カテゴリ:PHOTO & ESSAY( 209 )
2018年5月 『北大キャンパス、一斉に咲く花たち』 May 2018 "Full Blossoms in Hokkaido University"

今年の北海道のゴールデンウィークは「菜種梅雨」。肌寒い雨が降ったりやんだり。その寒空の下、なぜか花々はいっせいに開花した。

エゾヤマザクラには個性があり、色をとっても、開花時期をとっても木々ごとに異なっている。

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数は少ないもののソメイヨシノも植えられている。さすが絢爛豪華な花房をつける。

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北海道では梅も桜も同時に開花する。あでやかな紅梅。
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キタコブシ、レンギョウといえば早春の代表花。純白のキタコブシ、鮮やかな黄色のレンギョウが目に眩しい。
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ツツジも咲いた!
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これほど同時に咲くのも珍しい。異常気象なのだろうか。
散り急ぐな、エゾヤマザクラ。
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なんと、初夏の花オオバナノエンレイソウがもう咲いた。
咲き急ぐな、オオバナノエンレイソウ
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by kobayashi-skin-c | 2018-05-04 17:01 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年5月 『大雪旭岳、地獄谷を滑る』 May 2018 "Mt Taisetsu-Asahidake, Ski in Volcano"
今年のGW、細切れにしか晴間がのぞかない。昨年に続き大雪旭岳に登り、地獄谷を滑った。今年の大雪山の雪解けは早く、すでに山肌の大半は黒く土と岩が出ていた。

午前中は雨と霧。姿見の池駅舎出発の時点では、真っ白なガスの中。今日は不肖私が頼りないガイドを務めるため、衣子は不安そうである。感は良いほうであるが、地図は読めない。GPS機能付きのiPhoneが頼りである。
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六合目を過ぎるころから、青空がときおり顔をのぞかせる。

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七合目を過ぎると、夏道の地面が現れ始め、登りラインの雪はどんどん細くなっていった。金庫岩の手前で地獄谷へ降りるラインを見つけ、そこからドロップイン。
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地獄谷の中は素晴らしいザラメ雪でスキー板が滑る、滑る! 噴気孔脇もなんなく滑り抜けた。


スリリングな斜面を滑り降り、イエッイ!
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もう一つ、イエッイ!!

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針葉樹の森の中を滑り抜け、今夜の山宿「杜季」へ。


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ご主人の内藤さんの素晴らしいphoto artに飾られた部屋、Steinway & Sonsのグランドピアノ、そして内藤さん手作りの渓流脇の露天風呂、さらに美味しい夕食が待っている。冒険と安らぎが入り混じった素敵な休日、GWのひとときであった。
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杜季のお部屋の窓から望む旭岳。また花が咲くころに。今年は早いだろうな。




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by kobayashi-skin-c | 2018-05-04 10:27 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年4月 『ニセコ、羊蹄山で春スキー』 April 2018 "Spring Ski in Niseko and Mt Yotei"
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今春は残雪が深い。好天を見計らってニセコ・アンヌプリ、羊蹄山の頂上を狙った。一日目の登山口、宿はニセコ五色温泉。学生時代からなじみの山の湯宿である。
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左下方に五色温泉の建物が見える。学生時代の建物からは大きく改築され、混浴露天風呂も取り壊され随分ときれいになっている。

次第に高度を上げながら、真っ白なニセコ連峰に見入る。風も弱くポカポカ陽気を楽しんだ。
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途中一部でスキーを担いだが、快適にシールで山頂に達した。比羅夫スキー場のリフトは動いており、リフト終点から登ってくる人たちも見えた。
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そして、久々のアンヌプリ北斜面を滑り降りた。誰もいない大斜面を一人占め、いや二人占めだ。
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そして、美しい夕焼けと、温泉と、そして自炊棟での美味しいワインが待っていた。
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二日目、今日も晴天。昨日のこの笑顔に羊蹄山が微笑み返してくれたのだろう。
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真狩登山口はまだまだ深い雪の中。
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快適な山歩き。
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しかし、九合目の避難小屋が見えるころ、私は深刻なガス欠(シャリ切れ)!歩いては止まり、歩いては息を切らし、衣子に置き去りにされた。昨夜のワインの飲みすぎか、あるいは途中ルート取りを間違えてシートラのつぼ足を強いられたせいか、おーーい、衣子さーーーん、待ってくれーー~~
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しかし、ここは現金なもの。外輪山に到着したら、がぜん元気を盛り返した。頂上には見向きもせず、羊蹄山父釜(噴火口)へと滑り込んだ。パウダー!
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我々の前に2本のシュプールが残されていた。先客が二人いたようであるが、今日もまったくの二人占め羊蹄山。ばんざーーーい!!
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外輪山へと登り返し、そしていよいよ羊蹄山大滑降。春山ならではの陽射しを浴びながら存分に楽しんだ。衣子さん、強いね、上手ね。
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山麓では畑の雪おこしが始まっていたが、まだ半分も進んでいない様子だった。残雪が多いのを喜んでばかりもいられない。今年のアスパラは遅れるかな?
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by kobayashi-skin-c | 2018-04-29 13:05 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年3月 『氷と雪の宮殿、上ホロカメットク』 March 2018 "Ice and Snow Palace, Hokkaido"
上ホロカメットク山(かみホロカメットクやま)は、北海道上富良野町・南富良野町・新得町にまたがる標高1,920 mの山。十勝岳と富良野岳の中間にあり、夏は縦走の一環として登られることが多い。安政火口から屹立した岩山で、冬季に氷りついた爆裂火口壁が格好の氷雪クライミングルートを数多く提供する(2016年3月「氷雪の上ホロカメットク」から引用)。

3年連続のクライミングを、AGノマド宮下親分のガイドで、楽しむことができた。楽しむ?

これが上ホロカメットク北西稜。昨年、十勝岳三段山山頂から撮影した。実は昨年、この写真の翌日、上ホロカメットクは吹雪で登頂を諦めた。
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中央の山頂から左下に向かってのびるのが上ホロカメットク北西稜。

今年の大雪・十勝の雪解けは早い。上の写真は4月下旬。今年は3月というのに岩がむき出しになった部分も多かったが、クライミングの朝は気温が下がり、北西稜は素晴らしいアイス状態にあった。

早朝、朝日に向かって安政火口を目指す。
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安政火口の取り付きにて。晴天に雪壁が輝いている。
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雪壁を登る。締まった雪面にアイゼンが音をたてながら刺さる。快感を覚える。
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北西稜の核心が迫る。
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ピッケル、アイゼンが確実に氷を捉え、快適なクライミング。そして何より宮下親分のサポートが心強い。
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氷雪の壁を抜けて稜線上へ。爆風が待ち受けていた。氷と雪の破片が飛び散り、顔に痛い。
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宮下親分、ありがとう。背後に十勝岳山頂がのぞいている。
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上ホロカメットク山頂。
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取り付き地点まで戻って、今日登ったルートを振り返る。美しい。
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感謝、感謝。
宮下親分に、衣子に、
そして包み込み、受け入れてくれた
上ホロカメットクに。

また来よう。

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by kobayashi-skin-c | 2018-04-11 18:57 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年2月 『ドロミテ,トレ・チーメ Tre Cime di Lavaredo, Dolomiti, Italia』
アルプスきっての北壁、岩塔 "Tre Cime di Lavaredo(トレ・チーメ)"がドロミテ、コルチナ・ダンペッツォの北東方向にある。バックカントリースキーで、トレ・チーメ一周に挑んだ。
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3つの岩塔がほぼ垂直に立つ。左端がCima Piccola 2857m、中央がCima Grande 2999m、右がCima Ovest 2973m。Cima Grandeの標高は長らく3003mとされていた。現在も地図によっては3003mと表記されている。わが国の剱岳とまったく同じ数字の変遷を遂げている。「山は高きが故に貴からず」とは言うものの、この素晴らしい山山に対し、岳人は洋の東西を問わず、3000mにこだわったのだろうか。初登は1869年。Cima Grande北壁の初登攀は1933年。エミリオ・コミッチらが3日間をかけて登攀した。


今回のドロミテ、コルチナ・ダンペッツォ行きの半分の目的は、この山を廻るバックカントリー・スキーに挑むことだった。日本から持参したスキーは、バックカントリー用一式を選んだ。だから、ベニスの空港にスキーが届かなかった時には、けっこう落ち込んだ。
 と意気込んではいたものの、現地に着くまでトレ・チーメのバックカントリースキー情報は皆無であった。街のトラベラーズ・インフォーメーションではまったく話しにならなかった。街の散歩中、ふと目にとまったのが、この看板。
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「おお、コルチナ・ダンペッツォにもAGノマドがある」のかと思った。オフィスに入ると、いかにも山屋さんといった風情の人が対応してくれた。"Round Tre Cime, back country ski? OK, OK, perfect!" の二つ返事。このチーフガイドと思しき親分、すぐに携帯電話で仲間のガイドに連絡。「2月18日8:00、ホテルにEdoardoという名のガイドが迎えに行く。いや8:30だ。料金は一人120€、ビーコン、シャベル、プローブは無料でレンタルOK、支払いはツアーが終わってオフィスに来い」との指示、狐につまれたような気持ちであったが、飛び上がるほど嬉しかった。

山小屋三連泊のあと、天気は下り坂。インターネットでみる天気予報は、サイトごとに、一日ごとにコロコロと変わる。結局、17日の夜からちらちらと雪が降り始め、18日の朝も雲が低く垂れ込め雪が降り続いていた。「トレ・チーメが見えない?!」、「パウダースノーか!?」。8:30、ホテル前には20代と思しき好青年が待ち受けていた。"Paulo"と名乗ったか、なんと名乗ったか、"Edoardoが病気で、代わりに今日のガイドを務める"とのこと。Pauloかどうかはっきりしないまま"Paulo"と声を掛け続けたが、帰国してから届いた彼のメールには"Pier"とあった。

彼の車に同乗し、まずはLago Misurinaミズリーナ湖へ向かい、湖畔の駐車場からはスノーモービルに乗り換えてRifugio Auronzoまで。
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そこからスキーにシールを貼って、いよいよトレ・チーメを廻るバックカントリーへ。しかし、「トレ・チーメはどこ?」の状態。雲が低く、霧でもやっている。最初からいきなり吹きさらしの急斜面。おまけに風に吹き飛ばされたのか、下はほとんど氷斜面。スキーがスリップして登りづらい。おまけにPauloの歩調は速く、息切れをしてくる。"Slowly, Paulo"と頼む。しばらくは視界のないまま、左側にあるであろうトレ・チーメの急斜面をトラバース気味に登っていった。ときおり鋭い山の稜線が顔を出す。
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広い雪原を歩くころ、Pauloが "Cima Piccola!"と声を上げた。
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いつの間にか、登山口のトレ・チーメ南面から、Cima Piccolaが立つ東面まで回りこんでいたのだ。霧が抜けてきて、Piccolaの向こうにGrandeも見えるようになってきた。少し急登が続いてからスキーシールをはずして滑走準備。かなりの急斜面だ。東面では思っていた以上の深さの新雪。ヤッホー!と叫びたくなるが、Pauloは「自分が先に滑るが、自分のトレースより左側には入らないように、一人ずつ合図のあとから滑り出すように、雪崩が危ない」の指示を出す。Pauloはたくみにターンして雪を蹴立てる。自分の番、やっぱり雪は重かった。思うようにスキー操作は出来なかった。とにかく「慎重に、慎重に」と自分に言い聞かせる。
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さらに、しばらく滑り降りるとトレ・チーメ北面に出た。なんと、トレ・チーメの全貌が眼前にある。言葉を失った。
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黄色味を帯びたドロマイトの岩壁が垂直に立つ。左側からCima Piccola, Cima Grande, Cima Ovest。アルプス屈指の北壁。

ふたたびシールを貼って歩き始めるが、左側ばかりを見ながら歩き、写真を撮る。Pauloにどんどん遅れるが、Pauloはあまり気にしていない。でも結局のところ、この写真、すべてPauloが撮影して日本に送ってくれたもの。感謝、感謝である。
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西面に回り込み、登山口方向が見えるころ、最大斜度のトラバース斜面にさしかかった。Pauloは急に慎重になって、幾度となく斜面をチェック。トレ・チーメ西面は、風で飛ばされたのか雪は固い氷面にうっすらと乗っかっただけで、すぐに落ちていく。ところどころには岩も露出している。Pauloは "Long walking, but safe. We had better to avoid the traverse" とのこと。もちろん従う。Long walkでも、その分たくさんトレ・チーメを見れるのだから異存はなかった。

もう一度北面に戻り、北西方向に雪原を横切って、深い深い谷に向かって新雪の急斜面を滑り降りた。ここには比較的深いパウダーが待っていた。ちょっと危ない滑りもあったが大満足。
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谷の底に下りてからは長い長いお帰りコース。巨岩がごろごろと転がる沢すじを、岩をぬうように下っていった。そしてトレ・チーメを最後に望むことができる地点で、Pauloが写真を撮ってくれた。トレ・チーメはまた霧にかすんでいた。

"ありがとう、Paulo君、いやPier君"。"ご苦労さん、衣子さん"。
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「やあコルティーナ、君はドロミテの女王だ!」の言葉を胸に刻む。お別れだ。

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by kobayashi-skin-c | 2018-03-08 10:31 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年2月 『イタリア・ドロミテ、食べて飲んで、山小屋の楽しみ』 February 2018 "Mountain Huts in Dolomiti"

「山小屋に泊まった者でしか味わえぬ楽しみ」

-第二弾ー


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この飲み物はスプリッツァ・アペロール。北イタリア定番の食前酒。さっぱりと甘く、切れもよい。何より色がきれいだ。スキーのあとの渇いた喉を潤す(Rifujgio Scoiattoli スコイァトッリ小屋 2225mにて)



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そして、そのあとは赤ワイン。地元産のピノ・ネッロが美味しい。すみません、こんな顔になってしまいます(この写真はコルチナの街のレストラン)。


夕食は「午後7時から」。どこの山小屋でも言われるが、だいたい7時半ごろにずれこむ。イタリアらしい。待つ間は、絵画のように広がる窓の外の景色を眺めながらワイングラスを傾ける(Rifugio Averau アヴェロウ小屋 2416m)。

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Rifugio Averau アヴェロウ小屋 では夕食のメニューまで用意されていた。
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どこの山小屋でも趣向をこらした地元の料理を楽しむことが出来た。写真を見ていても懐かしく、生唾が出てくる、それほど美味しかった。

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ビーフ・カルパッチョ(日本では例のBSE問題で食べられない)と
パルメジャーノチーズ(Rif. Scoiattoli)


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甘いカボチャを包み込んだラヴィオリ(Rif. Scoiattoli)


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地元産キノコがたっぷり入ったショートパスタ(Rif. Scoiattoli)


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右下から時計回りに、赤カブの入ったラヴィオリ(Casunziei)、
ほうれん草を練りこんだニョッキ、トマト味の自家製パスタ(Rif. Lagazuoi)


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カボチャのリゾット、カリカリに焼いたスペック(干し肉)と
バルサミコが乗せられている(コルチナの街のレストラン)


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牛ほほ肉の赤ワイン煮込み、黄色いのはポレンタ(トウモロコシ粉を
練って蒸したもの)、ワインがすすむ(Rif. Scoiattoli)


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デザートの定番は熱々アップルパイ(ストゥリューデル)。
ドロミテ地方は元来オーストリア・ハンガリー帝国領でドイツ語圏。
第一次世界大戦で戦勝したイタリアが領土とした。今も南チロル地方と
呼ばれ、料理、デザートはチロル風のものがおおい(Rif. Scoiattoli)



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朝ごはんには、こんなに沢山のものが並べられている。写真に入りきらないところには濃厚ヨーグルトやミルク、ゆで卵も並べられていた(Rif. Averau)


さらに、さらにお昼時は、スキーコース脇にある素敵な山小屋で(Rif. Scotoni)

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なんと山小屋の中では、炭火でTボーン・ステーキが焼かれていたが、注文は二人前から、あの堂々と立っているのがそれである。とても食べきれるはずもなく、可愛く炭火焼ソーセージを二人で分けた。飲み物はビールとスプリッツァ!


そしてまた夕暮れ時になると、
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窓の外に帳がおりてくる(ラガツォイ小屋)。


山小屋にはこんなものまで用意されている(Rifugio Scoiattoli スコイァトッリ小屋のHPから引用)。

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でも寒すぎたのか、勇敢な申込者がいなかったのか、風呂桶は閉じられたままだった。水着は持参していたのだが・・・・・
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さても、さても、食べて、飲んで、滑って、飲んで、食べて、・・・、「ひんしゅくもの」ではあるが、しかし、もう少しお付き合いいただきたい。ドロミテ最終日に一番のドラマが待っていたのです。次回の報告をお楽しみに。



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by kobayashi-skin-c | 2018-03-07 16:08 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年2月 『イタリア・ドロミテ - バラの伝承 -』 February 2018 "Enrosadira, Dolomiti in Italy"
「山上には、登った者でしか味わえぬ世界がある。」
と言うにはおこがましい。今回のスキー行ではリフト、ロープウェイが山の上まで連れて行ってくれたのだから。「山小屋に泊まった者でしか味わえぬ世界」と言いなおそう。
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昼に見たドロミテの姿は、夕刻大きくその化粧を変える。この夕映えが「バラの伝承、エンロサディラ」。山小屋についてホッと一息をついたころ、刻々と山肌が色を変えていく。


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夕陽に照らされるRifugio Lagazuoi(ラガツォイ小屋)2752m


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こんな可愛い夕映えもあった。
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こんなかっこいい!夕映えもあった。感激のひととき。
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そして朝には、再び昇る太陽が壮大なショーを繰り広げる。
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朝日に照らされるRifugio Lagazuoi(ラガツォイ小屋)


そして誰もいない、リフトもロープウェイも動いていない、まっさらなゲレンデを滑り降りる。
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山小屋に泊まった者だけが味わえる「至福の時」。
まだまだ山小屋の魅力は尽きない。続編を乞うご期待。

バラの伝承 ー エンロサディラ ー
【しばしば夕暮れ時の数秒間、ドロミテの山頂は素晴らしいバラ色に染まります。これは、Enrosadiraと呼ばれる現象で、その「バラ色になる」を意味する言葉通り、ドロミテ特有の鉱物質を含む岩壁が、日没とともにピンク色を帯び、そして徐々に紫色に変わっていきます。また、古くからある伝承には、小人たちが住む魔法の王国の話があります。この王国を治めるラウリン王は、ドロミテ・カテナッチョ山にバラが一面に咲き誇るたいへん美しい庭を持っていました。人の良いラウリン王には、ラディーナという名の美しい娘がいました。ある日、ラテマル山の王子は、荒涼とした未開の土地に咲く見事なバラに興味を持ち、ラウリン王の王国に踏み入りました。そこでラディーナ姫を見た王子は激しい恋に落ち、彼女をさらってラテマル山に連れ帰り、妻にすることにしました。娘がいなくなってうちひしがれたラウリン王は、王国の場所を教えることとなったバラの花を呪い、昼も夜も二度と咲かないように命じました。しかし、夕暮れ時のことは忘れていました。これが、現在でもなおその時間にドロミテの山でEnrosadiraが見られることとなったのです。(コルチナ・ダンペッツォガイドブック、日本語版から引用)】

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by kobayashi-skin-c | 2018-03-04 05:46 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年2月 『アルプスを滑る、ドロミテ、コルチナ・ダンペッツォ』February 2018 "Ski in Dolomiti"

「やぁ、コルティーナ、君はドロミテの女王だ!」(ドロミテ街道のトンネルの壁に書かれてあった第一次世界大戦の無名イタリア戦士の銘)


私もドロミテに恋をしてしまった。
2013年に初めて訪れて、そして2014年に再訪。美しい岩壁の山々、白く輝く雪、緑濃い針葉樹の森、長大なスキースロープ、素敵な山小屋、すべてが私を魅了した。しかし、2014年のドロミテでは、訪れる予定であったコルチナ・ダンペッツォを雪崩のため断念せざるを得なかった。20182月、そのコルチナ・ダンペッツォを目指した。そして再びドロミテの山々に抱かれた。

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コルチナ・ダンペッツォまでは、新千歳空港から羽田へ、羽田からロンドン・ヒースロー空港経由でイタリア・ベニス空港へ、そしてバスでコルチナ・ダンペッツォへと至る
27時間の旅。疲れた、そして、さらにベニス空港では預けていたスキーが届かなかった。スキーは一便遅れで到着するが、コルチナ・ダンペッツォへの配達は明後日になる見込みとのこと。この見込みを信じていいものかどうか、そこが問題である。一気に盛り下がる。

なんとか気を取り直してスキー・ストック・ブーツ一式をレンタルすることとした。そして、晴天のドロミテが私たちを迎えてくれた。コルチナ・ダンペッツォの街を囲む3つのスキー場、ファローリア、クリスタッロ、トファーナを滑った。
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コルチナ・ダンペッツォの名を聞いて、トニー・ザイラー、猪谷千春の名を思い出す人は、もうかなりお歳の方かも知れない。1956年冬のオリンピックがこの地で開催され、トニー・ザイラーはスキー滑降、大回転、回転で三冠王に輝いた。そして猪谷千春は日本人として初の冬のオリンピックメダリストとなった。そんな由縁もある街だ。
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コルチナ・ダンペッツォの街を眼下に、ここは滑降コースの一部。



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ヨーロッパでは2月にスキーバケーションという休暇制度があり、多くの人々がスキーリゾートに集う。家族連れが多く、子供達はみなスキースクールに入ってスキーを学んでいる。ときには子供レーシングチームもいて、猛烈なスピードで滑り降りている。全員がヘルメットをかぶっている。


ドロミテ全域には12のスキーエリアがあり、450基のリフト、ロープウェイ、スキーコース全長は1200kmという。コルチナ・ダンペッツォはその12のエリアの一つで、38のリフト、120kmに及ぶスキーコースが含まれる。コースの整備は素晴らしく、またリフト、ロープウェイ、スキーバスを乗り継ぐと、異なるエリアへの移動も可能となる。まさにスキー天国!
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ロープウェイは目も眩むような岩壁を急角度で上る。
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ロープウェイ駅に貼られていたポスター。
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なんともユーモラスで、また心強い。こんなに楽しい乗り物も活躍している。
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今回のドロミテでは、三泊四日で山小屋に泊まりながらスキーを楽しむことが出来た。まさに天国。山小屋に泊まった者だけに与えられる特権が、朝一番。誰もいない、まだリフトもロープウェイも動いていない、グルーミングされたばかりのゲレンデを独り占めだ。
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思わず万歳!後ろに聳えるのは5 Torri、英語で言うとfive towerの意味だが、イタリア語では "Cinque Torri" 、チンクエ・トッリと発音する。なんだか恥ずかしい。


滑る、滑る、とにかく滑る。オフピステにもおいしそうな新雪斜面が広がる。しかし、北海道に比べると降雪量は圧倒的に少なく、この新雪もいつ積もったものやら、固く、重かった。
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リフトで上るたびに、スキーで滑るたびに、山の景観がどんどん変わる。森林限界から針葉樹の森の中に入るころ、素敵な山小屋が現れたり、青空を見上げながらのんびりと緩斜面を滑ったり、飽きることがない。
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今日一日やったね。そして夜は素敵な山小屋が待つ。
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山小屋に泊まった者でしか味わうことができない世界が、そこには待っている。

次回の報告を乞うご期待。





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by kobayashi-skin-c | 2018-03-03 05:07 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年1月『行く年、来る年、雪山に遊ぶ』 January 2018 "The Snow Season Has Come"
2018年、雪山シーズンが始まった。今年は気温が低く、雪も深く、スキーコンディションは最高!

2017年暮、大雪黒岳にて。ノマドYOUさん、宮下親分の案内で、黒岳山頂からパウダースノーの斜面を大滑降。
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年が明けて、初夢は大雪旭岳で。夢から覚めると窓の外は白銀の世界。ノマド宮下親分と旭岳バックカントリーへ。去年はここで頬をー15℃の強風に叩かれて凍傷を負った。今年も寒いが絶好のパウダー。
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そして、札幌近郊の山々も深い深いパウダーに覆われている。宮下親分いわく『危うく溺れ死ぬかと思った』ワオーーーッ!
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「ああ、楽しかった!」と洩らすと、宮下親分から「危ないですね、もうそれは粉中毒ですよ!」と。山があり、雪があり、そして仲間がいる。やめられそうもない。それにしても、写真で自分と衣子のスキーを比べると、差が歴然。衣子のスキーは軽々と雪の上を浮くように滑っているが、私のそれは突っ込み過ぎ、力が入り過ぎ!危ない、危ない。

写真を撮影していただいたノマド宮下親分、オダッチ、YOUさん、ミレー札幌林さん、まことに有難うございました。



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by kobayashi-skin-c | 2018-01-25 18:31 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年1月『新年、明けましておめでとうございます』 January 2018 "A Happy New Year"
2018年、新年明けましておめでとうございます。元旦の朝は望むことが出来ませんでしたが、1月2日の朝、素晴らしい初日の出を迎えました。本年も、このブログをとおして皆さまと、皮膚の健康のこと、素晴らしい大自然、時事の話題などで繋がってまいりたいと思います。診療の場ではお話しできないことなど、画面からですが、皆さまにお伝えしてまいります。
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日高山脈の右端から朝日が昇る。襟裳岬の近辺だろうか。


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朝日に照らされる新雪は白銀に輝く。凛とした空気も素晴らしい。
冴えわたる札幌の冬の景色。


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by kobayashi-skin-c | 2018-01-25 17:57 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)