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2019年8月29,30,31日の診療
8月29日(木)、30日(金)、31日(土)は、
小林 仁本院院長、有田 賢本院副院長、小林衣子8・3プラザ副院長が、乾癬学会に参加するため不在です。
このため8・3プラザは30日(金曜日)、31日(土曜日)は休診です。
また本院の診療も手薄となっているため、他の日の受診をお願いいたします。
ご迷惑をおかけいたします。申し訳ございません。

by kobayashi-skin-c | 2019-08-20 21:46 | お知らせ | Comments(0)
2019年3月教室 『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』
ブログへの掲載が遅れ申し訳ございませんでした。2019年3月教室は副院長の有田先生が『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』と題して、小林皮膚科クリニックで昨年5月から始めたデュピクセント治療の効果、状況についてお話ししました。

デュピクセント治療については昨年の2018年4月教室『新しいアトピー性皮膚炎の治療薬:デュピクセント』に詳しく出ていますので参照してください。

デュピクセントは、画期的なアトピー性皮膚炎の治療薬です。
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アトピー性皮膚炎がどのように起こるのか、そのメカニズムが明らかになるにつれて、一番のキーポイントとなるIL4/13をピンポイントに抑えると、アトピー性皮膚炎の症状が劇的に改善することが明らかにされました。
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このIL4/13をピンポイントで抑えるのが、モノクローナル抗体製剤:デュピクセントです。
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次のような患者さんが、デュピクセント治療を受けることができる使用基準となります。
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開発試験データでは、治療開始して間もなくから湿疹、かゆみが著明に改善することが示されました。
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小林皮膚科クリニックではデュピクセント治療を発売後間もなくから開始し、
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のアトピー性皮膚炎の方たちがデュピクセント治療をお受けになっています。その効果は、
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では、いったいデュピクセント治療はいつまで続けなければならないのか、現時点でまだ明確な答えは出ていませんが、少しずつ間隔をあけていくことは可能なようです。間隔をあけながら、デュピクセント治療に頼らなくても、アトピー性皮膚炎をコントロールすることが可能となることを見つけていくことが期待されます。
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一番多い副作用は、治療開始して間もなく現れる結膜炎です。みんなに現れるわけではありませんが、
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以上、3月の健康教室で有田副院長が解説した内容について、掲載いたしました。


1月末で42名だった治療患者数も現在は70名を越えています。高額にもかかわらず多くの患者さんがデュピクセント治療を希望されるのは、従来の標準治療だけではとてもつらい思いをされていたアトピー性皮膚炎患者さんが多かったからではないでしょうか。科学、医学の発展が大きく寄与した結果に違いありません。しかしながら、高額の医療費の問題など、社会学、人文学の寄与もこれから期待されます。みんなが、平等に幸せになれるよう。

6月からは、デュピクセントの在宅注射が可能になり、3ヵ月分の注射を処方できるようになりました。病院、クリニックに通院する回数が少なくなると共に、高額療養費制度を利用することができるので、自己負担額を減らすことができます。医療費の面でデュピクセント治療を諦めていた方たちにも、若干ですが、朗報となるのではないでしょうか。高額療養費制度についても、ぜひお知りになってください。

by kobayashi-skin-c | 2019-08-06 20:26 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2019年7月『天空が友達 -北アルプス後立山連峰縦走-』July 2019 "On the Skyline, Trekking of North Japan Alps"
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2019年7月、海の日の連休をつかって北アルプス後立山連峰に向かった。下界は梅雨空、山は天上の世界。稜線上で「天空の友達」となった。


昨年7月、マッターホルン訓練のため、白馬岳から不帰の嶮を越えて唐松岳へ、八方尾根から下山し、そして前穂高岳北稜へと向かった。今回はその八方尾根を登り返し、唐松岳から五竜岳へ、そして八峰キレットを越えて鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、そして針ノ木岳、針ノ木雪渓を下山する三泊四日の、二年がかりで後立山連峰を縦走する欲張りな計画を立てた。
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昨年の出発点、白馬大雪渓。

約1年の時を経て、縦走再開!
しかし今年の梅雨はだらだらと本州を覆い続け、天気予報はずっと雨、雨、雨。霧雨の中、八方尾根を出発した。

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出発点に近い黒菱平。ガスの中。


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唐松岳に着いたころガスが上がる。


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しかし、またすぐにガスの中。唐松岳山荘を過ぎると一気に岩場に。難所の牛首を登る。ガスの中では「道迷い」が一番危険。慎重に岩に記されたペンキ印を視認しながら登る。
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この慎重さ。


五竜山荘は私たち二人を含めて6人のみであった。難コースであり、この天候でみんな敬遠したのだろう。しかし私たち二人には五竜山荘にどうしても来たい理由があった。
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その理由がこれ。「山が好き 酒が好き」! このTシャツに憧れていた。五竜山荘限定販売。



二日目の朝、小屋の外に出て、「万歳!」
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私たちは雲海の上にいた。下界は梅雨、天上の世界。
いざいざ、五竜岳見参!!
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五竜岳山頂にて。誰もいない。

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五竜岳を越えた先は、岩場の連続、厳しい峰々。八峰キレット、鹿島槍ヶ岳を目指す。午前中は晴天に恵まれたが午後になるとガスが昇ってきた。この日は午後から雨、落雷も予報されていた。早めに行動を終えることとした。
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霧の中に忽然と現れたキレット小屋、稜線鞍部に貼りつくように建てられている。天候が崩れる前に着いてホッと一安心。
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ところが、
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山小屋開きをしてから丸々2週間、悪天候続きでまだ一度もヘリコプターの荷揚げができないとのこと、スタッフ三人の食料もままならないらしい。二日前、善光寺まいりをしていたとき、「食事の提供はできません、キャンセルするなら今のうちです、アルコール類はたっぷりあります」との電話連絡を受けていたので、私たちはノープローブレム!お酒大歓迎!!
しかもこの日は私たち以外誰も予約がないとのこと。小屋を二人占め。
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(夕方6時ごろになってから予約なしの縦走の男性が一人。ルール違反だね)。



翌朝も快晴!ヤッホー!!小屋の脇からすぐに八峰キレットの核心部に入っていった。岩壁に咲く高山植物がきれいだった。
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いきなり岩壁のへつり。天気が良くてよかった。こんな所で足を滑らせたら・・・・


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少し足場の良いところで眺め渡すと、いままで歩いてきた峰々、稜線がくっきりと青空の中にそそり立つ。たなびく雲の上に頭を出すのが五竜岳。男らしい山だ。
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そして、八峰キレットの核心部。すっぱりと両側が切り立つ。
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こちらが信州側。Vの字になった鞍部の向こうに奈落のような黒部側の絶壁が待つ。


キレットを越えた向こうには鹿島槍ヶ岳の双耳峰。まだまだ気の抜けない岩場の登りが連続する。
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青空の下、「天空の友達」になった気分。
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友達にライチョウも加わった。うれしい、たのしい。
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ヤッホーー!!
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ついに鹿島槍ヶ岳北峰に登頂。緊張感に溢れた素晴らしいコースだった。晴天がなによりだ。この奇跡に感謝!
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指差す方向に、鹿島槍ヶ岳南峰、そして北アルプスの峰々。遠くには槍ヶ岳、穂高連峰を見晴らすことができた。
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振り返ると、歩いてきた五竜岳からの稜線、遠くには白馬岳も視認できる。一年がかりの縦走だ。
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そして鹿島槍ヶ岳の南峰に登り、さらに爺ヶ岳を経て、稜線漫歩を楽しみながら種池山荘へと至った。
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爺ヶ岳を歩いているころ、長野県山岳パトロール員から「今日も午後から天気が崩れ落雷予想が出ています、早めに山小屋に入ったほうが無難です。この先の種池小屋には美味しいピザもあるし、生ビールもありますよ」、と大変親切に教えていただいた。ほんとうは、種池山荘を越えてその向こうの新越小屋まで行き、そして明日針ノ木岳を目指すつもりだったのだが、「そうか、天気が崩れるのだったら」、「そうか、疲れているし」、「そうか、生ビールとピザがあるのだったら」、「ここまでにしておこう」と即決した。どれが本音だったのか??? かくして、
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縦走最終日、かろうじて晴間が広がる種池山荘からの眺めをあとにして、扇沢へと下山した。
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鹿島槍ヶ岳と朝日

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種池山荘と、その向こうに立山連峰・剱岳の大展望が広がる。

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左に立山連峰、右に剱岳。あの稜線をたどったのは、いつのことだったろう。


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種池山荘の前に広がるコバイケイソウの群落。奥に針ノ木岳、針ノ木雪渓が見える。


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さようなら、ありがとう。




天空の友達、第2編、「天空に咲くお花たち」


キヌガサソウ(湿ったところに咲く、種池の周辺で群落をみつけた)
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今回一番目立っていたのが、コイワカガミ
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チングルマ、やっぱりこれは北海道だな
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サンカヨウ(今回認識した、香りも素晴らしい)
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青の饗宴、左からオヤマノエンドウ、ウルップソウ、オダマキ
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オダマキ
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ウルップソウ、厳しい環境の中だからこそ美しいのかな
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やはりこれ、高山植物の女王コマクサ
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山を歩く楽しみの一つが、山の花々、生き物たちに出会えること。今回もたくさんの花々に囲まれ、ライチョウにも出会い、心を和まされた。今年の異常ともいえる長梅雨にやきもきしましたが、山上では青空に出会うことができた。いつまでもこの自然の美しさが保たれることを切に祈る。

by kobayashi-skin-c | 2019-08-02 12:30 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)