大雪山、そしてオンネトー・阿寒で過ごした紅葉の山から、札幌近郊の山々へと紅葉を追った。
毎年恒例の八剣山、豊平峡温泉。
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by kobayashi-skin-c
| 2022-12-28 16:26
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1993年に始まった乾癬の会豊富温泉湯治ツアーは、今年でなんと30回目となります。そして私はなんと第1回目からずっと参加し続けてきました(2014年、ヒマラヤ、エヴェレストに行くため不参加😅)。 コロナ禍は私たちの暮らしのさまざまな場面に大きな影を落としています。マスク生活はいつまで続くのでしょうか. ![]() ![]() ![]() ![]() 宿に着いてからはそそくさとまず入浴、そして待望の夕食となりますが、入浴後のビールは格別です!ところが今年の待望の夕食は、例年と違いラップにくるまれた仕出し弁当風。タコしゃぶもお刺身もありません。ちょっとがっかりでした。これも「コロナ」の影響だったのでしょうか。 夕食後は「ふれあいセンター」でふたたび入浴。ツアー参加者以外の常連の方にも出くわしました。入浴後は「個別相談会」。有田先生と私で担当しました。今年は美容相談もお受けしましたよ。私の得意分野ではなく冷汗たらたらの答弁でした😅 2日目の朝は早くから入浴で始まります。今年は残念ながらふれあいセンターでの早朝入浴は用意されていませんでした。やはり元湯であるふれあいセンター湯治用浴槽の朝一番、油が濃くて良いのですが。そう言えば、この数年、油が少なくなりました。かつての朝一番風呂はこんな感じでした(2017年第25回ツアー)。 ![]() 朝食後は豊富温泉自然観察館で学習懇談会。30回目のツアーのため「豊富温泉が、なぜ効くか」と題して小生が講義を行いました。豊富温泉が乾癬にもアトピー性皮膚炎にもよく効くことは実証済みですが、今までは豊富の泉質、サロベツの自然環境、仲間との交流など直感的印象からの効能でしたが、医学的、科学的に説明することができるようになり、小生にはたいへん感慨深い講義となりました。講義の内容はこの「陽だまり」の別記事をお読みください(ブログ「皮膚の健康教室」に掲載されています)。 学習懇談会のあとの昼食は、豊富温泉湯治ツアー名物のジンギスカン。たくさんの美味しいお肉、おにぎりをほおばりながら楽しいひと時を過ごしました。 ![]() 2日目の午後は、観光組と湯治組に分かれ、観光組は温泉閣ホテルの上坂社長さんが運転するバスで、豊富町大規模草地、宗谷岬、稚咲内海岸、サロベツ原野を巡りました。この日の天気は申し分なく、地平線まで広がる大規模草地の広大さに驚き、宗谷岬からは水平線上にサハリン(樺太)を望むことができました。稚咲内海岸では利尻に沈む夕日を見送りながら、最果ての旅情を味わいました。写真をご覧ください。一生の宝物となる思い出です。 ![]() ![]() ![]() ![]()
夕食の後は30回記念の懇親会でした。豊富町の河田町長さんにもご参加いただき、今までのお礼の気持ちを込めて感謝状をお贈りしました。ここまでツアーを続けてこられたのは、乾癬の会役員各位の熱意、そして豊富町のご理解のたまものと思います。小生にまでも感謝状が手渡され、熱いものが込み上げてきました。ありがとうございます。 ![]() ![]() 式典後はいろんなゲームが準備され、豪華賞品、景品を巡って熱い戦いが繰り広げられました。戦いの結果、女神は美女に微笑んだようです。 3日目、朝。もう別れの日です。昨日の天気とは打って変わって冷たい雨が降っていました。温泉閣ホテルの玄関前で恒例の集合写真を今年も写すことができました。また来年もみんなで元気に集まることができるよう祈らずにはいられません。またお会いしましょう。稲葉会長さん、小林三兄弟(章夫さん、進さん、小生)、菅野さんご苦労さまでした。 ![]() #
by kobayashi-skin-c
| 2022-12-28 13:19
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相談医 小林 仁(小林皮膚科クリニック)
はじめに 昨年の湯治ツアーはコロナ禍のため、残念ながら中止となってしまいました。その第29回湯治ツアーの学習懇談会の講演として「乾癬は豊富温泉で何故良くなるか」を行う予定でした。陽だまり85号でその講演要旨を掲載いたしました。 本日の第30回目の節目の湯治ツアー学習懇談会には、ぜひ皆さまに直接聞いていただきたくて「豊富温泉が、なぜ効くか」をお話ししたいと思います。この一年間で新たな情報も加わりましたのでお聞きください。
乾癬の新薬Vtama Vtamaは、今年5月に米国で発売になった乾癬に特化された新しい外用薬です。その成分は「タピナロフ」。効果については、インターネットに次のような写真が掲載されています。 ![]() ![]() ![]() ![]() 12週間で左の乾癬が右の皮膚のように、症状がほとんど消えています。いままで使われていたステロイドとも活性型ビタミンⅮ3とも全く違った外用薬です。米国での試験結果について、これもインターネットからの情報ですが、効果、副作用について次のようにまとめられています。 ![]() 英語の資料なのですこし分かりづらいかもしれませんが、340人を対象としたPSOARING1試験、343人を対象としたPSOARING2試験ともに、VTAMAはプラセボのクリームに対し明らかに高い効果を示しました。ほとんど~完全に乾癬が消えた人の割合は、PSOARING1試験で36%、PSOARING2試験で40%でした。 ![]() 副作用の頻度が高いように感じますが、軽微なものです。プラセボに比べ明らかに多いのが「Folliculitis(毛包炎、ふきでもの)」20%、続いて「Contact dermatitis(かぶれ)」7%、「Headache(頭痛)」4%、「Pruritus(かゆみ)」3%でした。 わが国でもこの新しい外用薬の試験が、乾癬患者さん、アトピー性皮膚炎患者さんを対象に行われ、小林皮膚科クリニックも参加しました。乾癬とアトピー性皮膚炎の患者さんともに、たいへん優れた効果を確認することができました。現在結果の解析中なので詳しくは述べられませんが、近いうちに市販されることは間違いないと思います。ご期待ください。
芳香族炭化水素 さて、この商品名VTAMA、一般名タピナロフとはいったいどんな薬なのでしょうか。陽だまり85号で概略はお話ししましたが、タピナロフはステロイドでもなくビタミンD3でもなく「芳香族炭化水素」の一つです。 ![]() 芳香族炭化水素は自然界に多く存在します。豊富温泉の油分にも含まれています。自然界だけではなく、人間の体の中でも食事の栄養成分が形を変えて芳香族炭化水素となります。その他にもいろんな用途で化学的に作られています。人間の体が芳香族炭化水素に触れると、私たちの細胞には芳香族炭化水素受容体があり、細胞・体の働きに変化が生じます。体の恒常性維持や、免疫力を高めるなど体の防御のために働きます。 ![]() 芳香族炭化水素が人体に及ぼす影響は良いことばかりではなく、芳香族炭化水素の種類によっては毒(カネミ油症、免疫抑制など)となったり、発がん物質の一つとなったります。 VTAMA(タピナロフ)は昆虫の殻から見つけ出された芳香族炭化水素の一つです。現在までの研究により、乾癬で起こっている免疫の暴走(IL17など過剰なサイトカイン産生)、活性酸素ストレスの亢進、皮膚バリア機能の低下を改善することが分かり、乾癬の改善につながると考えられます。 ![]()
豊富温泉とタピナロフ、芳香族炭化水素 ここまでの説明で、皆さまお分かりいただけましたでしょうか。豊富温泉で湯治すると乾癬も、アトピー性皮膚炎もカサカサや赤みがとれ、元の皮膚に戻っていきます。豊富温泉の油分に含まれる芳香族炭化水素(タール成分)が抗炎症作用を発揮しているのですね。もう一つ、これは私自身も経験することですが、豊富温泉で湯治した後は肌がつるつるになります。油を塗るからだけではなく、芳香族炭化水素(タール成分)が皮膚バリアの機能を回復させているからなのですね。豊富温泉で湯治するとタピナロフと同じ効果が得られていたのです。納得でした。 もう一つ、タピナロフの副作用として挙げられていた「毛包炎」。長く豊富温泉で湯治された方は経験されたと思います。顔などにニキビのようなものが現れます。また時には豊富温泉につかるとかゆくなるという方がいます。これもタピナロフと同じ副作用です。 30年前、第1回目の湯治ツアーで私は豊富温泉に出会いました。その時のことは忘れられません。それ以来抱き続けていた「どうして豊富温泉はこんなに効くのだろう?」という30年に及ぶ私の疑問は、タピナロフからの情報を得て、少なくとも私の頭の中では「そうなんだ。だから豊富温泉は効くのだ!」と、氷解したのです。すごく嬉しくなりました。 ![]() さらに豊富温泉効果について科学的に証明したいのですが、なかなか一筋縄ではいきません。でも恐らく、きっといつの日か解明されることでしょう。30年間お世話になった豊富の皆さま、30年間湯治ツアーを続けてこられた乾癬の会の皆さま、30年間毎年みんなと一緒にツアーに参加した私。まぶたに浮かぶたくさんの光景を思い浮かべながら、大好きなこの歌を歌いたいと思います。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() #
by kobayashi-skin-c
| 2022-12-25 17:06
| 「皮膚の健康教室」抄録
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広大な北海道の大地、その東部に阿寒摩周国立公園がある。そのもっとも神秘的な場所が「オンネトー」。アイヌの言葉で「年老いた沼」の意。今年もまた秋深いオンネトーを訪れた。
オンネトーは雌阿寒岳の巨大噴火により川が堰き止められてできた湖。雌阿寒岳は登山道がある日本の活火山の中でもっとも迫力ある山だと、私は感じている。針葉樹と苔の森を通り抜け、荒々しい噴火口上の山頂に到る。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() #
by kobayashi-skin-c
| 2022-10-17 08:16
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札幌から車で1時間余り、支笏湖はいつ行っても心が弾む。その岸辺から特別の場所へ「苔の回廊」へ。苔の回廊を抜けると 風不死岳山頂へと続く山道に出る。山頂からの眺望は何度来てもSpectacular! 山に湖に感謝。
![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 風不死岳はなかなか手強い山。岩場が多く急坂が続く。
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by kobayashi-skin-c
| 2022-10-07 07:14
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