳ございませんでした。2019年3月教室は副院長の有田先生が『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』と題して、小林皮膚科クリニックで昨年5月から始めたデュピクセント治療の効果、状況についてお話ししました。

デュピクセント治療については昨年の2018年4月教室『新しいアトピー性皮膚炎の治療薬:デュピクセント』に詳しく出ていますので参照してください。

デュピクセントは、画期的なアトピー性皮膚炎の治療薬です。
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アトピー性皮膚炎がどのように起こるのか、そのメカニズムが明らかになるにつれて、一番のキーポイントとなるIL4/13をピンポイントに抑えると、アトピー性皮膚炎の症状が劇的に改善することが明らかにされました。
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このIL4/13をピンポイントで抑えるのが、モノクローナル抗体製剤:デュピクセントです。
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次のような患者さんが、デュピクセント治療を受けることができる使用基準となります。
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開発試験データでは、治療開始して間もなくから湿疹、かゆみが著明に改善することが示されました。
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小林皮膚科クリニックではデュピクセント治療を発売後間もなくから開始し、
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のアトピー性皮膚炎の方たちがデュピクセント治療をお受けになっています。その効果は、
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では、いったいデュピクセント治療はいつまで続けなければならないのか、現時点でまだ明確な答えは出ていませんが、少しずつ間隔をあけていくことは可能なようです。間隔をあけながら、デュピクセント治療に頼らなくても、アトピー性皮膚炎をコントロールすることが可能となることを見つけていくことが期待されます。
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一番多い副作用は、治療開始して間もなく現れる結膜炎です。みんなに現れるわけではありませんが、
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以上、3月の健康教室で有田副院長が解説した内容について、掲載いたしました。


1月末で42名だった治療患者数も現在は70名を越えています。高額にもかかわらず多くの患者さんがデュピクセント治療を希望されるのは、従来の標準治療だけではとてもつらい思いをされていたアトピー性皮膚炎患者さんが多かったからではないでしょうか。科学、医学の発展が大きく寄与した結果に違いありません。しかしながら、高額の医療費の問題など、社会学、人文学の寄与もこれから期待されます。みんなが、平等に幸せになれるよう。

6月からは、デュピクセントの在宅注射が可能になり、3ヵ月分の注射を処方できるようになりました。病院、クリニックに通院する回数が少なくなると共に、高額療養費制度を利用することができるので、自己負担額を減らすことができます。医療費の面でデュピクセント治療を諦めていた方たちにも、若干ですが、朗報となるのではないでしょうか。高額療養費制度についても、ぜひお知りになってください。

by kobayashi-skin-c | 2019-08-06 20:26 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2019年2月教室『長寿と皮膚:皮膚からみる老化のサイン、長寿のサイン』
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最近、8・3プラザ院長であり、妻である小林衣子からよくこう言われます。「写真でみると、ほんとに『父と娘』ね!」と。大学時代の同級生だったのに、そんな言われ方、「心外」ですよね。でも、よくよく写真を見ると、「なるほど」とも言えなくもないのかも。顔つき、肌に、いつのまにやら老化・加齢速度に差が出てきているようです。この差は、どこから来るのでしょうか?

今年1月20日、世界最高齢であったこの方が亡くなりました。ご存知でしょうか。
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野中さんが感謝する温泉とは、その名もずばり「野中温泉」!行ったことがある人、いますか?(有田副院長は知っていました!)
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私も大好きな温泉です。札幌からは離れていますが、何度か行きました。昨年の10月にも、山登りをかねて行ってきました。このとき、野中さんはご存命中でしたが、お顔を合わせることはありませんでした。野中温泉は雌阿寒岳の麓にあり、「雌阿寒温泉」とも呼ばれています。
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美しい湖「オンネトー」もすぐそばにあり、オンネトー温泉とも呼ばれます。
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お湯は硫黄を含み、緑がかったヒスイ色です。硫化水素泉のため、換気が必須、そしてお湯が湯面よりも高いところから注がれること、湯船から常にお湯が溢れていることが、義務付けられます。野中温泉の隣にあった湯宿は、数年前に設備不良で死亡事故を起こし、現在は閉じられています。
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野中温泉は、秘湯の何ふさわしい温泉であり、「元気の秘訣」であることを実感します。宿の山の幸ふんだんのお料理も素敵です(このブログ "photo & essay" 2018年10月「森と湖と紅葉の山々、阿寒」を参照してください)。
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ゆったりと湯に浸かっていると、若さをもらったような気がします。ただ肌には、硫黄分を含んでいるため、入浴中は皮膚はぬるぬる、つるつるした感じですが、入浴後は乾燥肌になるため、要注意です。


「長寿」、「若々しい肌」というと、すぐにこの方を思い浮かべます。
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お若いですね。肌がつるつる、すべすべですね。この方の肌こそ、長寿の肌といっても過言ではないでしょう。瀬戸内さんは数々の名言を著わしていますが、上の言葉も良いですね。これが若さの秘訣かも。



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この方も昨年、日本中の注目を集めました。残念ながら、南米大陸最高峰のアコンカグア登頂はなりませんでしたが、チャレンジ精神はものすごいですね。ただ、これだけ日焼けしていたら肌は、やっぱり荒れていますよね。でも、若い!


亡くなられてしまいましたが、若々しい老人といえば、この方です。
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「恋と舞台に生きて」、人から注目されるということも、若さを保つ秘訣だと思います。


もうお一方、日野原先生もお元気でした。「歩け、歩け」が口癖でした。
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日野原先生のお顔にも刻まれていますが、加齢による皮膚変化はかならず現れます。これを「老徴」と呼びます。遅かれ早かれ、程度の差こそあれ、かならず現れます。何故でしょう。

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生きとし生けるもの、かならず死を迎えます。かならず老いを迎えます。

老化・加齢とは、

普遍性 老化は遅速の差はあっても、生あるもの全てに共通して必ず起きる。

内在性 老化は誕生や成長と同様に、個体に内在するものによってもたらされる。

有害性 機能低下は老化現象の最も特徴とするものの一つである。老化によって生じる現象は生物にとって有害なものがほとんどである。

進行性 老化は突発的に起きるものではなく、普通のプロセスによって生じる。老化は不可逆性であり、一度起きると戻ることはない。



老化・加齢は、残酷ではありますが避けて通れません。その原因・メカニズムについて、

プログラム、活性酸素、テロメア、遺伝子修復エラー、分子間架橋、免疫機能低下、ホルモン低下


などがあげられていますが、いずれも仮説であり、「神の定め」といったほうがよいように思います。


では、けっして抗うことができない一方通行のプロセスかというと、かならずしもそうではありません。老化・加齢の速度には2種類があり、
1.生理的老化 成長に個人差があるように、遺伝的に遅速がある。

2. 後天的老化 老化を早めるものとしてさまざまな環境要因、生活習慣、疾病がある。



内因性の生理的老化を動かすことはできませんが、後天的老化を遅らせることは可能です。皮膚において、このことが大切です。

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皮膚は、さまざまな細胞と器官、そして細胞外マトリックスからなる複合組織で、その統合した力が全身を守っています。その力を衰えさせるのが老化であり、後天的に老化を早める外因として「光線・紫外線」、「乾燥・けが・病気」があります。


もっとも大きな「乾燥」からみていきましょう。私たちの皮膚のうるおいは、皮脂膜、天然保湿因子、角質細胞間脂質、Tight-junctionの働きで保たれており、皮膚のバリア機能を果たしています。
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ところが、加齢を一因として皮膚の乾燥が始まるようになると、
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最終的には、バリアの破壊から、炎症・湿疹(乾燥性湿疹、皮脂欠乏性皮膚炎)を起こし、小じわ、しみへとつながります。


さらに大きなダメージは、日光(紫外線)によってもたらされます。
私たち人間のみならず、地球上の生物のほとんどは、太陽の恩恵を受けて生きることができています。

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デメリットとして、急激な日焼けは、やけど、日射病を起こし、長期間にわたる日焼けで、皮膚老化の促進(光老化)、皮膚がん発症があることが知られています。紫外線から皮膚を守ることが、最近は強調されすぎているようにも感じますが(いわゆる「美白」)、適切に皮膚を紫外線から守ることは大切です。

その原則は、

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これら、乾燥肌対策、紫外線対策が、皮膚老化の予防のために、皮膚の長寿のために必須です。その具体的方法として以下を参考にしてください。
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そんな努力をしても生じてしまった皮膚の老化に、何ができるでしょう。
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私たちは毎日、鏡を見ながら「一喜一憂」、自分が思い描いている理想的な自分「ideal image」と現実の自分「real image」のはざまで生きています。自分のボディイメージは生きていく上で必須の事項です。ですから「見た目」を否定することはできません・・・・・・・

しかし、一日ひがな、鏡を見続けることは良いことでしょうか。こだわるあまりに、科学性も実証性もない薬、施術にはまり込むことは適切でしょうか。あまりに多くの「見た目」のインチキが世にはびこっているのは、自分自身の心の隙間につけ込まれているからなのではないでしょうか。


私が大切に思うこと、それはこの言葉です。

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アンチエージングよりも、ずっと実りある生き方ではないでしょうか。最低これぐらいのことを心がけていきましょう。
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とくに、最後にあげた精神性、表情が何より大切だと思います。この方たちのお顔から伝わってきます。
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はずかしながら、今日の結論、

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日焼け止め、塗っています。
冬は保湿クリームをかかしません。
ご飯、しっかり食べています。
運動しています。笑っています。
そして、なにより、みつめられています。



More
by kobayashi-skin-c | 2019-02-28 22:00 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2019年1月教室 『食物アレルギーと皮膚』
近年に至るまで食べ物のアレルギーでアトピー性皮膚炎が悪くなる、あるいは蕁麻疹が現れる、あるいはニキビが悪化する、といった説明がなされたりしていましたが、最近の研究で、「皮膚は食物アレルギーの結果」と言うよりも、「皮膚は食物アレルギーの原因を作る」と言うことが分かってきました。

かつて1980年~2000年の頃、「アトピー性皮膚炎の原因は食物アレルギー」と言い切る医師が少なからず存在し、アトピー性皮膚炎治療に極端な食事制限が行われていました。栄養不足で発育・成長に異常をきたしたお子さんを診ることもありました。そして食事制限を厳密に指示されるあまり、母親が大きなストレスを抱え、家庭がこわれてしまった事例にも遭遇しました。


食物アレルギーで困っている方はたしかに大勢おられます。しかし、アトピー性皮膚炎=食物アレルギーではけっしてないのです。

食物アレルギーには次のような症状があります。
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原因食物の頻度は、
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そして食物アレルギーを起こす食物は年齢とともに変化し、症状も変わっていきます。
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食物アレルギーがどうして起こるのか、
米国の小児科学会でも2000年に発表された指針で、

・妊娠中、授乳中のアレルギー食品の摂取を避けること
・乳製品を与えるのは1歳以降、卵は2歳、ナッツや魚は3歳以降
などの食事制限が指示されていました。ところが、与えていないはずの卵や、ピーナッツなどで、1歳未満の乳児ででも血液検査でIgE特異抗体がみつかることが指摘され、2003年、英国から画期的な研究成果が発表されました。

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ピーナッツアレルギーがなぜ起こるか、それは食べ始めてからアレルギーを起こすようになるのではなく、赤ん坊のときに日常的に使われていたピーナッツオイルを含むスキンケアクリーム、あるいはテーブルや床に落ちているピーナッツ食品が原因であり、皮膚に湿疹や掻き傷が多い子供に起こりやすいことが、調査結果からわかったのです。ピーナッツを食べ始めて腸でアレルギーが認識されるのではなく、皮膚に付着したピーナッツ成分が皮膚でアレルギー起こすようになり(経皮感作)、食品としても受け付けなくなるというメカニズムでした。

この研究者はさらに、むしろ赤ん坊のときから積極的に早めに口にしたほうが、ピーナッツアレルギーを起こしにくくなることを見つけました(経口免疫寛容)。
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同様の事例が、わが国でもみつかりました。ただし、事件として。
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石鹸の泡立ちをよくするために混ぜられていた小麦粉成分が、皮膚や粘膜でアレルギーを起こすようになり、小麦食品を食べると蕁麻疹を起こしたり、重症の人ではアナフィラキシーを起こすことが見つかったのです。

お分かりいただけましたでしょうか。食物アレルギーの概念が大きく変わったのです。
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アトピー性皮膚炎をもつ赤ん坊、お子様、そして乾燥肌をもつ大人にも口をすっぱくして「石鹸使うな!皮膚をこするな!」とお伝えしているのはこのことからです。皮膚は人体を外界から守る最前線。健康な皮膚を保つことが大切であり、石鹸の匂いをふりまくことが健康な皮膚でも、美しい肌でもありません。
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北海道は今が冬。厳しい寒さとともに、室内の湿度は低下の一方。乾燥肌が気になるところですが、乾燥肌があっても皮膚バリアが壊されているわけではありません。なんでも保湿クリームさえ塗っていれば安心だ、という風潮がはびこっていますが、それは間違い。

皮膚バリアの破壊に直結するのは、こすること、ひっかくこと、そして石鹸(ことに液体石鹸)の使いすぎ!

いま一度、生活を見直してみませんか、「きれい」、「かわいい」がはばをきかす今の風潮を。厳しい寒さの折、くれぐれもご自愛のほどを。


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by kobayashi-skin-c | 2019-01-23 11:33 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2018年8月教室 『アルプスの盟主 マッターホルン挑戦』
2016年に登頂できなかった憧れの山「マッターホルン」に再度挑戦。2回目の挑戦をするからには、より難易度の高いイタリア側からのルート(リオン稜)をとることとした。8月1日未明に日本を出発し、アルプスに向かいました。

詳細と数々の写真はブログ「PHOTO & ESSAY」に三部作で掲載されていますので、ご覧ください。

by kobayashi-skin-c | 2018-08-30 17:50 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2018年6月教室 『乾癬の新治療薬:生物学的製剤と外用剤』
今月から乾癬の治療に、新しい二つの薬が加わりました。一つは、7番目となる生物学的製剤トレムフィア(グセルクマブ)、もう一つが活性型ビタミンD3とステロイドの配合薬ドボベットゲルです。

ドラえもんの四次元ポケットも、はちきれんばかりですね。
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今日の健康教室で紹介するのは、赤い字で書かれた二つの薬剤です。


まずはトレムフィアです。乾癬では第7番目の生物学的製剤となります。トレムフィアが標的とするのは「IL23p19」。乾癬が皮膚で発症するメインのストリーム「TipDC - Th17 Axis」を制御するサイトカインで、いままでに発売されていた2種類の抗TNFα剤(レミケード、ヒュミラ)、抗IL12/23p40(ステラーラ)、3種類の抗IL17製剤(コセンティクス、ルミセフ、トルツ)とは異なるサイトカインを標的とします。
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投与方法は、皮下注射で
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2カ月おきに注射することにより、
PASIスコアがベースラインから90%以上、100%改善した患者さんの割合(以下、PASI90PASI100)は、投与16週後でPASI9069.8%、PASI10027.0%であり、主要評価項目の一つである投与16週後のPASI90でプラセボ投与群(16週後でPASI900%)に比べて統計学的に有意に高い結果となりました。さらに投与52週後の観察においても、PASI9077.8%、PASI10047.6%で、効果の継続が確認されました。

トレムフィアの適応症は、
既存治療で効果不十分な尋常性乾癬、関節症性乾癬、膿疱性乾癬、乾癬性紅皮症です。


次に紹介するのは、活性型ビタミンD3とステロイドの配合薬ドボベットゲルです。すでにドボベット軟膏が発売になっていましたが、より塗りやすさを重視した、べとつかないゲル製剤です。外用剤は乾癬の皮膚局所に薬が塗られるため、効果面でも副作用面でも優れているのですが、薬を塗る面倒さ、うっとうしさが皆さんの治療意欲を減退させています。
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ドボベットゲルは、とくに治りづらかった頭部の乾癬に最適です。もちろん体の乾癬にも有効です。べとつきがいやで塗り薬をためらっていた方に朗報です。

頭の乾癬に対するドボベットゲルの効果。
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体の乾癬に対するドボベットゲルの効果。
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ますます充実してきた乾癬治療ですが、まだ多くの方たちがこれらの新しい治療薬について詳しい情報を得ておられないと思います。主治医の先生にご相談下さい。

生物学的製剤であるトレムフィアがたいへん高額であることは想像つくことと思いますが、ドボベットゲルも乾癬外用薬の中ではもっとも高価です。申し訳ございません。

by kobayashi-skin-c | 2018-08-30 17:45 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2018年4月教室 『アトピー性皮膚炎の新治療薬:デュピクセント』
待望のアトピー性皮膚炎の新治療薬、デュピクセントが発売になります。デュピクセントは世界初の抗IL-4/13受容体モノクローナル抗体で、乾癬治療では当たり前となった生物学的製剤の一つです。IL-4/13によるシグナル伝達を阻害し、アトピー性皮膚炎のかゆみ、炎症を強力に抑えます。開発試験時において重症の副作用はほとんど生じていません。課題はその値段にあります。生物学的製剤に共通した問題ですが、デュピクセントは300mgの注射が約8万円(3割負担の方で自己負担額が2.4万円)です。2週間に一度続ける必要があります。デュピクセントの作用機序、効果について皆様にお伝えいたします。

アトピー性皮膚炎を持つ方々は、ほぼ間違いなく、つらい痒みのため、不眠や勉学・勤務に集中できないという悩みをお持ちです。さらに引っかくことにより、皮膚炎の悪化を招き、よりかゆみが強くなりまた引っかくという悪循環に陥ってしまいます。日本皮膚科学会では「アトピー性皮膚炎治療ガイドライン」を作成し、治療の均質化を図っていますが、重症アトピー性皮膚炎の治療にはなかなか決め手がありませんでした。
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私たち皮膚科医は、症状をみながら外用薬の選択に努力します。しかし強いステロイド外用薬に対する不安感、不満を持つ患者さんも多く、さらに治療を難しくする現状があります。

近年アトピー性皮膚炎が皮膚バリアの破綻をきっかけとして、Th2型という免疫経路が強い痒み、皮膚の炎症を起こすことが明らかとなり、免疫経路にかかわるさまざまな物質も特定されるようになりました。このさまざまな物質をブロックする治療が今日の新薬です。分子標的薬あるいは生物学的製剤と呼ばれます。
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新薬デュピクセントはTh2免疫経路にかかわるIL(インターロイキン)-4、IL-13を標的とする生物学的製剤です。
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2週間に一度の皮下注射を行います。
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開発試験時のデュピクセントの効果です。ここでいうEASI-50とは、印象でいうと「かなり良くなった」、EASI-75とは「すごく良くなった」、EASI-90は「ほとんどなくなった」に相当するとお考え下さい。
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デュピクセントの効果は治療を始めてから早い段階で現れます(EASI変化率)。
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痒みに対しても早期から有効です。
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副作用(国際共同試験
3
試験集計)

403例(日本人62例を含む)において、副作用123例(30.5%)に認められました。

な副作用は、注射部位反応29例(7.2%)、頭痛12例(3.0%)、アレルギー性結膜炎7(1.7%) 。重篤な感染症はありませんでした。

※主な副作用:プラセボ群の発現率よりも1%以上高い頻度で認められた副作用のうち、発現頻度が高かった上位3つを主な副作用として記した。

デュピクセントは世界で初のアトピー性皮膚炎に対する生物学的製剤です。治療的意義はたいへん高いものがあります。しかしながら、新治療薬につきものの高額な医療費が問題として残ります。注射1本が約¥80,000であり、3割自己負担額は¥24,000、月に¥48,000という高額になります。目を丸くされる方が多いと思います。皮膚科医にとってもたいへん残念な気持ちではありますが、こうしてアトピー性皮膚炎の研究が進み、新薬が登場したことに大きな感慨を覚えます。これからも、さらに新しい生物学的製剤の開発が進みます。アトピー性皮膚炎の研究、治療が、けっして医療から置き去りにされてはいないこと、大きな希望があることを、デュピクセントの登場が如実に語っています。「つらいアトピーからの解放」には幾筋もの通り道があります。その一つにデュピクセント(生物学的製剤)を加え、精神的にも大きな支えとしていただきたいと思います。

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デュピクセント資料の一部は、サノフィ社「デュピクセント」ホームページから引用いたしました。




by kobayashi-skin-c | 2018-04-29 12:14 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2018年3月教室 『4月から変わる保険診療、医療費』、『ヨーロッパアルプスを滑る』
2018年診療報酬改定の要点は、

①2025年問題(団塊世代が高貴高齢者である75歳以上に突入)を目前に控え

②2年に1回の診療報酬改定

③3年回の介護報酬改定

が同時に行われる最後の機会であり、


(1)医療・介護施設の機能分化連携の推進

(2)在宅医療・介護の充実


を図ることが目標です。
すなわち、現在の日本では人口減少、高齢化、そして国の財政不安が重く大きくのしかかっており、高齢者のみならず、若者世代にも将来に対する不安感が広がっています。
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人口減少、すなわち若者世代(生産年齢人口)の減少により、高齢者の医療・福祉を背負い続けることが難しくなります。高齢化による国民医療費は増加の一途にあり、加えて近年の新薬開発・高価格が医療費高騰に拍車をかけています。
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わが国の医療制度は、みんなが平等に、どこでも、医療の恩恵を受けられるよう、世界の中でもたいへん優れた制度として機能していますが、それをまかなう費用は国民の負担(保険料、税金、自己負担費)によるものですが、国の財政の悪化、社会要因がその存続を脅かしています。
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超高齢化を迎えるわが国にとって、福祉政策(医療、介護)はいまや待ったなしの状況にあるといって過言ではないでしょう。その医療、介護の両者を考える、最大・最後のチャンスが、2018年の改定にあるといえます。

今回の診療・介護報酬の改訂に当たって、国(厚労省)は次のような課題をあげました。

(1)医療・介護施設の機能分化と連携の推進

1)入・退院時における医療機関と介護サービス事業者との連携促進

入院中から、退院後の療養生活支援を視野に入れた

①入院診療計画や退院支援計画の策定

②在宅医療を担う医療機関や訪問看護ステーション、居宅介護支援事業所との連携

2)介護療養病床から介護療養型老人保健施設等への転換促進

3)介護施設における医療提供のあり方

介護施設においては、その類型に応じて医療の提供体制が異なるが、施設入所者等の現状に応じて、医療提供のあり方についてどのように考えるか。

(2)在宅医療・介護の充実

1)訪問看護・リハビリ等の要介護者等の在宅生活における医療提供

在宅生活者に対する医療を強化するため、訪問看護、歯科治療、薬剤管理指導やリハビリテーションの提供のあり方

2)看取りへの対応

在宅や介護施設等における看取りの対応を強化するため、在宅療養支援診療所等を活用し、地域における24時間対応や緊急時の対応が可能な体制を構築するため、診療報酬、介護報酬上どういった対応が考えられるか。

3)認知症への対応

認知症への対応を強化するため、早期の診断から個別の診療、在宅復帰に至る過程において、医療と介護が連携した上で、適切なサービスを提供するために、どういった対応が考えられるか。

○BPSD(周辺症状)への対応等、医療機関における認知症患者に対する医療についてどのように考えるか。

認知症対応型共同生活介護や小規模多機能型居宅介護における医療提供のあり方についてどのように考えるか。



私たちは、どのような改定がなされるのか固唾をのんで見守っていました。医療者として、いくぶん不安な気持ちがあったのも事実です。そこで出てきた具体的改定内容は、以下のようなものでした。

・夜間や休日に対応するかかりつけ医を対象に、初診時に800円上乗せ

・タブレット端末などで患者を診る「遠隔診療」の報酬を新設

・急性期病床の入院基本料を見直し、病床再編を促進

・自宅や施設でのみとりを進める

・紹介状なしで大病院を受診した人に追加負担を求める制度を拡大

・病院前に建ち並ぶ「門前薬局」の大手チェーンの報酬を引き下げ

・診察料などの本体部分は0.55%引き上げ、薬価は1.74%引き下げ

2025年問題といわれ、まったなしの改定であったはずの2018年改定が、「こんなものか」といった気持ちです。改定にいたる厚労省での策定過程の不透明さ、そしてなにより、国会での議論が「そば疑惑(モリ蕎麦=森友学園、カケ蕎麦=加計学園)」に明け暮れたことが、残念でなりません。国民の血税を、個人の利益に利用しようとする政治屋、その政治屋におもねる官僚。嘆かわしいかぎりです。

「ところで、いったい、お前はどう考えるんだ?」
と問われると、お恥ずかしいかぎり、何の施策・展望を述べることもできません。ただただ、みんなの幸せを祈るばかり。みんなの利益を図ることはできなくとも。






by kobayashi-skin-c | 2018-04-11 18:25 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2017年9月~2018年2月教室
2017年9月教室 『日本乾癬学会の話題から』
32回日本乾癬学会が、日本医科大学皮膚科の照井教授の下で989日、東京都で開催されました。目覚しく進歩する乾癬研究と治療開発。その最新の話題を有田副院長がお届けしました。

20171024日 『夏、秋、日本の山々』

一昨年、昨年は、夏に冬にとヨーロッパアルプスで登山、スキーをしましたが、今年は北海道内、国内の山々を楽しみました。ことに念願であった日高幌尻岳七つ沼カールでのテント泊、そして日本アルプス槍ヶ岳から穂高岳へ、大キレット、ジャンダルムを越えての縦走と思いで深い山行を重ねました。その思い出写真を皆様にご覧いただきます。ブログ"photo & essay"に掲載しておりますのでご覧下さい。

20171128日 『パラダイム・シフト (paradigm shift) in アトピー・乾癬』 を予定しておりましが、時間の都合上開催中止となりました。

以下の内容の教室を考えておりました。
「パラダイム・シフト」とは、当然のことと考えられていた認識や思想、社会全体の価値観などが、革命的に、もしくは劇的に変化すること。「科学革命」として使われることもある。

皮膚科医となってすでに40年以上を経た今、病気の理解・知識・治療法の劇的な変化に驚くと同時にとまどってしまう、そんな思い(パラダイム・シフト)があります。ことに、アトピー性皮膚炎・乾癬でその思いが強い。アトピーと皮膚バリア、そして乾癬と免疫について、振り返ってみます。

201712月、2018年1月、2月は、多忙を理由に中止いたしました。

by kobayashi-skin-c | 2018-04-11 17:20 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2017年8月教室 『帯状疱疹予防ワクチン』
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帯状疱疹の予防ワクチン接種は、わが国ではまだあまり行われていません。しかしながら、帯状疱疹後神経痛のあのつらさのことを考えると、もっと普及させるべきと思います。ワクチン後進国と言われる日本の現状に対し、もっと啓発活動・行政の支援が必要と感じます。昨年、わが国で開発された水痘ワクチンが、帯状疱疹の予防ワクチンとしても認可を受け、使用できるようになりました。今年から供給体制も整い、小林皮膚科クリニックでも7月1日から接種可能となりました。

この帯状疱疹予防ワクチンについて、今回は解説を行いました。

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そして、注意すべきが帯状疱疹の合併症、さらに帯状疱疹後神経痛です。
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帯状疱疹は、50歳以降での発症が多く、年齢が高くなるにつれて帯状疱疹後神経痛の頻度も高くなります。
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このため、予防ワクチンも50歳以上の方たちが対象となります。
予防ワクチンは、帯状疱疹の発症頻度を下げると共に、重症化の予防、疱疹後神経痛の予防効果も持ちます。
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予防ワクチンの効果は一生続くわけではなく、5年を過ぎると効果は減弱しますので、5年毎の接種が勧められます。
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下記に該当する方は、接種できません。ワクチン接種ご希望の方は、この説明をお受けいただいて、同意の上で予約をしていただきます。

1.明らかな発熱(37.5℃以上)を呈している人

2.重篤な急性疾患にかかっていることが明らかな人

3.本剤の成分によってアナフィラキシーを呈したことがある人

4.明らかに免疫機能に異常のある疾患を有する人、および免疫抑制をきたす治療を
  受けている人(水痘予防を目的として使用する場合を除く)

5.妊娠していることが明らかな人

6.上記に掲げる人のほか、予防接種を行うことが不適当な状態にある人

(資料は、阪大微生物学研究会・田辺三菱製薬(株)パンフレットから引用しました。)


by kobayashi-skin-c | 2017-08-24 09:22 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2017年6月教室 『爪の病気』

「爪の垢を煎じて飲む」だの「能ある鷹は爪隠す」だの「苦髪楽爪」などなど、爪にまつわることわざ、迷信は数々あります。爪の色の変化、形の変化が、全身の栄養状態、病気とかかわりを持つことがあるためかもしれませんね。少し詳しく、そして正確に、爪について知ってみましょう。

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ピンク色できれいな爪ですね。正常な爪の構造は次の図のように表され、それぞれに名称が付けられています。

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この爪に起こる変化は、
1.色の異常
2.形の異常
3.伸びの異常
として目で捉えられます。その異常からどんな爪の病気なのか、また全身の病気と関係はないか、などを正確に診断することが大切です。

1.色の異常
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色の変化では、やはり爪の悪性黒色腫(メラノーマ)がもっとも気になるところです。写真から分かるように、メラノーマでは爪の形の異常(破壊)が同時に起こります。また爪の色だけではなく、周囲の皮膚に染み出すように黒い色が広がっていることが重要なサインです。ただ極めて初期のメラノーマであればこの見分けが難しくなるでしょう。やはり、黒い爪に気がついたら皮膚科専門医を受診することが大切です。

そのほかの色の異常として、次のような全身疾患と関連があることもあります。
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2.爪の形の異常
次の写真にあげるような変化が多くみられます。ほとんどが爪だけに生じる変化であり、心配はありませんが、他の皮膚の病気(たとえば乾癬、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症など)の一部症状であったり、全身の病気と関連がある場合があります。
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3.爪の伸びの異常
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このように様々な爪の変化があるのですが、じつは私たち皮膚科医も爪の変化・病気にはちょっと弱いところがあるのが事実です。ときには、教科書の図や写真を確かめながら診断の助けとすることもしばしばです。しかしながら、見逃してはならないメラノーマ、爪の感染症、そして全身疾患の兆候があり、私たちにも日々の訓練が必要です。今回の図・写真は西山茂夫先生の名著「図説 爪のみかた』から引用させていただきました。



by kobayashi-skin-c | 2017-07-16 12:34 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)