2018年2月 『イタリア・ドロミテ - バラの伝承 -』 February 2018 "Enrosadira, Dolomiti in Italy"
「山上には、登った者でしか味わえぬ世界がある。」
と言うにはおこがましい。今回のスキー行ではリフト、ロープウェイが山の上まで連れて行ってくれたのだから。「山小屋に泊まった者でしか味わえぬ世界」と言いなおそう。
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昼に見たドロミテの姿は、夕刻大きくその化粧を変える。この夕映えが「バラの伝承、エンロサディラ」。山小屋についてホッと一息をついたころ、刻々と山肌が色を変えていく。


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夕陽に照らされるRifugio Lagazuoi(ラガツォイ小屋)2752m


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こんな可愛い夕映えもあった。
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こんなかっこいい!夕映えもあった。感激のひととき。
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そして朝には、再び昇る太陽が壮大なショーを繰り広げる。
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朝日に照らされるRifugio Lagazuoi(ラガツォイ小屋)


そして誰もいない、リフトもロープウェイも動いていない、まっさらなゲレンデを滑り降りる。
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山小屋に泊まった者だけが味わえる「至福の時」。
まだまだ山小屋の魅力は尽きない。続編を乞うご期待。

バラの伝承 ー エンロサディラ ー
【しばしば夕暮れ時の数秒間、ドロミテの山頂は素晴らしいバラ色に染まります。これは、Enrosadiraと呼ばれる現象で、その「バラ色になる」を意味する言葉通り、ドロミテ特有の鉱物質を含む岩壁が、日没とともにピンク色を帯び、そして徐々に紫色に変わっていきます。また、古くからある伝承には、小人たちが住む魔法の王国の話があります。この王国を治めるラウリン王は、ドロミテ・カテナッチョ山にバラが一面に咲き誇るたいへん美しい庭を持っていました。人の良いラウリン王には、ラディーナという名の美しい娘がいました。ある日、ラテマル山の王子は、荒涼とした未開の土地に咲く見事なバラに興味を持ち、ラウリン王の王国に踏み入りました。そこでラディーナ姫を見た王子は激しい恋に落ち、彼女をさらってラテマル山に連れ帰り、妻にすることにしました。娘がいなくなってうちひしがれたラウリン王は、王国の場所を教えることとなったバラの花を呪い、昼も夜も二度と咲かないように命じました。しかし、夕暮れ時のことは忘れていました。これが、現在でもなおその時間にドロミテの山でEnrosadiraが見られることとなったのです。(コルチナ・ダンペッツォガイドブック、日本語版から引用)】

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# by kobayashi-skin-c | 2018-03-04 05:46 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年2月 『アルプスを滑る、ドロミテ、コルチナ・ダンペッツォ』February 2018 "Ski in Dolomiti"

「やぁ、コルティーナ、君はドロミテの女王だ!」(ドロミテ街道のトンネルの壁に書かれてあった第一次世界大戦の無名イタリア戦士の銘)


私もドロミテに恋をしてしまった。
2013年に初めて訪れて、そして2014年に再訪。美しい岩壁の山々、白く輝く雪、緑濃い針葉樹の森、長大なスキースロープ、素敵な山小屋、すべてが私を魅了した。しかし、2014年のドロミテでは、訪れる予定であったコルチナ・ダンペッツォを雪崩のため断念せざるを得なかった。20182月、そのコルチナ・ダンペッツォを目指した。そして再びドロミテの山々に抱かれた。

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コルチナ・ダンペッツォまでは、新千歳空港から羽田へ、羽田からロンドン・ヒースロー空港経由でイタリア・ベニス空港へ、そしてバスでコルチナ・ダンペッツォへと至る
27時間の旅。疲れた、そして、さらにベニス空港では預けていたスキーが届かなかった。スキーは一便遅れで到着するが、コルチナ・ダンペッツォへの配達は明後日になる見込みとのこと。この見込みを信じていいものかどうか、そこが問題である。一気に盛り下がる。

なんとか気を取り直してスキー・ストック・ブーツ一式をレンタルすることとした。そして、晴天のドロミテが私たちを迎えてくれた。コルチナ・ダンペッツォの街を囲む3つのスキー場、ファローリア、クリスタッロ、トファーナを滑った。
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コルチナ・ダンペッツォの名を聞いて、トニー・ザイラー、猪谷千春の名を思い出す人は、もうかなりお歳の方かも知れない。1956年冬のオリンピックがこの地で開催され、トニー・ザイラーはスキー滑降、大回転、回転で三冠王に輝いた。そして猪谷千春は日本人として初の冬のオリンピックメダリストとなった。そんな由縁もある街だ。
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コルチナ・ダンペッツォの街を眼下に、ここは滑降コースの一部。



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ヨーロッパでは2月にスキーバケーションという休暇制度があり、多くの人々がスキーリゾートに集う。家族連れが多く、子供達はみなスキースクールに入ってスキーを学んでいる。ときには子供レーシングチームもいて、猛烈なスピードで滑り降りている。全員がヘルメットをかぶっている。


ドロミテ全域には12のスキーエリアがあり、450基のリフト、ロープウェイ、スキーコース全長は1200kmという。コルチナ・ダンペッツォはその12のエリアの一つで、38のリフト、120kmに及ぶスキーコースが含まれる。コースの整備は素晴らしく、またリフト、ロープウェイ、スキーバスを乗り継ぐと、異なるエリアへの移動も可能となる。まさにスキー天国!
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ロープウェイは目も眩むような岩壁を急角度で上る。
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ロープウェイ駅に貼られていたポスター。
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なんともユーモラスで、また心強い。こんなに楽しい乗り物も活躍している。
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今回のドロミテでは、三泊四日で山小屋に泊まりながらスキーを楽しむことが出来た。まさに天国。山小屋に泊まった者だけに与えられる特権が、朝一番。誰もいない、まだリフトもロープウェイも動いていない、グルーミングされたばかりのゲレンデを独り占めだ。
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思わず万歳!後ろに聳えるのは5 Torri、英語で言うとfive towerの意味だが、イタリア語では "Cinque Torri" 、チンクエ・トッリと発音する。なんだか恥ずかしい。


滑る、滑る、とにかく滑る。オフピステにもおいしそうな新雪斜面が広がる。しかし、北海道に比べると降雪量は圧倒的に少なく、この新雪もいつ積もったものやら、固く、重かった。
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リフトで上るたびに、スキーで滑るたびに、山の景観がどんどん変わる。森林限界から針葉樹の森の中に入るころ、素敵な山小屋が現れたり、青空を見上げながらのんびりと緩斜面を滑ったり、飽きることがない。
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今日一日やったね。そして夜は素敵な山小屋が待つ。
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山小屋に泊まった者でしか味わうことができない世界が、そこには待っている。

次回の報告を乞うご期待。





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# by kobayashi-skin-c | 2018-03-03 05:07 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年1月『行く年、来る年、雪山に遊ぶ』 January 2018 "The Snow Season Has Come"
2018年、雪山シーズンが始まった。今年は気温が低く、雪も深く、スキーコンディションは最高!

2017年暮、大雪黒岳にて。ノマドYOUさん、宮下親分の案内で、黒岳山頂からパウダースノーの斜面を大滑降。
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年が明けて、初夢は大雪旭岳で。夢から覚めると窓の外は白銀の世界。ノマド宮下親分と旭岳バックカントリーへ。去年はここで頬をー15℃の強風に叩かれて凍傷を負った。今年も寒いが絶好のパウダー。
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そして、札幌近郊の山々も深い深いパウダーに覆われている。宮下親分いわく『危うく溺れ死ぬかと思った』ワオーーーッ!
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「ああ、楽しかった!」と洩らすと、宮下親分から「危ないですね、もうそれは粉中毒ですよ!」と。山があり、雪があり、そして仲間がいる。やめられそうもない。それにしても、写真で自分と衣子のスキーを比べると、差が歴然。衣子のスキーは軽々と雪の上を浮くように滑っているが、私のそれは突っ込み過ぎ、力が入り過ぎ!危ない、危ない。

写真を撮影していただいたノマド宮下親分、オダッチ、YOUさん、ミレー札幌林さん、まことに有難うございました。



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# by kobayashi-skin-c | 2018-01-25 18:31 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2018年1月『新年、明けましておめでとうございます』 January 2018 "A Happy New Year"
2018年、新年明けましておめでとうございます。元旦の朝は望むことが出来ませんでしたが、1月2日の朝、素晴らしい初日の出を迎えました。本年も、このブログをとおして皆さまと、皮膚の健康のこと、素晴らしい大自然、時事の話題などで繋がってまいりたいと思います。診療の場ではお話しできないことなど、画面からですが、皆さまにお伝えしてまいります。
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日高山脈の右端から朝日が昇る。襟裳岬の近辺だろうか。


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朝日に照らされる新雪は白銀に輝く。凛とした空気も素晴らしい。
冴えわたる札幌の冬の景色。


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# by kobayashi-skin-c | 2018-01-25 17:57 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2017年10月29日 『世界乾癬デー』 October 29, 2017 "World Psoriasis Day"
10月29日は『世界乾癬デー World Psoriasis Day』。

乾癬は皮膚表面に現れる慢性の非伝染性疾患であり、世界の人口の約2%(1億2500万人)の人が持つものです。皮膚の変化に加え、強いかゆみがあったり、皮膚以外に関節の痛みを伴うことがあります。体の表面に現れるがゆえに、乾癬患者は周りの人々からの誤解や偏見を受けることが多く、心の痛みも抱えています。

IFPA(国際乾癬患者会連合)の提唱により始まったのが『世界乾癬デー World Psoriasis Day』です。全世界で乾癬 Psoriasisの声を上げ、乾癬の仲間たちが絆を確かめ合うとともに、社会に向かって乾癬の認知を呼びかけることが目的です。

今年の『世界乾癬デー World Psoriasis Day』では、日本各地においてさまざまな催し、呼びかけが行われました。北海道でも新聞一面に啓発記事が掲載され、乾癬の会が函館で学習懇談会を開催しました。

10月29日北海道新聞朝刊
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函館「ハリストス正教会(ガンガン寺)」
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乾癬学習懇談会 2017 in 函館『世界乾癬デー、いい皮膚の日に呼応して』
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函館中央病院皮膚科 保科大地先生の講演
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函館山に集まった乾癬の仲間たち、「Inspire Japan」のTシャツを着て。
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「Inspire Japan!」また来年に向かって進んでいこう!
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# by kobayashi-skin-c | 2018-01-23 06:52 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)