カテゴリ:PHOTO & ESSAY( 203 )
2018年7月『星と月とそして山と』 July 2018 "The Star, the Moon, and the Mountain"
山の稜線歩きで最大の楽しみが朝日と夕日。南北に伸びる日本アルプスの稜線小屋に泊まると、東の朝日、西の夕日を必ず見ることができる。もちろん、晴れていれば、のことだが。
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夕日が沈むと皆寝床に帰っていく。でも、そこからまだドラマは続く。空と地球の境目は濃い茜色に染まり、その上にぽっかりと三日月、金星が浮かぶ。いつまでも見惚れているとやがて漆黒の闇となり、北極星が輝き、天の川が空を横切る。白馬山荘から旭岳のシルエット、そして月と金星。

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唐松岳頂上山荘から、唐松岳と不帰の嶮と、夕焼けの水平線。

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唐松岳頂上山荘から朝日を望む。

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by kobayashi-skin-c | 2018-07-25 15:14 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年7月『前穂高岳北尾根登攀』 July 2018 "Climbing the North Ridge of Mt MaeHotaka"
北アルプス白馬山域から穂高山域へと所を移し、前穂高岳北尾根登攀にチャレンジした。白馬スキー連盟副会長の清水伸也さんにガイドをお願いした。徳澤園で清水さんと合流したのち涸沢小屋に宿泊。翌早朝、まだ暗いうちに小屋を出発し、涸沢を横切り5・6のコルから北尾根に取り付いた。紺碧の空の下、岩を攀じ登り、スカイラインの世界に浸った。


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徳沢からみる明神岳と前穂高岳。青い空に心が躍る。

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涸沢小屋から目指す前穂高北尾根を望む。左端の頂きが6峰、右へ5峰、4峰、3峰、2峰、そして最終こぶの1峰(前穂山頂)へといたる。涸沢にはまだ雪がたっぷり。

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山を眺めながら飲むビールは最高!1杯目は生ビール、2杯目は自販機で。ビールのボタンを押したはずがこんな缶がゴロン。一瞬長野りんごジュースが出てきたと目を疑ったが「黒ラベル」だった。


翌朝は3:30amに起床。簡単に朝食を済ませ、ヘッドランプを点して涸沢小屋を出発。残雪の涸沢はアイゼン、ピッケルで登った。
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5・6のコルを目指す頃、穂高の峰々が朝日に照らされた。荘厳な景色に大感激。
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スペースのある5・6のコルで登攀準備を済ませ、いよいよ北尾根登攀へ。「清水さん、よろしくお願いします!」。


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5峰頂上にて。昨年歩いた北穂高岳、槍ヶ岳をバックに。


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これが、核心部の北尾根3峰。

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9:50am、前穂高岳山頂へ。爽快の一言に尽きる。何故こんなにも晴天に恵まれたのか、天恵というしかない。天に感謝、清水さんのガイドに感謝、そして一緒に登った衣子に感謝。

前穂頂上から、岳沢を経由して無事、上高地に下山した。あそこに登り、あそこから下山してきた。よく頑張った。
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素晴らしい山行であった。この経験がマッターホルンに生きるだろう。

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by kobayashi-skin-c | 2018-07-25 14:32 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年7月『北アルプス白馬岳から唐松岳へ』 July 2018 "Japan Alps: From Mt Hakuba to Mt Karamatsu"
今年の夏も北アルプスの山行を満喫することができた。
はじめての白馬岳。まずは猿倉登山口から白馬大雪渓を登り山頂へ。白馬山荘に泊まり、翌日は不帰の嶮を越えて唐松岳への縦走。唐松岳頂上山荘に泊まり、八方尾根を下った。

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白馬尻小屋を出てすぐにキヌガサソウの群落を見つけた。北海道では見ることができない花にみとれる。そしてすぐに大雪渓が現れた。

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標高差600m、約2㌔の雪渓は涼しく歩きやすい。12本爪アイゼンを装着したのでまったくスリップなく快調にとばした。ただときおり落石の音がこだまし、先行者の「ら~~く」の声がとびかう。白馬岳側の尾根から数メートルの大きさの岩がゆっくりとゴロゴロ転がってきたのには肝を冷やした。そして葱平(ねぶかっぴら)でアイゼンを脱ぎ尾根筋の登山道を登った。葱平だから雪渓歩きのあとは平らな道かと思ったら、急坂が続く。標高2500mを越えるのでだいぶ息があがった。道脇に咲く花々にしばし癒される。
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白馬山荘が目前に迫ってきた。お花畑の上にそびえる天空の城のようだ。
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山荘に荷物をデポしてすぐに山頂に向かった。白馬岳2932.2m。
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夕刻はスカイレストラン!でジョッキに注がれた生ビールを飲み、夕陽に照らされる北アルプスのスカイラインに見惚れ、そして日本海に沈む夕日を見送った。
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これが山小屋だなんて信じられないよな!

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右端の三角錐が剱岳、たくさんの雪渓を抱く立山連峰、ずっと左の遠くに槍ヶ岳、穂高岳!

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そして、夕日は富山湾、能登半島の向こうの日本海に沈んでいった。

2日目、5:00amの朝食を済ませ白馬山荘を出発。白馬杓子岳、白馬鑓ヶ岳、天狗平を越して、いよいよ不帰の嶮。高度感たっぷりの岩稜をアップダウンし、唐松岳山頂へといたった。唐松岳頂上山荘は後立山連峰屈指の眺望の山小屋。
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白馬岳山頂をバックにお花畑の中で。

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白馬鑓ヶ岳山頂にて。後は白馬岳。

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大好きな花々。ミヤマオダマキ、ウルップソウ。あっ、ライチョウ一家が!
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この写真の中、あかちゃんライチョウを何羽見つけられるかな?

不帰の嶮が迫る。まずは「天狗の大下り」から。一枚スラブ状の岩壁をクサリを頼りに降りる。
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降りた先に不帰の嶮1峰、2峰、3峰が立ちはだかる。
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最難関の2峰北峰頂上にて。

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6時間半の縦走のフィナーレ、唐松岳山頂。今日も眼前に剱岳がその美しい頂を見せていた。
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稜線上に立つ唐松岳山頂山荘を目指す。
今夕も素敵な夕陽が待っていた。残照の北アルプスと不帰の嶮に沈む夕日。
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三日目、朝日を拝す。
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5:30amの朝食を摂り、八方尾根を下山。ゴンドラ、リフト客が登ってこない、まだ人のいない八方池を目指した。
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下山路からは五竜岳、鹿島槍ヶ岳を望むことができた。あっちまで足を伸ばしたかったな。

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八方池は風のためさざ波がたち、鏡の様ではなかったが、白馬三山、不帰の嶮を映し出していた。

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誰もいなかった八方池に、朝一番のゴンドラ・リフトで上がってきた人たちが現れた。この三人組「シュパーーッ」と音をたてて、おいしそうにビールを飲み始めた。まだ朝8時だぜ!

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八方尾根リフト乗り場付近の湿原に咲くニッコウキスゲ。その向こうに白馬三山(左から白馬鑓、杓子、白馬)。右端に見える小屋の壁にはオリンピックの紋章が掲げられている。長野オリンピックスキー滑降のスタートハウスか。

リフト、ゴンドラを乗り継ぎ白馬村へ。さらにJRで松本市に移動し、上高地へと向かった。今回の目的『前穂高岳北尾根登攀』を目指す。上高地の奥、徳澤園に宿をとった。
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by kobayashi-skin-c | 2018-07-25 11:08 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年5月 『北大キャンパス、春のオシドリ』 May 2018 "Mandalin Duck in Hokkaido Univeristy Campus"
「菜種梅雨」と言うのだろうか。今年の北海道のゴールデンウィークの天気はいまいち。天気予報を信じてごろ寝を決め込んでいたら、なんと、快晴の朝を迎えた。なんとも恨めしい。この落ち込んだ心を、北海道大学キャンパスのオシドリ夫婦が慰めてくれた。
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もうすぐ雛も加わるのだろうな。
大都市札幌の一画に広がる自然、繋がる命、永遠に続け。

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by kobayashi-skin-c | 2018-05-04 17:12 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年5月 『北大キャンパス、一斉に咲く花たち』 May 2018 "Full Blossoms in Hokkaido University"

今年の北海道のゴールデンウィークは「菜種梅雨」。肌寒い雨が降ったりやんだり。その寒空の下、なぜか花々はいっせいに開花した。

エゾヤマザクラには個性があり、色をとっても、開花時期をとっても木々ごとに異なっている。

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数は少ないもののソメイヨシノも植えられている。さすが絢爛豪華な花房をつける。

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北海道では梅も桜も同時に開花する。あでやかな紅梅。
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キタコブシ、レンギョウといえば早春の代表花。純白のキタコブシ、鮮やかな黄色のレンギョウが目に眩しい。
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ツツジも咲いた!
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これほど同時に咲くのも珍しい。異常気象なのだろうか。
散り急ぐな、エゾヤマザクラ。
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なんと、初夏の花オオバナノエンレイソウがもう咲いた。
咲き急ぐな、オオバナノエンレイソウ
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by kobayashi-skin-c | 2018-05-04 17:01 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年5月 『大雪旭岳、地獄谷を滑る』 May 2018 "Mt Taisetsu-Asahidake, Ski in Volcano"
今年のGW、細切れにしか晴間がのぞかない。昨年に続き大雪旭岳に登り、地獄谷を滑った。今年の大雪山の雪解けは早く、すでに山肌の大半は黒く土と岩が出ていた。

午前中は雨と霧。姿見の池駅舎出発の時点では、真っ白なガスの中。今日は不肖私が頼りないガイドを務めるため、衣子は不安そうである。感は良いほうであるが、地図は読めない。GPS機能付きのiPhoneが頼りである。
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六合目を過ぎるころから、青空がときおり顔をのぞかせる。

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七合目を過ぎると、夏道の地面が現れ始め、登りラインの雪はどんどん細くなっていった。金庫岩の手前で地獄谷へ降りるラインを見つけ、そこからドロップイン。
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地獄谷の中は素晴らしいザラメ雪でスキー板が滑る、滑る! 噴気孔脇もなんなく滑り抜けた。


スリリングな斜面を滑り降り、イエッイ!
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もう一つ、イエッイ!!

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針葉樹の森の中を滑り抜け、今夜の山宿「杜季」へ。


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ご主人の内藤さんの素晴らしいphoto artに飾られた部屋、Steinway & Sonsのグランドピアノ、そして内藤さん手作りの渓流脇の露天風呂、さらに美味しい夕食が待っている。冒険と安らぎが入り混じった素敵な休日、GWのひとときであった。
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杜季のお部屋の窓から望む旭岳。また花が咲くころに。今年は早いだろうな。




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by kobayashi-skin-c | 2018-05-04 10:27 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年4月 『ニセコ、羊蹄山で春スキー』 April 2018 "Spring Ski in Niseko and Mt Yotei"
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今春は残雪が深い。好天を見計らってニセコ・アンヌプリ、羊蹄山の頂上を狙った。一日目の登山口、宿はニセコ五色温泉。学生時代からなじみの山の湯宿である。
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左下方に五色温泉の建物が見える。学生時代の建物からは大きく改築され、混浴露天風呂も取り壊され随分ときれいになっている。

次第に高度を上げながら、真っ白なニセコ連峰に見入る。風も弱くポカポカ陽気を楽しんだ。
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途中一部でスキーを担いだが、快適にシールで山頂に達した。比羅夫スキー場のリフトは動いており、リフト終点から登ってくる人たちも見えた。
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そして、久々のアンヌプリ北斜面を滑り降りた。誰もいない大斜面を一人占め、いや二人占めだ。
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そして、美しい夕焼けと、温泉と、そして自炊棟での美味しいワインが待っていた。
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二日目、今日も晴天。昨日のこの笑顔に羊蹄山が微笑み返してくれたのだろう。
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真狩登山口はまだまだ深い雪の中。
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快適な山歩き。
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しかし、九合目の避難小屋が見えるころ、私は深刻なガス欠(シャリ切れ)!歩いては止まり、歩いては息を切らし、衣子に置き去りにされた。昨夜のワインの飲みすぎか、あるいは途中ルート取りを間違えてシートラのつぼ足を強いられたせいか、おーーい、衣子さーーーん、待ってくれーー~~
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しかし、ここは現金なもの。外輪山に到着したら、がぜん元気を盛り返した。頂上には見向きもせず、羊蹄山父釜(噴火口)へと滑り込んだ。パウダー!
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我々の前に2本のシュプールが残されていた。先客が二人いたようであるが、今日もまったくの二人占め羊蹄山。ばんざーーーい!!
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外輪山へと登り返し、そしていよいよ羊蹄山大滑降。春山ならではの陽射しを浴びながら存分に楽しんだ。衣子さん、強いね、上手ね。
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山麓では畑の雪おこしが始まっていたが、まだ半分も進んでいない様子だった。残雪が多いのを喜んでばかりもいられない。今年のアスパラは遅れるかな?
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by kobayashi-skin-c | 2018-04-29 13:05 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年3月 『氷と雪の宮殿、上ホロカメットク』 March 2018 "Ice and Snow Palace, Hokkaido"
上ホロカメットク山(かみホロカメットクやま)は、北海道上富良野町・南富良野町・新得町にまたがる標高1,920 mの山。十勝岳と富良野岳の中間にあり、夏は縦走の一環として登られることが多い。安政火口から屹立した岩山で、冬季に氷りついた爆裂火口壁が格好の氷雪クライミングルートを数多く提供する(2016年3月「氷雪の上ホロカメットク」から引用)。

3年連続のクライミングを、AGノマド宮下親分のガイドで、楽しむことができた。楽しむ?

これが上ホロカメットク北西稜。昨年、十勝岳三段山山頂から撮影した。実は昨年、この写真の翌日、上ホロカメットクは吹雪で登頂を諦めた。
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中央の山頂から左下に向かってのびるのが上ホロカメットク北西稜。

今年の大雪・十勝の雪解けは早い。上の写真は4月下旬。今年は3月というのに岩がむき出しになった部分も多かったが、クライミングの朝は気温が下がり、北西稜は素晴らしいアイス状態にあった。

早朝、朝日に向かって安政火口を目指す。
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安政火口の取り付きにて。晴天に雪壁が輝いている。
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雪壁を登る。締まった雪面にアイゼンが音をたてながら刺さる。快感を覚える。
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北西稜の核心が迫る。
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ピッケル、アイゼンが確実に氷を捉え、快適なクライミング。そして何より宮下親分のサポートが心強い。
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氷雪の壁を抜けて稜線上へ。爆風が待ち受けていた。氷と雪の破片が飛び散り、顔に痛い。
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宮下親分、ありがとう。背後に十勝岳山頂がのぞいている。
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上ホロカメットク山頂。
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取り付き地点まで戻って、今日登ったルートを振り返る。美しい。
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感謝、感謝。
宮下親分に、衣子に、
そして包み込み、受け入れてくれた
上ホロカメットクに。

また来よう。

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by kobayashi-skin-c | 2018-04-11 18:57 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年2月 『ドロミテ,トレ・チーメ Tre Cime di Lavaredo, Dolomiti, Italia』
アルプスきっての北壁、岩塔 "Tre Cime di Lavaredo(トレ・チーメ)"がドロミテ、コルチナ・ダンペッツォの北東方向にある。バックカントリースキーで、トレ・チーメ一周に挑んだ。
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3つの岩塔がほぼ垂直に立つ。左端がCima Piccola 2857m、中央がCima Grande 2999m、右がCima Ovest 2973m。Cima Grandeの標高は長らく3003mとされていた。現在も地図によっては3003mと表記されている。わが国の剱岳とまったく同じ数字の変遷を遂げている。「山は高きが故に貴からず」とは言うものの、この素晴らしい山山に対し、岳人は洋の東西を問わず、3000mにこだわったのだろうか。初登は1869年。Cima Grande北壁の初登攀は1933年。エミリオ・コミッチらが3日間をかけて登攀した。


今回のドロミテ、コルチナ・ダンペッツォ行きの半分の目的は、この山を廻るバックカントリー・スキーに挑むことだった。日本から持参したスキーは、バックカントリー用一式を選んだ。だから、ベニスの空港にスキーが届かなかった時には、けっこう落ち込んだ。
 と意気込んではいたものの、現地に着くまでトレ・チーメのバックカントリースキー情報は皆無であった。街のトラベラーズ・インフォーメーションではまったく話しにならなかった。街の散歩中、ふと目にとまったのが、この看板。
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「おお、コルチナ・ダンペッツォにもAGノマドがある」のかと思った。オフィスに入ると、いかにも山屋さんといった風情の人が対応してくれた。"Round Tre Cime, back country ski? OK, OK, perfect!" の二つ返事。このチーフガイドと思しき親分、すぐに携帯電話で仲間のガイドに連絡。「2月18日8:00、ホテルにEdoardoという名のガイドが迎えに行く。いや8:30だ。料金は一人120€、ビーコン、シャベル、プローブは無料でレンタルOK、支払いはツアーが終わってオフィスに来い」との指示、狐につまれたような気持ちであったが、飛び上がるほど嬉しかった。

山小屋三連泊のあと、天気は下り坂。インターネットでみる天気予報は、サイトごとに、一日ごとにコロコロと変わる。結局、17日の夜からちらちらと雪が降り始め、18日の朝も雲が低く垂れ込め雪が降り続いていた。「トレ・チーメが見えない?!」、「パウダースノーか!?」。8:30、ホテル前には20代と思しき好青年が待ち受けていた。"Paulo"と名乗ったか、なんと名乗ったか、"Edoardoが病気で、代わりに今日のガイドを務める"とのこと。Pauloかどうかはっきりしないまま"Paulo"と声を掛け続けたが、帰国してから届いた彼のメールには"Pier"とあった。

彼の車に同乗し、まずはLago Misurinaミズリーナ湖へ向かい、湖畔の駐車場からはスノーモービルに乗り換えてRifugio Auronzoまで。
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そこからスキーにシールを貼って、いよいよトレ・チーメを廻るバックカントリーへ。しかし、「トレ・チーメはどこ?」の状態。雲が低く、霧でもやっている。最初からいきなり吹きさらしの急斜面。おまけに風に吹き飛ばされたのか、下はほとんど氷斜面。スキーがスリップして登りづらい。おまけにPauloの歩調は速く、息切れをしてくる。"Slowly, Paulo"と頼む。しばらくは視界のないまま、左側にあるであろうトレ・チーメの急斜面をトラバース気味に登っていった。ときおり鋭い山の稜線が顔を出す。
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広い雪原を歩くころ、Pauloが "Cima Piccola!"と声を上げた。
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いつの間にか、登山口のトレ・チーメ南面から、Cima Piccolaが立つ東面まで回りこんでいたのだ。霧が抜けてきて、Piccolaの向こうにGrandeも見えるようになってきた。少し急登が続いてからスキーシールをはずして滑走準備。かなりの急斜面だ。東面では思っていた以上の深さの新雪。ヤッホー!と叫びたくなるが、Pauloは「自分が先に滑るが、自分のトレースより左側には入らないように、一人ずつ合図のあとから滑り出すように、雪崩が危ない」の指示を出す。Pauloはたくみにターンして雪を蹴立てる。自分の番、やっぱり雪は重かった。思うようにスキー操作は出来なかった。とにかく「慎重に、慎重に」と自分に言い聞かせる。
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さらに、しばらく滑り降りるとトレ・チーメ北面に出た。なんと、トレ・チーメの全貌が眼前にある。言葉を失った。
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黄色味を帯びたドロマイトの岩壁が垂直に立つ。左側からCima Piccola, Cima Grande, Cima Ovest。アルプス屈指の北壁。

ふたたびシールを貼って歩き始めるが、左側ばかりを見ながら歩き、写真を撮る。Pauloにどんどん遅れるが、Pauloはあまり気にしていない。でも結局のところ、この写真、すべてPauloが撮影して日本に送ってくれたもの。感謝、感謝である。
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西面に回り込み、登山口方向が見えるころ、最大斜度のトラバース斜面にさしかかった。Pauloは急に慎重になって、幾度となく斜面をチェック。トレ・チーメ西面は、風で飛ばされたのか雪は固い氷面にうっすらと乗っかっただけで、すぐに落ちていく。ところどころには岩も露出している。Pauloは "Long walking, but safe. We had better to avoid the traverse" とのこと。もちろん従う。Long walkでも、その分たくさんトレ・チーメを見れるのだから異存はなかった。

もう一度北面に戻り、北西方向に雪原を横切って、深い深い谷に向かって新雪の急斜面を滑り降りた。ここには比較的深いパウダーが待っていた。ちょっと危ない滑りもあったが大満足。
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谷の底に下りてからは長い長いお帰りコース。巨岩がごろごろと転がる沢すじを、岩をぬうように下っていった。そしてトレ・チーメを最後に望むことができる地点で、Pauloが写真を撮ってくれた。トレ・チーメはまた霧にかすんでいた。

"ありがとう、Paulo君、いやPier君"。"ご苦労さん、衣子さん"。
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「やあコルティーナ、君はドロミテの女王だ!」の言葉を胸に刻む。お別れだ。

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by kobayashi-skin-c | 2018-03-08 10:31 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年2月 『イタリア・ドロミテ、食べて飲んで、山小屋の楽しみ』 February 2018 "Mountain Huts in Dolomiti"

「山小屋に泊まった者でしか味わえぬ楽しみ」

-第二弾ー


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この飲み物はスプリッツァ・アペロール。北イタリア定番の食前酒。さっぱりと甘く、切れもよい。何より色がきれいだ。スキーのあとの渇いた喉を潤す(Rifujgio Scoiattoli スコイァトッリ小屋 2225mにて)



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そして、そのあとは赤ワイン。地元産のピノ・ネッロが美味しい。すみません、こんな顔になってしまいます(この写真はコルチナの街のレストラン)。


夕食は「午後7時から」。どこの山小屋でも言われるが、だいたい7時半ごろにずれこむ。イタリアらしい。待つ間は、絵画のように広がる窓の外の景色を眺めながらワイングラスを傾ける(Rifugio Averau アヴェロウ小屋 2416m)。

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Rifugio Averau アヴェロウ小屋 では夕食のメニューまで用意されていた。
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どこの山小屋でも趣向をこらした地元の料理を楽しむことが出来た。写真を見ていても懐かしく、生唾が出てくる、それほど美味しかった。

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ビーフ・カルパッチョ(日本では例のBSE問題で食べられない)と
パルメジャーノチーズ(Rif. Scoiattoli)


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甘いカボチャを包み込んだラヴィオリ(Rif. Scoiattoli)


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地元産キノコがたっぷり入ったショートパスタ(Rif. Scoiattoli)


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右下から時計回りに、赤カブの入ったラヴィオリ(Casunziei)、
ほうれん草を練りこんだニョッキ、トマト味の自家製パスタ(Rif. Lagazuoi)


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カボチャのリゾット、カリカリに焼いたスペック(干し肉)と
バルサミコが乗せられている(コルチナの街のレストラン)


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牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、黄色いのはポレンタ(トウモロコシ粉を
練って蒸したもの)、ワインがすすむ(Rif. Scoiattoli)


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デザートの定番は熱々アップルパイ(ストゥリューデル)。
ドロミテ地方は元来オーストリア・ハンガリー帝国領でドイツ語圏。
第一次世界大戦で戦勝したイタリアが領土とした。今も南チロル地方と
呼ばれ、料理、デザートはチロル風のものがおおい(Rif. Scoiattoli)



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朝ごはんには、こんなに沢山のものが並べられている。写真に入りきらないところには濃厚ヨーグルトやミルク、ゆで卵も並べられていた(Rif. Averau)


さらに、さらにお昼時は、スキーコース脇にある素敵な山小屋で(Rif. Scotoni)

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なんと山小屋の中では、炭火でTボーン・ステーキが焼かれていたが、注文は二人前から、あの堂々と立っているのがそれである。とても食べきれるはずもなく、可愛く炭火焼ソーセージを二人で分けた。飲み物はビールとスプリッツァ!


そしてまた夕暮れ時になると、
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窓の外に帳がおりてくる(ラガツォイ小屋)。


山小屋にはこんなものまで用意されている(Rifugio Scoiattoli スコイァトッリ小屋のHPから引用)。

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でも寒すぎたのか、勇敢な申込者がいなかったのか、風呂桶は閉じられたままだった。水着は持参していたのだが・・・・・
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さても、さても、食べて、飲んで、滑って、飲んで、食べて、・・・、「ひんしゅくもの」ではあるが、しかし、もう少しお付き合いいただきたい。ドロミテ最終日に一番のドラマが待っていたのです。次回の報告をお楽しみに。



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by kobayashi-skin-c | 2018-03-07 16:08 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)