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by kobayashi-skin-c
| 2011-03-23 10:32
| PHOTO & ESSAY
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2011年1月は雪も多く寒い日が続きました。2月に入ってからは穏やかな晴れた天気が続き、素敵なスキー日和を楽しむことができました。富良野スキー場からは、眼前に雪に覆われた真っ白な大雪の全景を望みながら、5キロの大滑降です。
![]() ![]() 右側の山塊が十勝連峰(右から富良野岳、十勝岳、美瑛岳、美瑛富士、オプタテシケ)、トムラウシを中央に、左側の山塊が表大雪の山々(主峰が旭岳) #
by kobayashi-skin-c
| 2011-02-22 21:07
| PHOTO & ESSAY
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でもの、はれもの、ほくろ、イボ、がん、メラノーマ、・・・・・、皮膚にはいろいろな腫瘍があります。皮膚にはどんな種類の腫瘍があるのか、どんなサインが危ないのか、勉強しました。
腫瘍とは、本来の機能(働き)、形態(かたち)を失った細胞が無秩序に増殖したもので、ヒトの命まで脅かすものを悪性腫瘍と呼び、一定の大きさでとどまるものを良性腫瘍と呼び、その中間・境界線上にある上皮内がん、中間型があります。 腫瘍のでき方には、 1.発生の段階で(母親の1個の卵子細胞に父親の精子が結合することにより、人体を形づくる60兆個の細胞にまで分裂します)、複製ミスのためDNAに変異を起こし、胎児の間に腫瘍の元ができたもの(例:ほくろ、あざ、多くの小児がん) 2.生まれてから後、さまざまな外的・内的刺激により、DNAに変異を起こし腫瘍が生じるもの、 があります。 皮膚は人体の最外層にあるため、紫外線をはじめとしたさまざまな外的刺激を受けやすいことから、加齢とともに多くの腫瘍が生じます。また皮膚は表皮、メラノサイト、免疫細胞、毛、つめ、あせ、血管、神経、筋肉、皮下脂肪などさまざまな働き、細胞があるため、じつに多様な腫瘍が生じます。生命にかかわる腫瘍が生じることも事実です。 そして、皮膚はさまざまな働きをしています。体を守る、体温を維持する、黴菌・異物を排除する、汗をかく、毛を生やす、爪をのばす、痛い・かゆい・つめたい・熱いの感覚、・・・・。そのために特殊な構造をたくさん持っています。腫瘍はそのひとつひとつから生じます。 表皮は角化細胞(顆粒細胞、有棘細胞、基底細胞)、免疫細胞、色素細胞(メラノサイト)からなり、表皮からは、脂漏性角化腫・日光角化腫・基底細胞がん・有棘細胞がん・ボーエン病・ケラトアカントーマ・疣状角化腫・疣状がん、免疫細胞からは、ランゲルハンス細胞腫(組織球症X)、リンパ球腫、リンパ腫、菌状息肉症、ATL、色素細胞(メラノサイト)からは、色素性母斑(ほくろ)・青色母斑・悪性黒色腫(メラノーマ)などの腫瘍が生じます。汗の汗腺・汗管からは、・・・・・、毛の毛包からは、・・・・・、血管からは、神経からは、筋肉からは、・・・・・・・・、実にさまざまな腫瘍が生じます。その中から、どんな腫瘍であるのか、良性なのか悪性なのか、正確に判断することは専門医でも困難なことがあります。より専門性の高い大学病院の医師にその判断をゆだねることもあります。 みなさまにとって大切なことは、自分の皮膚の変化を見逃さないこと、変化を自己判断なしに専門医の相談を早めに受けること。その参考となるよう実際の皮膚のできもの、ほくろ、腫瘍の姿を認識して下さい(健康教室ではおおくの皮膚腫瘍の実際の姿を写真でみていただきました)。 #
by kobayashi-skin-c
| 2011-02-22 20:54
| 「皮膚の健康教室」抄録
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新年は、日本全国厳しい寒さの中で迎えました。札幌も凍えるほどの寒さ。
元旦の日の札幌はあいにくの吹雪模様で、初日の出を望むことは できませんでした。翌2日の朝、空はきれいに晴れわたり、 南東の地平線上(正確には日高山脈の稜線)に眩いほどの日の出を 迎えることができました。 今年一年、また無事に、過ごしたいものです。 ![]() #
by kobayashi-skin-c
| 2011-01-26 18:14
| PHOTO & ESSAY
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「たかがニキビ、されどニキビ」
一生のうちでけっして通り過ぎることができない皮膚のトラブルが「ニキビ」。だれしもが 経験する「ニキビ」。ニキビは、正確には「尋常性ざそう」とよばれます。ほんとうに「たかがニキビ」と済ませて良いのでしょうか。お父さんも言うように「ニキビは青春のシンボル、気にすんな!」で終わらせて良いのでしょうか。 けっしてそうではありません。ニキビが患者さん(悩む人)にとって重大なQOL障害となることが分っています。QOLとは、"Quality of Life"。「生活の質」、「生きることの充実感」と呼ばれています。ニキビが起こる年齢はちょうど思春期であり、子供の体が大人の体質に変わるころです。男子であれば声変わりするころ、女子であれば初潮を迎えるころです。この思春期には体の内外にたくさんの変化が起こると同時に、心・精神にも重大な変化が起こり始めます。「自我の形成」です。「自分って何だろう?誰だろう?」、「お父さん、お母さんに甘えたい、でもうっとうしい」などの感情が心の中で渦巻きはじめます。そして、ついには「自我の確立」に至るのですが、自我の確立には「自らへの自信・自尊心」が欠かせません。この「自らへの自信・自尊心」の形成をニキビが大きく損なわせることが分っています。 人はだれしも"Body Image"を持っています。窓ガラスや鏡に映る自分の姿を確かめたり、自分の影の足の長さを測ったり、自分を確かめながら、自分の理想の姿を心の中に描いています。しかしながら、理想の姿(ideal body image)と、現実の姿(real body image)の間には溝があり、その溝に苦しみます。好きな人ができたりすると、その苦しみはなおいっそうのこと深まります。理想の姿を見て欲しいのに、自分の現実の姿はなんとかけ離れているのだろうか、と。意外とその好きな人の瞳の中ではニキビなんて見えてないのですが、でもBody Imageは自分の心の中のできごと。好きな人の気持ちも確かめないまま、「自らの自信・自尊心」に障害を受けて自信を失ってしまいます。ことに顔の皮膚の変化は心の中の重大なできごととなり、自我の形成に大きな悪影響をおよぼしてしまいます。それがニキビの問題なのです。 「たかがニキビ」ではありません。 「されどニキビ」。世界のニキビ治療は大きく変わっています。 日本でも、やっと、ニキビの治療が大きく変わりました。病院で処方される新しい外用薬がニキビの治療・予防に役立ちます。日本皮膚科学会ではこの新薬の登場に合わせて「尋常性ざそうの治療ガイドライン」を作成しました。今まで以上に実証性をふまえた治療が可能となっています。 健康教室では、ニキビの起こるメカニズムとこの新薬(アダパレン、商品名ディフェリンゲル)についてお話しいたしました。 新薬の情報・使い方は、クリニックのパンフレット等でお知らせいたします。 ニキビはどうして起こるの? ![]() 毛包出口(毛穴)の角質肥厚を改善させるのが新しいニキビ薬=アダパレン(商品名ディフェリンゲル)です。ニキビ菌を抑える薬としては抗菌薬であるミノマイシン、ルリッド、ファロムなどの内服薬、ダラシン、アクアチムなどの外用薬が使われます。 日常生活の中で気をつけること ![]() ![]() ニキビで行うスキンケアの目的は、毛穴がふさがないようにすることです。洗顔は重要なスキンケアのポイントです。朝起きたときの洗顔はだれでもしますが、外出先から帰ってすぐの洗顔は面倒になりがちです。化粧品、汗やほこりなどで毛穴がふさがれないよう、習慣づけましょう。ごしごしこする洗顔はかえって毛穴を硬くしてつまりやすくさせます。またニキビの炎症を悪化させますので、やさしく洗顔しましょう。 ![]() 「ニキビはアンタッチャブルがいい」。ニキビをしぼったり、かさぶたをはがしたりするのは百害あって一利なし。ニキビ痕の原因となります。 ![]() ニキビの原因となる毛穴の閉塞(つまり)を防ぐことがニキビ予防・スキンケアの基本です。 リキッドタイプのファンデーションを使っていませんか?セーター、マフラーなどで顎がこすれていませんか?髪の毛で額(おでこ)、頬がこすれていませんか? ![]() 医学的には、ニキビだからと言って食べてダメなものは特にありません。チョコレート、コーヒー、ナッツ類などが「ニキビに悪い」とよく言われますが、根拠はありません。自分の経験をとおして「食べ過ぎた時にニキビが悪くなる」物だけ、控え目にしましょう。 以上のイラスト、日常生活の注意点は「にきびの治療と予防」(監修:京都大学大学院医学研究科皮膚科学教授 宮地良樹先生、提供:サノフィ・アベンティス)から、宮地良樹先生、サノフィ・アベンティス(株)のご好意により引用させていただきました。 #
by kobayashi-skin-c
| 2011-01-26 17:56
| 「皮膚の健康教室」抄録
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