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2011年7月26日教室『夏の皮膚のトラブル、アトピー、あせも、水虫、とびひ、などなど』
 北海道の夏は爽やかで過ごしやすいもの、と言われていましたが、どうも最近は暑い日が多くなってきているように感じます。とくに昨夏は北海道でも30℃を超える日が続きました。今年の夏はどうでしょう。夏に悪化しやすい皮膚のトラブルについて、アトピー、あせも、水虫、とびひ、などについて解説します。
 アップロードが遅れているうちに、残暑の季節となってしまいました。お盆前、札幌では34℃を記録する猛暑、酷暑の夏となりました。虫食われ・虫刺されでつらかった人、急な日焼けで痛くて痛くて寝れなかった人、かゆくて寝苦しくて思いっきり引っ掻いてしまったアトピーの人、アセモからトビヒになったお子さん、靴で蒸れて足のゆびの間がジクジクに靴ずれを起こした人、・・・・・・・。たくさんの方々がクリニックに来られました。古いビルの中の本院クリニックも蒸しぶろ状態。皆さまにはたいへんご迷惑をおかけいたしました。
 また来年、夏の皮膚のトラブル、スキンケアについて『皮膚の健康教室』で皆さまと一緒に学びましょう。
# by kobayashi-skin-c | 2011-08-24 18:24 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2011年5月 バスク、ピレネー紀行
サン・ジャン・ド・リュズの町並み。真っ白な漆喰壁に赤い窓枠、バスクらしい建物が並ぶ。この町で太陽王ルイ14世とスペイン王女マリー・テレーズが結婚式を行い、サン・ジャン・ド・リュズの町の名はフランス史に登場する。
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フランス側海バスク、バイヨンヌ。バイヨンヌの名物はと言えば、バイヨンヌハムとチョコレート。迷わず両方買いました。写真は運河沿いのフリーマーケットとその広場の一角にあったチョコレート屋さん。マカロンもすごく美味でした。
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スペイン側海バスク、サンセバスチァン。人口18万人のこの町は、美しいConcha Bayのビーチを持つリゾート地。Concha Bayは、Mt. UrgullとMt. Igueldo、そして小さなSt. Clara島によって湾が大西洋から塞がれ、ビーチは波が穏やかで、まだ5月と言うのに多くの人々が砂浜で日光浴、海水浴を楽しんでいた。
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ビーチ沿いにはカジノもあったが、サンセバの魅力は何と言っても「食べる」こと。ミシュラン三ツ星レストランが3軒、二ッ星レストランが2軒ある。なんと羨ましいことか。それに古い街並みに出かけるとbarとcafeが軒を連ね、夜の帳が下りるころには、多くの人々で溢れかえる。
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アルサックの一品
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マルティン・ベラサテギの一品
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ムガリッツの一品、まずはゴマすりから
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サンセバスティアンに別れを告げる夕暮れ
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そして山バスクへ。
フランス側バスクの町、サン・ジャン・ピエ・ド・ポール。キリスト教三大聖地の一つ、サンチアゴ・デ・コンポステーラへの巡礼の道が一本に集まり、ピレネー越えに備える重要な宿場町。街のいたるところに巡礼者をいたわる施設がある。帆立の貝殻と杖は巡礼者の象徴。
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サン・ジャン・ピエ・ド・ポールからピレネーの山懐へ。
深い谷間と牧場が一幅の絵画を描き出す。
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そしてさらに山深く、峻嶮な峰々が瞼を貫く。
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スペイン側に入りブロトの町からピレネーのトレッキングに出発した。
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だれ一人いない氷河谷の最奥でカモシカ(chamois)が私達を迎える。
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山のふもとでは、人と牛と羊が一体となって暮らしていた。
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またいつの日か、海バスク、山バスク。
(健康教室抄録6月もご覧ください)
# by kobayashi-skin-c | 2011-08-24 17:34 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2011年6月28日教室 『スペイン、バスク・ピレネーの旅』
連休を利用して、スペイン、フランスにまたがるバスク地方、そしてスペイン・フランス国境に聳えるピレネー山脈を訪れてきました。バスク地方と言えば、バスク独立運動に代表されるよう、独自の言語を持ち、独特の衣装(ベレー帽発祥の地)、個性的な顔立ち(聖フランシスコ・ザビエルの出生地)など、一つの国のような地域です。大西洋岸の美しい町々(海バスク)、ピレネーから連なる深い山懐に抱かれた小さな村々(山バスク)を訪ねました。素朴で温かい人々、個性的で素晴らしい食べ物に感動しました。ピレネーのトレッキングでは今までに見たこともない山の姿を味わうことができました。その一端をご紹介いたします。

2011年6月28日教室 『スペイン、バスク・ピレネーの旅』 _c0219616_19161363.jpg バスクと日本とは、ザビエル以来何かしらの縁で結ばれていたようです。司馬遼太郎もバスクを訪れた際に、その感慨を吐露しています。海バスクの街中、道端の軒先では炭火の七輪の網の上でサバが焼かれ、香ばしいにおいを放っていました。海バスクの料理には、タコやイカがふんだんにあしらわれていました。2011年6月28日教室 『スペイン、バスク・ピレネーの旅』 _c0219616_14292017.jpg





ベレー帽はバスクが発祥の地。正装の時、赤いベレー帽に、真っ白なシャツ、真っ白なパンツ、そして赤いベルトを締めるのです。2011年6月28日教室 『スペイン、バスク・ピレネーの旅』 _c0219616_14471742.jpgちなみにバスクの国旗(国ではない?)も、赤、白、緑。牛追い祭り(サンフェルミン祭)で有名なパンプロ―ナの町もバスクです。今年の祭りでもずいぶんたくさんのけが人が出たようですが、幸いに亡くなった方はいませんでした。かなり熱くなる人々なのですね。
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2011年6月28日教室 『スペイン、バスク・ピレネーの旅』 _c0219616_14504528.jpg このバスク紀行の写真は、photo & essayにも掲載いたしました。そちらもご覧ください。
# by kobayashi-skin-c | 2011-06-29 19:18 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)
2011年5月 早春の北海道大学キャンパス
北海道大学出身の方たちはよく知っているかもしれません。
この清廉にして気高く気品を漂わせる野の花、オオバナノエンレイソウ。
北海道大学の記章となっています。キャンパス内「恵迪の杜」には群落があります。
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早春の中央ローン、クラーク博士像
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# by kobayashi-skin-c | 2011-06-02 17:43 | PHOTO & ESSAY | Comments(0)
2011年5月24日教室『夏のお化粧、お肌の手入れ』
5月の札幌、まだまだ風は冷たく「春は名のみ」。しかし油断は大敵、すでに紫外線の量は真夏8月と同じ。空気が乾燥しているぶん、肌への影響は大きいと言えます。今から始めたい紫外線対策。今回の皮膚の健康教室では、アクセーヌ(株)の学術員、瀬戸陽子さんをお招きして『夏のお化粧、お肌の手入れ』についてお話しいただきました。

紫外線がおよぼす皮膚への影響は?
生活紫外線=UVA(紫外線A波):窓ガラス越しにも入ってくる紫外線。日焼けは起こしませんが、長く当たると皮膚の色が濃く黒くなったり、長年続くと皮膚のシワ・たるみの原因となります。
レジャー紫外線=UVB(紫外線B波):夏の海、冬のスキーなどで起こる日焼けを起こす紫外線。重症の場合、皮膚は真っ赤にはれあがったり、水ぶくれができたり、そしてその痕にはシミ。長年続くと皮膚がんのもとにもなる紫外線。
「光老化」という言葉があり、シミ、シワ、たるみなどの皮膚の老徴は、紫外線に長年当たり続けることが体内時計以上に皮膚の老化を進めることを意味します。
でも、太陽の光がなければ私達は生きていけません。すべての地球上の生命は、太陽の光から恩恵を受けています。太陽の光がなければ栄養源となる野菜も果物も育ちません。私達の体自体も、陽の光の一部である紫外線の働きで皮膚の中で大切なビタミンDを作っています。

陽の光と上手に付き合いながら、毎日の生活を送り、楽しむことが求められています。

夏のお肌の手入れ、その誤解

①日焼け止めは、SPFが高ければ高いほどよい?
 そうではありません。TPOが大切です。TPOとは、T(time、時間・季節)、P(place、場所)、O(opportunity、機会・行動)。普段の生活、通勤、通学、お買いものであれば、SPFの数値は、20-30で十分です。夏のレジャー、春スキー、長時間のスポーツ観戦のときには、40-50のものが必要です。SPF値が高ければ高いほど、化粧品としての白さが目立ち、伸びにくく、また洗顔しづらいものです。ことに敏感肌、ニキビ肌をお持ちの方では、皮膚のトラブルとなりやすく、SPF40-50のものを常時使用する必要はありません。
"SPF"って何?
 いまどき知らない人はいないかもしれませんが、"Sun Protection Factor"。レジャー紫外線であるUVBから、どれぐらい皮膚を守るかを表す指数です。数値が大きいほど日焼けを防ぎます。SPF1は、晴天の真夏の昼間で20分、何も塗らないと皮膚は赤くなります(個人差は大きい)。その20分を防ぐのがSPF1。SPF10の日焼け止めを塗ると20分x10=200分までは、日焼けを防ぎます、という意味です。しかし、黒くなることは防げません。
そこで"PA"?
 これも、いまどき知らない人はいないかもしれませんが、"Protection grade of uvA"。生活紫外線であるUVAからの防御指数です。(+)、(++)、(+++)の三段階です。普段の生活では(+)か(++)で十分です。

②日焼け止めはよく伸ばして使った方がいい?
 最近のフェイス用は、お化粧下地を兼ねている製品が多く、のびが良いために控え目によく伸ばして使いがちです。しかし日焼け止めクリームはSPF50の製品を半分の濃さで塗っても、SPF25の効力を発揮することはできません。SPF10以下になってしまいます。かならず使用説明書にある「適量」を守ってください。

③日焼け止めは一度ぬればOK?
 日焼け止めを下地にメイクアップした場合、少し汗をかいてお化粧崩れをしたからといって、お化粧直しをするのは面倒。でもどんなにSPF値が高くても、汗で、海で、プールで流れ落ちてしまったら効力を失います。理想的には、2~3時間ごとに塗り直しましょう。

④日傘は黒!?
 確かに紫外線をもっとも吸収して通さないのは、黒色。しかし白いものは紫外線を反射させます。ある実験によると黒い傘も、白い傘も、効果は変わらなかったとか。黒は熱も吸収するため熱くなってしまいます。

⑤紫外線は太陽からだけ?
 もちろん紫外線の発生源は太陽から。飲み歩いて「ネオン焼け」?それはないでしょう。紫外線は上からだけではなく、反射紫外線もあります。一番は、雪面。太陽光の70%を反射しますので、スキー場では1.7倍の紫外線を受けることになります。そのほか、砂浜、海、湖などの水辺も要注意です。

日焼け止めの正しい塗り方
①頬、あご、額、鼻(いちばん紫外線があたりやすい場所)に少量ずつ
 のせ、そこから手のひら全体を使って、むらなくなじませます。
②目のまわりなど、細かい凹凸のある部分は、薬指の腹を使ってなじませ
 ます。
③最後に、両手のひらで顔全体をやさしく包み込んで、肌にフィットさせ
 ます。
④「一度にたっぷり」ではなく、「適量を少しずつ」重ねます。

やさしい落とし方
①クレンジングをお使いください。日焼け止めは洗うだけでは落ちません。
 クレンジング製品をたっぷり目に使って、皮膚をこすらずにやさしく
 なじませて下さい。
②洗顔は、しっかりと泡だてた「豊かな泡」で顔全体を包み込み、強くこす
 らずに、やさしく落としましょう。

さて、講師の瀬戸陽子さんの最後の提案
「自分にあった日焼け止め、お化粧品を選んでくださいネ。自分以上に自分の肌を知る人はいません。適確に紫外線を防御、そして塗りやすく、やさしく落とせるもの、そんなお化粧品を一緒に探しましょう。」
# by kobayashi-skin-c | 2011-06-02 17:26 | 「皮膚の健康教室」抄録 | Comments(0)