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2019年10月 『北海道の秋、10月 その1』 October 2019 "The Autumn of Hokkaido, October #1"
大雪山、日高山脈には勝てないが、札幌近郊にも楽しい山が多い。その近郊の山々が紅葉に染まり始めた。まずは 風不死岳、楓沢。

支笏湖を取り囲む外輪山の一つが 風不死岳。支笏湖の眺望はここの山頂が随一である。 風不死岳の麓には原生林が広がり、その一角に楓沢がある。その昔「苔の洞門」と呼ばれる素晴らしい苔の回廊があった。しかし沢の崩落が著しく、長らく閉鎖されたままである。その「苔の洞門」と同じような神秘的な苔の回廊が「楓沢」。緑の苔と紅葉が目にまばゆかった。
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まず「一の回廊」。ここから2時間半、苔の沢をつめることとなる。
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ふかふかのみずみずしい苔が、あらあらしくごつごつした崖を包む。そっとしておかないとはかなく消えそうな、そんな自然の造形である。「二の回廊」で素敵な秋の贈り物を見つけた。山葡萄、酸っぱく濃厚な味、ワインにしたいな。
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なかなかワイルドな道が続く。「三の回廊」へ。
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そして、木々の葉が色づき、葉を落とし始め、山頂へといたった。
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山頂は風と霧。支笏湖の眺望は得られなかったが、楓沢の神秘的な美しさに大きな感動をもらった。はかなく、もろい、この自然を子供たちに伝えたい。



手稲山。明治45年北海道大学恵迪寮歌「都ぞ弥生」二番にこう謳われている。
「豊かに稔れる石狩の野に 雁(かりがね)遥々(はるばる)沈みてゆけば

羊群声なく牧舎に帰り 手稲の嶺(いただき)黄昏(たそがれ)こめぬ

雄々しく聳ゆる楡の梢 打振る野分(のわき)に破壊(はゑ)の葉音の

さやめく甍(いらか)に久遠(くをん)の光り

おごそかに 北極星を仰ぐ哉」

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手稲山の標高はたかだか1023mだが、北海道大学の農場から仰ぎ見る手稲山は堂々としている。山頂付近に林立するテレビアンテナが無粋でいけない。手稲山は春、夏、秋、冬と素晴らしい。この秋、ガレ場の紅葉がきれいだった。
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山頂からの眺望も素敵である。小樽から石狩へ、そして雄冬岬にいたる海岸線、増毛の山々、晴れたときは大雪山まで見晴らすことができる。今夏の北アルプス五竜小屋のTシャツを着てポーズ!

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道端に見かけた紅梅??「ツリバナ」の赤い実でした。



10月中旬、旭川市で開かれた講演会に出席する機会が与えられた。長年の知己であるカリフォルニア大学皮膚科教授Jon Koo先生の講演会である。せっかく旭川まで足を伸ばしたのだから、十勝岳の麓の紅葉を観に出かけた。

Koo先生とはもう30年来の友人。20年前には、サンフランシスコのご自宅に1週間滞在し、Koo先生が主任の乾癬治療センターで学ばせていただいた。
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講演会の翌日、旭川から十勝岳吹上温泉にある白銀荘に移動。
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「白銀荘」は私の大好きな登山者用の山小屋。上富良野町営の自炊宿泊施設であるが、とにかく風呂が素晴らしい。ここの露天風呂には「すごく熱い」「熱い」「少し熱い」「ぬるい」の4段階の岩風呂が上から連なっており、私の好きな「ぬるい」だと1時間でもゆっくりとしていられる。星空を仰ぎ見ながらふやけていた。
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白銀荘を出発する時、管理人さんから「山に登るならアイゼン、ピッケルの冬山装備が必要だよ」と釘を刺された。私たち二人とも夏靴、軽装。衣子にいたってはハイキングシューズだった。まあ「麓の紅葉を観に行こう」と誘ったのだから。さすがに雪を被っているのを見て、山用長靴に履き替えてもらって、やっぱり十勝岳に登ることとした。1ヶ月前に登った主峰旭岳をはじめ大雪の山々は真っ白!

大正火口を越えると登山道はすっかり雪に覆われ、長靴にして良かったなあ、と思ったが、頂上が近づくと雪は氷に変わり、ゴロゴロの岩はすべてツルツルに氷結していた。これは、アイゼン、ピッケルだは!
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頂上標識には「えびのしっぽ」!! 冷たい風が吹き、3分ととどまらないで下山した。
下山後、望岳台登山口から十勝岳を振り返り、青空と、白い雪、吹き上がる噴煙、そして赤や黄色の紅葉に見惚れ、登頂の歓びとともに、充実感に浸った。衣子さんの赤も綺麗である。「長靴でよく頑張りました!」
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下山後、美瑛の「白髭の滝」、「青い池」、「美瑛の丘」を訪ねた。観光客が多かった。
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続いて札幌近郊の八剣山(観音岩山)。私たち二人の秋の紅葉定番スポット。昨年の今頃、私たちが下山した後、女性が頂上から転落して死亡した、八剣山は危ない山です。
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「おーーい衣子さん、気を付けて!」
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山頂は標高4988m?

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下山後、豊平峡ダムまで足を伸ばして紅葉を楽しみました。
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どうして、こんなにも紅葉に心を奪われるのでしょうか。若いころは見向いてもいなかったような気もするのですが・・・・・・・・

さらに北海道の紅葉が続きます。

# by kobayashi-skin-c | 2019-12-05 17:59 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2019年9月 『北海道の秋、9月』 September 2019 "The Autumn of Hokkaido, September"
北海道の秋は早い、そして速い。
あっという間に過ぎ去り、いつの間にか雪に覆われる。
今年も師走となり、あわてて秋を振り返った。

齢とともに時の過ぎ行きが早まり、残りの時間がどんどんと狭まる。秋の色がなおいっそう愛おしい。

今年も大雪山から秋が始まった。
9月11日、12日、旭岳温泉のなじみの宿「杜季」に泊まり、旭岳からお鉢、裾合平を巡った。「杜季」のお風呂、お食事、そしてグランドピアノが素晴らしい。
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旭岳山頂はガスで何も見えなかったが、お鉢まで足を伸ばすと、あの大雪山の紅葉の襞模様が待っていた。

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真っ先に紅葉する「チングルマ」


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「杜季」のご主人手作りの露天風呂。素晴らしい、ちと熱いが。

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昭和初期に建てられたこの建物では、雪の博士中谷宇吉郎先生が雪の結晶の観察を行った。宮様もご宿泊されたとのこと。




続いて1週間後、層雲峡から黒岳へ、そしてふたたびお鉢まで足を伸ばし、北鎮岳へ登った。今年の紅葉は夏が暑すぎたせいか紅の鮮やかさに欠けるように思ったが、それでも「日本一」の紅葉であることは間違いない、と思う。
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黒岳からお鉢へと向かう途中の雲の平で鮮やかな「ウラシマツツジ」、「チングルマ」の紅葉に見惚れる。向こうに北海岳の頂き。
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黒岳山頂からは強風に煽られた。
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北鎮岳山頂は爆風!この風に乗って霰、雪が舞ってきた。黒岳避難小屋に泊まることも考えていたが、下山、日帰りとした。翌朝のニュースでは黒岳避難小屋には15㌢の雪が積もったとのこと。




さらに、10日後。今度は大雪銀泉台から赤岳へと向かった。大雪山の紅葉のフィナーレ、雪と紅葉のデュエット。
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登山口の銀泉台が紅葉の真っ盛り、錦模様。登るにつれ雪が現れる。


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紅葉の名所「第三雪渓」のナナカマドはすでに葉を落とし、雪が雪渓を覆うようになる。



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第三雪渓の上からはアイゼンを装着した。



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赤岳山頂から望む大雪山の峰々。左、雲をかぶるのが2週間前に登った旭岳。右、真っ白ななだらかな山が10日前に登った北鎮岳。山はもう冬。

日本で一番早い大雪山の紅葉は、しだいに麓へと下り、そして街へと降りてくる。(『北海道の紅葉、10月』に続く)


# by kobayashi-skin-c | 2019-12-05 16:18 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
10月1日からの消費税改定、診療報酬改定について

消費税が10%へ増税となりましたが、皆さまが支払う医療費にはもともと消費税が課税されておりません。年度途中での異例の診療報酬(医療費)改定もありますが(初診料・再診料で1020円の値上げ)、今回も薬剤費の値下げが図られており、おおむね皆さまが支払う医療費は減る傾向です。

消費税増税に伴って「カード決済のポイント還元」、「プレミアム付商品券」のサービスが始まりますが、医療費には消費税が課税されませんので、これらのサービスはありません。小林皮膚科クリニックではひきつづき現金のみのお支払いとさせていただきます。
# by kobayashi-skin-c | 2019-09-29 11:15 | お知らせ | Comments(0)
2019年3月教室 『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』
ブログへの掲載が遅れ申し訳ございませんでした。2019年3月教室は副院長の有田先生が『アトピー性皮膚炎治療薬デュピクセントの使用経験』と題して、小林皮膚科クリニックで昨年5月から始めたデュピクセント治療の効果、状況についてお話ししました。

デュピクセント治療については昨年の2018年4月教室『新しいアトピー性皮膚炎の治療薬:デュピクセント』に詳しく出ていますので参照してください。

デュピクセントは、画期的なアトピー性皮膚炎の治療薬です。
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アトピー性皮膚炎がどのように起こるのか、そのメカニズムが明らかになるにつれて、一番のキーポイントとなるIL4/13をピンポイントに抑えると、アトピー性皮膚炎の症状が劇的に改善することが明らかにされました。
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このIL4/13をピンポイントで抑えるのが、モノクローナル抗体製剤:デュピクセントです。
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次のような患者さんが、デュピクセント治療を受けることができる使用基準となります。
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開発試験データでは、治療開始して間もなくから湿疹、かゆみが著明に改善することが示されました。
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小林皮膚科クリニックではデュピクセント治療を発売後間もなくから開始し、
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のアトピー性皮膚炎の方たちがデュピクセント治療をお受けになっています。その効果は、
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では、いったいデュピクセント治療はいつまで続けなければならないのか、現時点でまだ明確な答えは出ていませんが、少しずつ間隔をあけていくことは可能なようです。間隔をあけながら、デュピクセント治療に頼らなくても、アトピー性皮膚炎をコントロールすることが可能となることを見つけていくことが期待されます。
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一番多い副作用は、治療開始して間もなく現れる結膜炎です。みんなに現れるわけではありませんが、
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以上、3月の健康教室で有田副院長が解説した内容について、掲載いたしました。


1月末で42名だった治療患者数も現在は70名を越えています。高額にもかかわらず多くの患者さんがデュピクセント治療を希望されるのは、従来の標準治療だけではとてもつらい思いをされていたアトピー性皮膚炎患者さんが多かったからではないでしょうか。科学、医学の発展が大きく寄与した結果に違いありません。しかしながら、高額の医療費の問題など、社会学、人文学の寄与もこれから期待されます。みんなが、平等に幸せになれるよう。

6月からは、デュピクセントの在宅注射が可能になり、3ヵ月分の注射を処方できるようになりました。病院、クリニックに通院する回数が少なくなると共に、高額療養費制度を利用することができるので、自己負担額を減らすことができます。医療費の面でデュピクセント治療を諦めていた方たちにも、若干ですが、朗報となるのではないでしょうか。高額療養費制度についても、ぜひお知りになってください。

# by kobayashi-skin-c | 2019-08-06 20:26 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2019年7月『天空が友達 -北アルプス後立山連峰縦走-』July 2019 "On the Skyline, Trekking of North Japan Alps"
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2019年7月、海の日の連休をつかって北アルプス後立山連峰に向かった。下界は梅雨空、山は天上の世界。稜線上で「天空の友達」となった。


昨年7月、マッターホルン訓練のため、白馬岳から不帰の嶮を越えて唐松岳へ、八方尾根から下山し、そして前穂高岳北稜へと向かった。今回はその八方尾根を登り返し、唐松岳から五竜岳へ、そして八峰キレットを越えて鹿島槍ヶ岳、爺ヶ岳、そして針ノ木岳、針ノ木雪渓を下山する三泊四日の、二年がかりで後立山連峰を縦走する欲張りな計画を立てた。
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昨年の出発点、白馬大雪渓。

約1年の時を経て、縦走再開!
しかし今年の梅雨はだらだらと本州を覆い続け、天気予報はずっと雨、雨、雨。霧雨の中、八方尾根を出発した。

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出発点に近い黒菱平。ガスの中。


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唐松岳に着いたころガスが上がる。


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しかし、またすぐにガスの中。唐松岳山荘を過ぎると一気に岩場に。難所の牛首を登る。ガスの中では「道迷い」が一番危険。慎重に岩に記されたペンキ印を視認しながら登る。
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この慎重さ。


五竜山荘は私たち二人を含めて6人のみであった。難コースであり、この天候でみんな敬遠したのだろう。しかし私たち二人には五竜山荘にどうしても来たい理由があった。
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その理由がこれ。「山が好き 酒が好き」! このTシャツに憧れていた。五竜山荘限定販売。



二日目の朝、小屋の外に出て、「万歳!」
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私たちは雲海の上にいた。下界は梅雨、天上の世界。
いざいざ、五竜岳見参!!
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五竜岳山頂にて。誰もいない。

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五竜岳を越えた先は、岩場の連続、厳しい峰々。八峰キレット、鹿島槍ヶ岳を目指す。午前中は晴天に恵まれたが午後になるとガスが昇ってきた。この日は午後から雨、落雷も予報されていた。早めに行動を終えることとした。
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霧の中に忽然と現れたキレット小屋、稜線鞍部に貼りつくように建てられている。天候が崩れる前に着いてホッと一安心。
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ところが、
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山小屋開きをしてから丸々2週間、悪天候続きでまだ一度もヘリコプターの荷揚げができないとのこと、スタッフ三人の食料もままならないらしい。二日前、善光寺まいりをしていたとき、「食事の提供はできません、キャンセルするなら今のうちです、アルコール類はたっぷりあります」との電話連絡を受けていたので、私たちはノープローブレム!お酒大歓迎!!
しかもこの日は私たち以外誰も予約がないとのこと。小屋を二人占め。
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(夕方6時ごろになってから予約なしの縦走の男性が一人。ルール違反だね)。



翌朝も快晴!ヤッホー!!小屋の脇からすぐに八峰キレットの核心部に入っていった。岩壁に咲く高山植物がきれいだった。
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いきなり岩壁のへつり。天気が良くてよかった。こんな所で足を滑らせたら・・・・


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少し足場の良いところで眺め渡すと、いままで歩いてきた峰々、稜線がくっきりと青空の中にそそり立つ。たなびく雲の上に頭を出すのが五竜岳。男らしい山だ。
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そして、八峰キレットの核心部。すっぱりと両側が切り立つ。
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こちらが信州側。Vの字になった鞍部の向こうに奈落のような黒部側の絶壁が待つ。


キレットを越えた向こうには鹿島槍ヶ岳の双耳峰。まだまだ気の抜けない岩場の登りが連続する。
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青空の下、「天空の友達」になった気分。
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友達にライチョウも加わった。うれしい、たのしい。
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ヤッホーー!!
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ついに鹿島槍ヶ岳北峰に登頂。緊張感に溢れた素晴らしいコースだった。晴天がなによりだ。この奇跡に感謝!
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指差す方向に、鹿島槍ヶ岳南峰、そして北アルプスの峰々。遠くには槍ヶ岳、穂高連峰を見晴らすことができた。
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振り返ると、歩いてきた五竜岳からの稜線、遠くには白馬岳も視認できる。一年がかりの縦走だ。
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そして鹿島槍ヶ岳の南峰に登り、さらに爺ヶ岳を経て、稜線漫歩を楽しみながら種池山荘へと至った。
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爺ヶ岳を歩いているころ、長野県山岳パトロール員から「今日も午後から天気が崩れ落雷予想が出ています、早めに山小屋に入ったほうが無難です。この先の種池小屋には美味しいピザもあるし、生ビールもありますよ」、と大変親切に教えていただいた。ほんとうは、種池山荘を越えてその向こうの新越小屋まで行き、そして明日針ノ木岳を目指すつもりだったのだが、「そうか、天気が崩れるのだったら」、「そうか、疲れているし」、「そうか、生ビールとピザがあるのだったら」、「ここまでにしておこう」と即決した。どれが本音だったのか??? かくして、
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縦走最終日、かろうじて晴間が広がる種池山荘からの眺めをあとにして、扇沢へと下山した。
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鹿島槍ヶ岳と朝日

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種池山荘と、その向こうに立山連峰・剱岳の大展望が広がる。

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左に立山連峰、右に剱岳。あの稜線をたどったのは、いつのことだったろう。


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種池山荘の前に広がるコバイケイソウの群落。奥に針ノ木岳、針ノ木雪渓が見える。


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さようなら、ありがとう。




天空の友達、第2編、「天空に咲くお花たち」


キヌガサソウ(湿ったところに咲く、種池の周辺で群落をみつけた)
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今回一番目立っていたのが、コイワカガミ
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チングルマ、やっぱりこれは北海道だな
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サンカヨウ(今回認識した、香りも素晴らしい)
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青の饗宴、左からオヤマノエンドウ、ウルップソウ、オダマキ
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オダマキ
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ウルップソウ、厳しい環境の中だからこそ美しいのかな
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やはりこれ、高山植物の女王コマクサ
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山を歩く楽しみの一つが、山の花々、生き物たちに出会えること。今回もたくさんの花々に囲まれ、ライチョウにも出会い、心を和まされた。今年の異常ともいえる長梅雨にやきもきしましたが、山上では青空に出会うことができた。いつまでもこの自然の美しさが保たれることを切に祈る。

# by kobayashi-skin-c | 2019-08-02 12:30 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)