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2023年9月,10月 『悲惨、山の紅葉』 September, October 2023 "Miserable Autumn Color in the Mountains"
今年の夏は異常に暑かった。
札幌では、8月23日に1876年以降の観測史上最高気温、36.3℃を記録。さらに連続真夏日日数、最多真夏日数、最多夏日数、と異常な暑さ続きでした。

山の紅葉が遅れることは十分に予測できましたが、ここまで悲惨とは。

9月15日、大雪山旭岳。例年ですと、日本で一番早い紅葉が旭岳から始まるのですが、
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姿見の池

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鏡池、まったく紅葉していません!

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裾合平のチングルマはくすんだ赤い色を見せるだけ

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ウラシマツツジがわずかに赤く染まっていました。



9月21日、大雪山黒岳。天気は申し分なく、テント場では霜柱ができるほど冷え込んだのですが。

夕焼けの黒岳避難小屋キャンプサイト
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雲の平の一番の紅葉ポイントでも、くすんだ紅葉でした。冬枯れと紅葉のミックス模様。ウラジロナナカマドはほぼすべて紅葉の前に枯葉となっていました。
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それにしても驚いたのは、北海沢の大雪渓がすっかり姿を消していたこと。「地球温暖化」は忍び寄るどころか、走り来る!
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初夏の北海沢。登山道はすっかり雪の下(2014年7月23日)


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2004年9月15日、北海沢の万年雪


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去年の秋は、かろうじて万年雪として残る(昨年9月21日)


そして今年。雪渓はすっかり消滅!
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この現象は今年だけの異常ではないように感じます。昔見た燃えるような紅葉がこの数年間見られていません。

2006年9月23日の大雪山雲の平、今年の9月21日とまったく同じポイントで撮影しています。
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あの頃はクロマメノキの実も豊富でした。本当は国立公園の実を採ってはいけません!


10月4日、近場の樽前山にまだ早いと思いつつも登りました。予期したとおり紅葉はまったくありませんでした。むしろ枯葉が多く見られました。
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ちなみに次の2枚の写真は2010年10月10日に撮影したもの。
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それでもしつこく10月11日、大雪山愛山渓から松仙園、沼ノ平へと入りました。というのも10月3日大雪山系では初冠雪が観察され、裾野の紅葉が進んでいる様子だったからです。それと山頂が雪に覆われるころ、登山口までの道路の多くが冬季閉鎖となります。愛山渓も10月12日から閉鎖されることとなっていました。つまりこの日が、今年最後の入山日。山の中では誰一人会いませんでした。

しかし、やっと出会いました、大雪山の紅葉、そして山の雪とのコラボレーション。「すごい」、「きれい」の言葉しかありませんでした。
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松仙園と沼ノ平の紅葉に癒され、幸せな気持ちでしたが、同時に、自然はこんなにも脆いものなのかと悲しさを感じました。気象統計でも平均気温の上昇が急激であることが明らかです。ほんの小さなことでも二酸化炭素排出削減ができるよう、現代生活に浸り切りの私たちですが頑張りたいと思います。

# by kobayashi-skin-c | 2023-11-08 10:13 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2023年9月 『函館散歩、そして俱多楽湖で水遊び』 September 2023 "Walking in Hakodate & Canoeing in Lake Kuttara"
函館でどうしても食べたかったお店の予約が取れた。
昨年一度お訪ねしてすっかりファンに。函館の町も好きだし、ロングドライブもいとわず、一路南下。途中、俱多楽湖に寄りカヌー。
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俱多楽湖は日本で一番丸く、二番目に透明度の高いカルデラ湖。
その透き通ったエメラルド色!



函館八幡坂から港を望む
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ハリストス正教会(ガンガン寺)
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ご夫婦で営まれる小さなレストラン
地元の食材を大切にし、なにより料理に心がこもっている
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函館産ワインも数多くそろえられています
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ほんとに感謝しかありません。シェフに、生産者の方々に、そして命をくれた食べ物に。ごちそうさまでした。

# by kobayashi-skin-c | 2023-11-07 12:53 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2023年8月 『一度はやってみたかったこと、その2、青春18きっぷ』 August 2023 "What I wanna do once in my life ②"
「やってみたいとずっと思っていること」ってありませんか?
まったく手が届かないことを思い続けても仕方ありませんが、チャレンジできそうなこと!
私にとっては、まだ体が動くときに、今しかない「やってみたいこと」。

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その2.「青春18きっぷ」

またまた「なーーんだ、そんなことか」とお叱りを受けそうですが、私にとって「青春18きっぷ」は憧れでした。私は俗に言われる「鉄ちゃん」(熱狂的鉄道ファン)ではありませんが、子供時代から鉄道・汽車が好きでした。小学生の頃は、家のすぐそばを走っていた山陽本線の特急列車をよく見て列車名をすべて言えるほどでした。中学生、高校生になってからも、日がな一日「時刻表」のページをめくりながら、旅の夢を膨らませていました。広島生まれ、育ちの私が北海道大学へ進学した大きな理由に、この「旅好き、鉄道ファン」、そして「遠いところに行ってみたい」という憧れがあったと思います。大学に入学した1970年当時、飛行機は高価で便数も少なく高嶺の花でした。北海道ではまだSL(蒸気機関車)が走っていた時代です。そうそう、青函トンネルはまだ開通しておらず、連絡船で北海道は本州と結ばれていました。札幌⇔広島間、寄り道をしながら国鉄列車で休みごとに旅をしました。青函連絡船からは泳ぐイルカの姿に感動したり、日本海側を青森から大阪まで直通で結ぶ「急行北国」では、お尻を痛くしながら日本海を眺め続け、青森・上野間の「急行十和田」では立ちっぱなしということもありました。夜行列車では真っ暗な中、遠くにポツンぽつんと家々の灯りが流れ、カーーンカーーンと鳴る踏切の音が去っていきます。懐かしい昭和の思い出です。

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「青春18きっぷ」は1982年(昭和57年)、若者向けに国鉄から発売開始となりました(上の切符はWikipediaから引用)。この時私はもうすでに大学を卒業し、医師として研究者として働いていました。広島へ帰省することもなく、本州で開催される会議、研究会への出席にはもっぱら飛行機を使うようになっていました。家庭も持ち子供ができ、旅の夢を忘れていましたが、退職した今、・・・・・「青春18きっぷ」の実現です。


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そう!「青春18きっぷ」に年齢制限はありません。条件は、「若い心を持っている」こと、そして乗車できるのは「普通列車と快速列車のみ」。

富士山登頂後、下山には御殿場口を選び、JR御殿場駅からまずは沼津駅へ出発です。とても嬉しかった!富士山は雲に隠れて見えませんでしたが、窓側の席に陣取り、流れゆく景色を眺めました。鈍行列車の旅、これが本当の旅、なのです、私にとって。 今、日本では新幹線網が全国に張り巡らされ、ずいぶんと便利になりました。けれども、便利さと旅情は相反します。新幹線は移動の手段として便利かもしれません。でもあっという間に景色が後ろへ飛んでいき、おまけにトンネルだらけ。ことに山陽・九州新幹線はモグラ新幹線とも呼ばれており、旅情からは遠くかけ離れている、と思うのであります。

沼津から興津へ、そして浜松へ、・・・・・・・。青春18きっぷは夜の12時まで目いっぱい使うこともできますが、5本の鈍行・快速列車を乗り継ぎこの日は姫路どまりとしました。

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この間、困ったことが一つ起こりました。御殿場駅に売店はあったのですが、美味しそうな弁当がなく、途中の乗り継ぎ駅で買うこととしました。ところが沼津駅でも、興津駅でも、ホームには自販機しかないのです。さらに自販機にビールがありません!さあ、困った。酒飲みにお茶とか、ジュースは汽車の旅に無縁です。空腹と喉の渇きに耐えなければなりませんでした。浜松駅での乗り換え時間、ホームとホームを結ぶ陸橋の上に売店を見つけたとき、なんと嬉しかったことでしょう。

姫路で下車したのには、富士山での寝不足、疲労を癒したかったこと、そして私はまだ姫路城を見たことがなかったことがありました。駅の近くにある温泉付きのビジネスホテルを見つけ、一風呂浴びて真っ先に姫路城に出かけました。ライトアップされた美しい白鷺城が迎えてくれました。この日の歩いた距離24.2km、40,582歩、高低差3,400m。総移動距離は500㎞!
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翌朝には、青空の姫路城が迎えてくれました。
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今日の「青春18きっぷ」は故郷広島まで。姫路からは、赤穂線、山陽本線、呉線とローカル線を乗り継ぎました。呉線は子供のころ父親の里帰りの時によく利用していました。瀬戸内海の海岸線を走る風光明媚な路線です。トンネルが多く、SL時代にはトンネルに汽車が入るたび、大急ぎで窓を下ろしていたことを思い出します。
  
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55歳は若返ったような楽しい旅でした。
青春18きっぷは、これで2枚を使いました。あと3枚残っています。
『一度はやってみたかったこと、その2、青春18きっぷ』はまだ続きます。



『一度はやってみたかったこと、その2の続き、二人!の青春18きっぷ』

広島では衣子と合流して「二人の青春18きっぷ」。

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広島から岩国へ、そして下関。呆れる衣子を口説きながら、下関、門司を訪ねることとしました。幸いなことに、下関にはかねてから訪ねてみたかった「高津」というレストランがあり、美味しい餌のお蔭で実現です。

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下関では壇ノ浦古戦場、唐戸市場を訪ね、関門トンネルを通ってレトロな町門司へも足を延ばしました。初めての下関、門司には歴史と文化の匂いがあふれ、とても気に入りました。
源義経と平知盛の像が立つ壇ノ浦古戦場、後ろは関門大橋。

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唐戸市場は観光客で溢れていました。お目当てはお寿司、お刺身。私たちも市場内の人気食堂でふぐ刺しをいただきましたが、お世辞にも美味しいとは思いませんでした。時季外れだったのでしょうかね105.png


行きは関門トンネルを歩いて門司へ、帰りは渡し船で。
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門司の町には明治時代の建物が多く、往時の港町の繁栄を物語っていました。
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「青春18きっぷ」はもう一枚残っています。普通乗車券を一枚買い足し、もう一度鈍行列車を乗り継いで広島へ帰りました。鈍行列車には、途中駅から次々に赤いユニフォーム姿のカープファンが乗り込んできます。もちろん、マツダスタジアムでの応援のため。私たちも、もちろん!

故郷の味にも舌鼓。姉たちの手作り料理が「おふくろの味」でした。
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最後の夜、ディープなお店のお好み焼で乾杯113.png
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思いっきり「青春18きっぷ」を楽しみました。

「やってみたいとずっと思っていること」ってありませんか?
今日こそあなたの人生の一番若い日、まだまだやれることはたくさんあります。
今日が良き日でありますように。

# by kobayashi-skin-c | 2023-11-06 17:37 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2023年8月 『一度はやってみたかったこと、その1、麓から富士登山』 August 2023 "What I wanna do once in my life ①"
「やってみたいとずっと思っていること」ってありませんか?
まったく手が届かないことを思い続けても仕方ありませんが、チャレンジできそうなこと!
私にとっては、まだ体が動くときに、今しかない「やってみたかったこと」。

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その1「麓から富士登山」

なんだ、そんなこと、と思われる方が多いかもしれませんが、富士山頂上まで登られた方の大半は五合目まで車かバスで行き、五合目登山口から登られたのではないでしょうか。今までに三回の富士登山経験がありますが、私もご多分に漏れず三回ともに五合目からでした。最初は1999年、20世紀最後の年の記念でした。2014年には頂上からスキーで滑り降りました。2016年にはモンブラン、マッターホルン登山のための高度順応のためでした。
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「富士登山、一度も登らぬ馬鹿に二度登る馬鹿」とのことわざがあることをご存知ですか。4度目の富士に登ろうとする私は大馬鹿者?ではないのです。このことわざは古くから伝えられているもの。その時代に富士山観光道路なんてありません。みんな麓から登っていました。

というわけで「本物の富士初登山」にチャレンジです。
8月27日、乾癬学会を終えた翌日早朝、東京駅からの高速バス富士河口湖行きに乗り込み、富士山駅(富士吉田市)で下車。そこから歩き始めました。くそ暑かった東京に比べヒンヤリとしています。
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真正面にで~~んと富士山。山頂は遠いです。まずは富士浅間神社北口本宮にお詣り。
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ここが登山口なのです。太陽が上がるにつれて暑さが増す中、ひたすらダラダラと登ります。富士山麓樹海の中を進むのがせめてもの救いです。が、眺望はまったくありません。目指すは四合目の山小屋。ときおり下山してくる人が通り過ぎますが、静かです。10時に登山口を出発し、15時前、四合目佐藤小屋に到着しました。夕飯は名物カレー、おかわりをしました。この間、写真撮影なし。19時には就寝、目が覚めたら出発と決め、できれば頂上でご来光をと思いましたが、山小屋のご主人曰く「24時出発だね!」とのこと。目が覚めたのは1:00でした。
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さあ、出発!誰も歩いていません。
ところが、5合目登山口からの登山道に合流すると、登山道には光の列!各合目の山小屋の前は仮眠をとる外国人だらけ、宿代を節約しての弾丸登山のようだ。9合目あたりで東の空が真っ赤になったが、ご来光は雲の中137.png そして山頂付近は人ごみでいっぱい、ほとんどが外国人146.png
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外輪山を巡り最高峰剣ヶ峰に着くと、なんと長蛇の列153.png 
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もう二度と来るものか!と思った私でした。
「一度やってみたかったこと」、さらに続きます。

# by kobayashi-skin-c | 2023-11-02 12:15 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2023年8月 『第38回日本乾癬学会 in 東京お台場』 August 2023 "38th Meeting of JSPR"
第38回日本乾癬学会総会学術大会が、
8月25日、26日、東京お台場で開催されました。

東京医大教授 大久保ゆかり先生が会長を務められ
この10数年の乾癬の診療・研究は飛躍的に進歩しました。多くの乾癬患者さんの皮膚・関節症状が改善すると共にPatient reported outcome(PRO)の重要性も認識されてきました。一方、ゲノム解析等の研究が進み、疾患の病態が明らかになりつつあり、希少疾患である汎発性膿疱性乾癬(GPP)、乾癬類縁疾患である掌蹠膿疱症(PPP)や、好中球関連皮膚疾患である化膿性汗腺炎などにも新しい治療薬の適応疾患が拡大されました。そのため他科との連携が益々重要になっており、各領域のエキスパートによる横断的なシンポジウムを企画しました。さらにグローバルでの臨床治験や疫学研究が進むうちに、国内外における疾患定義の違いが少しずつ明らかになってきました。今、国際的に活動の場をさらに拡げる時期と感じております。そこで、学術大会のテーマを「躍進する乾癬診療~国際調和を目指す~」「Breakthrough psoriasis practice -aiming for international harmonization-」とし、国内外の疾患解釈の違いを明らかにし、相互理解を深め、国際協調を目指す一歩にしたいと考え、海外講師を招いた教育講演やシンポジウムを予定しております。特に若手医師には英語発表の機会を増やしたいという思いから一般演題(English session)も設けましたので、奮って御参加ください。

日本乾癬学会は、乾癬における学術・研究活動の活性化と発信、症例報告の重要性の再認識、専門医を志す会員に研修の場を提供、乾癬やPPPの患者会との交流などを目的に、その特徴が存分に発揮される場となっています。」

とご挨拶されています。

大久保先生は患者会をたいへん大切にしてくださり、例年以上に患者学習懇談会に対し熱い応援を送ってくださいました。学会の二日目午後、それぞれに学会プログラムの一環として患者会が開催されました。
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学会場のロビーには患者会コーナーが設けられ、乾癬、掌蹠膿疱症の方たちが、医師、研究者、製薬メーカーの方たちと交流を深めていました。
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コロナ禍ではWebによる学会開催でしたが、今回は小生も久々の対面参加となりました。大いに勉強し、そして多くの先生、患者さんとの再会を果たすことができ、たいへん有意義な学会参加でした。

学会の内容では、膿疱性乾癬が大きく取り上げられ、原因遺伝子について、そして新しい治療法について最新の知見が報告されました。
①学会認定教育プログラム:膿疱性乾癬(汎発型)=GPP教育プログラム
② スポンサードシンポジウム:What is required globally to improve GPP management?
③モーニングセミナー1:手引きから紐解く掌蹠膿疱症/掌蹠膿疱症性骨関節炎治療
④モーニングセミナー2:膿疱性乾癬の新しい治療戦略
 「膿疱性乾癬におけるIL-36の役割」、「膿疱性乾癬の疫学からみたアンメット・メディカルニーズ」
⑤ランチョンセミナー5:膿疱性乾癬、乾癬性関節炎に対する治療選択

企画プログラムとして上記のシンポジウム、セミナーがあり、一般発表でも膿疱性乾癬関連の多くの演題が報告されました。

今回の学会では久々の懇親会も開催され、多くの先生方と旧交を温めることができました。また懇親会では乾癬患者会有志のバンド演奏も披露され、最後の曲では私達も一緒に壇上に上がり、合唱、合奏。たいへん楽しい思い出となりました。大久保先生のこの粋な企画に大盛り上がりとなりました。
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やはり対面の交流が、一番です。三賢女と一緒に(左から私、十一英子先生、会長の大久保ゆかり先生、小林里美先生)、そして衛藤 光先生。
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学会が行われたお台場には超現代的なビルが立ち並んでいました。あたかも「未来都市」のようですが、暑くて人通りの少ないコンクリートの上は「東京砂漠」のようでもありました。
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学会が終了した夕方には「日本乾癬患者連合会」の懇親会も対面で行われました。ビールを飲みながら大いに盛り上がったことはもちろんですが、懇親会場からみたレインボーブリッジ、花火に「東京って、スゲーな!」とため息がもれました。来年の乾癬学会(大阪市)での再会を約束し名残を惜しみました。
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# by kobayashi-skin-c | 2023-10-03 16:21 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)